13134◯1 番(道場ひでのり君) だから、そういうことでいうと、最終的には行動したわけだけれども、今回の場合、タイミング的には、やはり見逃しがずっと続いていって、野球で言えばツーストライクまで追い込まれたというか、9回の裏のツーアウトまでずっと見逃していたわけです。本来なら、だって何年も前から熊が出ていることは分かっていたわけです。今年も頻繁に出ていたと。おまけに、今年の場合、あちこちでいわゆる被害が大きい、人が亡くなったり、そういうこともあったわけです。どうしても、ああやって報道があって、何かテレビの中の出来事のように思うのかもしれないのですけど、だけど、自然の中に行くわけだから、それなりの覚悟はやはりして行かなければいけない、準備をして行かなければいけないわけです。
そういう点では、ちょっと正直に言いますけど、最終的な空振り──でも、これは空振りではなかったのです、実際。報告の中で、7月24日に熊が出たそうです。まさに7月24日は、井之頭、我々が行っていたところです。うちの地域では、道場と熊の対決が見られなかったとかといって冗談を言う人もいますけど、まさに大変なことになっていたのです。この事後の8月20日の行政報告にきちんと書いてあります。7月24日、24号キャビン裏に熊を確認と。まさに御対面です。だから空振りではなかったのです。本当に行っていたらなっていたことです。逆に言うと、中止を決定したから避けられたのです。だから、これは最終的には、最後のところで助かったのかなと私は思っています。
1つずつ整理して言いますけど、タイミングに関してはやはりちょっと遅かったというのは認識されているようなので、ちょっと安心したのですけれども、やはりこれは、危機管理の一番肝腎な命に関わること、そして、ましてや子どもです。もし何か熊が出てきて、それこそテレビの中で大変だというどころか、もう襲われたりしたら一生のトラウマ、最悪の場合命を落とすという、そういうことなので、全然レベルが違うということをやはり分かっていただきたいのです。
それで、質問の2番になりますが、管理運営している財団、また、野活センターです。文教委員会の報告であったのは、トレイルカメラのデータを取りに行くのでさえ危険を感じたような、そういうような説明もあったわけです。だったら、もっと早いうちにリモートコントロールというか、通信の施設ぐらいつくったっていいではないですか。今どき全部そうではないですか。いわゆる防犯カメラとかもそうですけど、別に特別に何百万もかかるわけでもないわけだし、そういうのって今幾らでもありますよね。だから、そういう整備なんかというのは考えられたのか。おまけに、管理運営しているということは、安全が担保されないと、そのサービスを提供するべきではないです、思うには。本来の情報伝達とか組織運営から言えば、現場に近い野活センターとか、そういうところから情報が上がっていって、意見具申をして、ではこういう対応にしようかということをやっていくわけです。それを、データを取りに行くのが危険だとか、そんなことを今さらになって言っていること自身おかしいのです。1年も2年も前からやっておくべきだし、春ぐらいからやっておけばよかったのです。これに関して、まず御答弁をいただきます。
それともう一つ、いっぱいあるのでちょっと急ぎますけど、出没に関する注意事項の中に、何々に注意して御利用くださいと書いてあるわけです。公の紙の中に御利用くださいとあったら、一般の人はお墨つきだと思ってしまいます。少なくとも、我々がこの紙を見たときには、今年はやるのだという、そういう意を感じました。中止なんか一切ない。だから、このまま注意して──だって、熊に出会わないためにとか、遭遇してしまった場合とか、えっといって。でも、この裏面を見ると、何月何日に熊が出たと、写真まで御丁寧に書いてあるのです。全く裏と表と違うのです。これはやはり情報の発し方として間違っていたのではないか。16日に作られて17日に出されたわけなのだけれども、これに関しても、まず御答弁お願いします。