13131◯市 長(小美濃安弘君) 道場ひでのり議員の一般質問にお答えをいたします。危機管理におけるプロアクティブの三原則を鑑みについてでございます。
ジャンボリーに関連する熊等々の御質問でございます。1)と5)の中止の決定のタイミングや経緯が適切であったかという質問については、関連をしているので、まとめて御答弁をさせていただきます。
今回は直前の中止決定となったことで、準備を進めていた各地区には御迷惑をおかけしたと思っております。一方、熊が連続して出没し始めたのが開催する週であり、市と青少協各地区との共催で多数の児童を連れて行くという事業の性質上、リスク管理の面を考えて、今回の判断に至りました。熊出没の情報を得た後、7月16日から開設準備のため、職員が入村して村内を確認、翌7月17日にも野活職員が現地を確認しており、7月18日に理事者協議の上で最終的な中止決定をしております。市として、現地及び周辺の状況をしっかり確認した上で、参加者の安全を第一に考え、中止を決定したものであります。
次に2点目、文化生涯学習事業団及び野外活動センターの運営についての質問についてでございます。近年、熊の出没が増加したことを受け、これまで、トレイルカメラの導入やごみ集積所に密閉できるコンテナ設置、村内の見通しをよくするための間伐及び既に間伐された木材の撤去など、様々な熊対策を行ってまいりました。しかし、近年の熊の出没状況に対しては、万全な対策ができていたとは言えない状況であると認識をしております。
続きまして、3と4の熊出没に関する注意事項への質問については、関連しておりますので、まとめて御答弁をさせていただきます。7月17日朝に青少協に送信したメールは、7月13日及び14日の自然の村の熊の目撃情報を取り急ぎ各地区に情報提供したものであります。熊出没に関する注意事項の書類は、自然の村利用者に対する注意喚起チラシとして野外活動センターが配布しているもので、各地区にメールにて情報を共有するためにつけたものとなります。
次に、6点目の市長への最終の報告と、7、開催中止の判断については、関連しているため、まとめて御答弁させていただきます。市長への最初の報告についての御質問でありますが、7月16日に児童青少年課より私に情報提供がございました。重大な案件と判断したため、同日中に直接所管の課長から報告を受けました。開催中止の判断につきましては、7月18日、朝一番、副市長、所管部長とも協議をし、中止すべきと判断をいたしました。
8点目、6月23日の熊の出没についての質問であります。8月の行政報告は、むさしのジャンボリー中止についてということで、7月の開催する週に熊が連続して村内に出没したことで、中止に至った経過をまとめたものでございます。熊の出没については、これまでも複数回確認されており、6月23日の熊の出没については、6月のジャンボリー実行委員会でも報告している既知の件でございました。ですので、7月13日からの報告ということになったところでございます。
9の事後対応についての質問であります。8月9日に臨時ジャンボリー実行委員会を開催し、今回のてんまつや、代替事業、今後の対策等について説明をさせていただきました。
10、ガバナンス視点から適切であったかについての御質問であります。議員も御案内のとおり、プロアクティブの三原則の中に、最悪の事態を想定して行動するというものがございます。ジャンボリーの実施は、青少協各地区をはじめ、キャンプカウンセラーや行政関係者、教育関係者、地元の川上村の方々など、本当に多くの方々に支えられております。これら多くの方が時間を割いて準備していただいた中、今回中止したことは大変心苦しい決断でございましたが、参加者の安全を第一に考え、空振りは許されるが見逃しは許されないという観点からも、適切な決断であったと理解をいただきたい、このように考えております。
以上です。