13172◯17番(山崎たかし君) 自由民主・市民クラブの山崎たかしです。通告に従い一般質問を行います。大きく4つの柱を質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
まず一つ、武蔵野市のワクチン接種事業について。武蔵野市でも様々なワクチン接種事業を行っています。これは、市民が健康な生活を過ごす上で、とても必要なことです。その中で、特に3つのワクチン事業について質問いたします。
まずは、インフルエンザワクチンに関する質問です。
昨年もインフルエンザによる被害は多く出ています。このインフルエンザがはやるシーズンは、受験のシーズンと重なります。少しでも万全な状態で受験を受けることを考えると、インフルエンザワクチンを、試験で最も効果が出るタイミングで打ちたいと思う受験生もいます。しかし、品薄など、思うようにワクチン接種ができないこともあります。任意接種のため、市が主導して何かをすることは難しいところもありますが、受験生が少しでも安心して受験を迎えるためにも、市ができる範囲でやれることをしていただきたいと思います。そこで質問です。
1の1、受験生がいる家庭は、ただでさえ出費が多くなっている時期です。そこで、インフルエンザワクチン接種費用助成対象に、高校受験、大学受験の年齢も対象にすることはできないか伺います。
1の2、インフルエンザワクチン接種を行うのは民間の医療機関のため、任意接種のインフルエンザワクチンに関して、受験生を優先して接種できるようにするなどは難しいと思います。なので、せめて受験生がインフルエンザワクチンの情報を入手しやすいように、若い人がよく使うSNSなどのツールを使い、今どこの病院で予約ができる、今どこの病院ならワクチン接種ができるなどの情報発信ができないか伺います。
続いて、HPVワクチンについて質問です。
男性のHPVワクチン任意接種費用助成が始まっています。男性もワクチン接種をすることで、女性に感染させないだけではなく、本人も様々な病気の予防になります。しかし、男性にも予防効果があることは広まっておらず、男性は当事者意識の低いところがあります。また、任意接種なので、打つか打たないか自分で判断することになります。その判断をしてもらうには、ポジティブな情報、ネガティブな情報、両方を発信することが大事になります。
女性も、子宮頸がんワクチンのときに裁判などの問題があり、接種が進まなかった結果、日本で子宮頸がんの被害が多くなってしまいました。日本の子宮頸がん発生率はG7の中でワーストワン、G20に入る諸外国と比べてもワースト5位に位置し、とても高い数値となっています。このことを考えると、同じようなことを繰り返してはいけません。そこで質問です。
1の3、現在の男性のHPVワクチン任意接種費用助成はどのくらい利用されていて、想定の何%ぐらいの接種率か伺います。
1の4、HPVワクチン任意接種費用助成を周知するために、今後どのようなことを行う予定でいるのか伺います。
1の5、周知の中身として、どのようにHPVワクチンのメリット、デメリットを挙げているか伺い伺います。
1の6、キャッチアップ接種が来年3月に終了します。後から知って後悔されるようなことがあってはならないことです。もちろん接種を望まない人もいるので、100%の接種率になることはありませんが、市としてはどのくらいの接種を見込んでいて、目標に対する現状の達成率はどのくらいか伺います。
1の7、キャッチアップ接種に関しても、どのようなメリット、デメリットを挙げているのか。特にこちらは、まだ子宮頸がんワクチンには害しかないように感じている人もいます。後でワクチンの有効性を知って後悔するようなことをなくしていかなければいけません。そのためには、今、ワクチンに対してよく思っていない人にも理解しやすいメリット、デメリットを伝える工夫はしているのか伺います。
続きまして、新型コロナワクチンについての質問です。
令和5年版新型コロナウイルス感染症に対する武蔵野市の対応報告書を頂きました。そこには新型コロナウイルスワクチン接種についても書かれています。ワクチンについても様々な情報やデータを載せていただいていますが、副反応について一切触れられていません。ワクチンを打つか打たないか判断するには、ポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報も必要です。既に分かっているネガティブな情報を書かないことは、もっと何か悪いことを隠しているのではないか、そういう不安を与え、より悪い結果になりかねないものです。また、どれだけ副反応の被害があったのか、どのような被害内容があったかなど、今回の新型コロナワクチンの検証を行うことは、今後またパンデミックが起きたときに参考の資料になるはずです。そこで質問です。
1の8、令和5年版新型コロナウイルス感染症に対する武蔵野市の対応報告書に、ワクチンの副反応のネガティブな部分について記載していないのはなぜか。また、別の形でも副反応などのネガティブな情報を載せる予定はあるのか伺います。
1の9、ワクチンから離れてしまいますが、対応報告書は全般的に、様々な武蔵野市が行ってきたことの評価や市民の反応などは書かれていません。対応報告書なので、対応だけの記載なのかもしれませんが、武蔵野市が行ってきたことに対する評価やそれに対する市民の反応は、将来の記録として、とても大切なものになります。そのような評価や市民の声の収集は行っているのでしょうか、また、別の形でも評価や市民の声を何かしらの形で残す予定はあるのか伺います。
大きな柱2、小中高生の学校や市のイベントについて。
先日開催された子ども議会でも、他校との交流を求める声が多くありました。しかし、学校の行事で行うには、特別授業の時間数の問題など、実行するまでに調整が必要など、時間がかかるものと思われます。また、児童生徒同士でのつながりのない状況で、いきなり大きなイベントを学校行事として行う場合、まずは主導していく児童生徒の交流に時間が取られることになります。
ならば、まずは市が主催して、学校間の交流ができるイベントを定期的、複数の種類行っていくことが必要なのではないでしょうか。市が主催のイベントでは、授業の一環ではないので、関心がある児童生徒の自主的な参加になってしまいます。しかし、このようなイベントを経験した児童生徒が自主的に、同じ児童生徒同士協力して、児童生徒が主導して全校的なイベントへと発展させていくという流れにもなっていきます。そこで質問です。
2の1、市が主導し複数の学校が交流できるイベントを定期的に行うことは可能か、そのため市の施設を一定期間借り切るようなことは可能か伺います。
2の2、交流イベント実施のために、市やイベント企画者が、小学生、中学生、高校生など当事者の声を聴いていく環境を整えることはできるのか伺います。
2の3、将来的に発展させ、全校で共同開催の文化祭のようなことはできるのか伺います。
2の4、イベントに対して、武蔵野市立の学校だけではなく、市内の私立の学校や、武蔵野市以外の私立の学校などに通っている武蔵野市在住の児童生徒が参加できるようにすることはできるのか伺います。また、現在、公立の小・中学校では、従来からある運動会や学芸会などのイベント以外にも、地域交流など様々なイベントが増えています。そういう中で、逆に、様々な理由で、運動会のように昔に比べて規模が小さくなっているものも出てきています。そこで質問です。
2の5、現在、普通の授業以外の特別授業のイベントは、年間どのくらいの種類があり、親の世代であろう30年前くらいと比べてどれくらい増えているのか伺います。
2の6、逆に、なくなっている、なくなる方向に進んでいるイベントはあるのでしょうか。また、ある場合、その理由は何なのか伺います。
2の7、学校単位の文化祭や体育祭に、他校の生徒や地域の人が見に来ることは可能か伺います。
2の8、現在様々な事情で別居をされている家庭もあります。そのような家庭の場合に、別居している親がイベント開催の通知を受け取る方法はあるのでしょうか。また、別居している親が参加する、見学に行くことは可能か伺います。
大きな柱3、車を所有していない人のタクシーや宅配事業利用について。
武蔵野市は住宅地が多く、時間帯指定での車の通行禁止になっている道が多くあります。これらの道は、朝だけではなく、夕方も禁止になっている場合が多いです。こういう道は、そこに住んでいる方は、申請すれば通行できるようになります。しかし近年、若い家庭では、車を持たない人も増えてきています。また、高齢者の場合、免許を返納されている方もいます。そういう方が急病などになり、病院に行く場合、タクシーを使うことがありますが、タクシーは、そのような場所に、時間指定にかかってしまえば、入っていくことができません。高齢者、まだ小さい子どもが病気の場合、大通りまで歩いて向かうことが大変、だからこそタクシーを呼ぼうとしているのに、家の前までタクシーが来てくれない、これでは意味がありません。免許を返納して後悔している、そういう声も聞きます。このような状況について質問いたします。
3の1、時間によって進入禁止になっているエリアに住んでいる方がタクシーなどを呼んだ場合、またはタクシーなどで家に帰る場合、現行の制度では、警察もそのような事業者に通行の許可を出すのは難しいと思います。このような方々が家の前までタクシーなどを使い行き来するために、市ができることはないか伺います。現状では、こういう問題が高齢者の免許返納の障害にもなっており、また、車を持っていない世代の子育ての大変さにつながっています。
3の2、近年、ネットスーパーや、昔でいう出前のような事業を行っている会社が増えてきております。しかし、このような配達事業者も、当然この時間指定の進入禁止道路に入っていくことはできません。出前事業の請負配達業者は、実際に近くまで行ってみたら進入禁止だった、そのようなことになる可能性もあります。これらに対して、市として配達に支障を来さないような対応ができないか伺います。
3の3、タクシーにはチャイルドシートがついていません。法律的には、タクシーの場合はチャイルドシートがなくても乗車することができます。しかし、タクシーでも事故に遭うことはあり、安全を求めると、チャイルドシートがついていないことが不安だ、そういう声をよく聞きます。そこで、タクシーにチャイルドシートやジュニアシートをつける補助ができないか伺います。
大きな柱4、公文書の管理について。
武蔵野市は、武蔵野ふるさと歴史館で、管理期限の過ぎた公文書の中でも今後残し続けることが必要となった文書を歴史公文書として保管しています。このような歴史公文書にして保管している地方自治体は、都道府県では45、愛媛県と鹿児島県では、まだこのような施設が準備できていません。政令指定都市では20あるうちの11、半分近くが準備できていません。全国の市区町村では36施設あるという話です。武蔵野市は、武蔵野ふるさと歴史館という展示をする施設を一体化している、とてもすばらしい管理体制を取っています。武蔵野市というまちが、文化的にも非常に高い、まさに日本一のまちとしてふさわしい施設と言えます。
しかし、先日のスイングホールのピアノの入替えに関して、今までのスタインウェイからファツィオリに変更になったのか、その議事や決定に関しての文書に日付がない、決定までのプロセスが文書で残されていない、このような状況でした。歴史公文書にして残そうにも、その行政文書自体が作られていなければ、将来に残すことはできません。ピアノに関しても、公文書が残っていれば、将来、どういう意図があってメーカーを変えたのか、その思いなどを引き継ぐことができます。残っていなければ、その思いは徐々に薄れ、忘れ去られていくこともあります。せっかくすばらしい仕組みがあるのですから、それを最大限生かすためにも、また隠し事をしないという小美濃市長の公約を守るためにも、ぜひ今後はしっかりと行政文書を作っていってもらいたいと思います。そこで質問です。
4の1、職員の方々は、ふるさと歴史館で歴史公文書として保管し続けていること、都道府県以外の地方自治体でもこれができているところは、政令都市で11、市区町村だと36館しかない、そのようなものだと知っているのか伺います。
4の2、なぜスイングホールのピアノの入替えでは、決定に関わるプロセスが行政文書に残っていないのか伺います。
4の3、今回と同じように、決定までのプロセスが行政文書で残っていないケースはあり得るのか、また、今後起こることがあるのか、それについて改善を考えているのか伺います。
4の4、小・中学生の教育に関して、武蔵野ふるさと歴史館及びそこに寄贈されている多くの品々、歴史公文書など、今後生かしていく予定はあるのか、それを実行するために市としてどのようなことを考えているのか伺います。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。御答弁のほうよろしくお願いします。