0箇所マッチ
13269◯市 長(小美濃安弘君) 木崎 剛議員の一般質問にお答えをいたします。
まず、大きな1点目、武蔵野市立自然の村の運営及びむさしのジャンボリー等についてでございます。
大きな1点目の1点目です。昨年度と今年度の運営での変更点についての御質問です。今年度は開催50回目を迎える節目の年ということで、50回記念式典や様々な事業を予定しておりました。これら50回記念事業につきましては、むさしのジャンボリー中止を受け、一旦中断する形で、来年度に持ち越す対応を取っております。
2点目でございます。熊出没状況の情報共有についてでございます。野外活動センターからは出没状況があり次第、随時の報告を受けております。また川上村のホームページでも、村内の状況を随時確認しております。青少協各地区との情報共有においては、各地区へ配信するメールやジャンボリー実行委員会で報告する形で情報共有を行っております。
3点目、熊対策についての御質問です。自然の村の立地条件から、熊の出没を完全に排除することは困難でございます。熊の村内での滞留を防止すること及び出会い頭での遭遇を防ぐため、間伐の実施を行い、村内の見通しをよくする対策を行っております。今年度のジャンボリー実行委員会の中でも議題に上がり、ジャンボリー開催時の対策として、大きな音の出る熊鈴及び熊スプレーの準備を行いました。またその他、スタッフによる村内巡回、トレイルカメラの位置変更、獣害撃退装置導入による侵入の予防、熊対策を施したごみ置場の設置などを行っております。
4番目です。現在の熊の出没状況と来年度に向けての質問でございます。直近は自然の村の村内では目撃されておりませんが、付近での出没状況としては、8月19日及び8月28日に、川端下地区のより人里に近い場所で目撃されております。来年度に向けた安全対策の強化として、柵の設置による物理的な隔離、音による撃退、熊忌避剤の設置、専門のNPO法人への支援依頼など、様々な対策を検討しております。
次に5点目です。大規模改修への影響についての御質問です。自然の村でどのような安全対策を実施するかなどの結果を踏まえ、大規模改修の実施をしていきたいと考えております。
次に6点目です。各所への対応についての御質問です。各関係者には7月18日の中止決定後、速やかに事情説明と今後の対応について連絡をいたしました。
バス事業者及び食材提供者とは、キャンセル料などの協議を行っております。キャンプカウンセラーは有償ボランティアとしてお願いしておりますので、急遽の中止でも休業補償のようなものはできませんが、代替事業として児童館での業務を御案内いたしました。野外活動センター及び自然の村管理者には、現状できる対策については実施を依頼し、今後の対策について協議をしております。支援職員には中止の連絡を行うとともに、引き続き来年度の事業協力を依頼いたしました。サブリーダー及び保護者には各地区から中止の連絡を入れてもらい、代替事業を実施する地区については代替事業の案内をしているところでございます。一般利用者には、キャビン地区については閉鎖し、今年度は利用不可とする案内をいたしました。中央棟については引き続き利用可としております。
次に、7、8、9のキャンプカウンセラーについての御質問につきましては、関連しておりますのでまとめてお答えをさせていただきます。ジャンボリーの運営全体については児童青少年課の職員が中心となり、運営の調整を行っています。キャンプカウンセラーにはアウトドア活動に熟知したスタッフとして、現場で各地区の活動をサポートする役割を担っていただいております。キャンプカウンセラーは有償のボランティアという位置づけになっております。
キャンプカウンセラーの中にはジャンボリーの経験豊富な方も多く、アドバイスを求める場面が多くあるのも事実であります。キャンプカウンセラーの知見もいただきながら、担当課が中心となり、ジャンボリーの運営を円滑に行っていきたいと考えております。キャンプカウンセラーの人数に大きな増減はございませんが、ここ数年、新規メンバーの加入が少ないことなど、以前に比べて年齢構成も上がっていることもあり、今後への課題があると認識しております。
次に、10から12までのキャンプカウンセラーの育成等についての質問は関連しておりますので、まとめて御答弁させていただきます。キャンプカウンセラーの育成は、議員が御指摘のとおり、今まで以上に力を入れていくべきと考えております。青少協の皆様の意見も伺いながら、中高生リーダーからのステップアップを促す方法について検討していきたいと考えております。また、キャンプカウンセラーの育成には野外活動センターとも連携して、青少年の野外活動をバックアップしていく必要があると考えております。
次に13点目です。青少協各地区への対応についての御質問です。7月18日の中止決定の後、代替事業を開始する場合についての連絡事項を案内しております。また8月9日に臨時のジャンボリー実行委員会を開催し、今回のてんまつや事後対応、今後の対策等について報告をいたしております。各地区における代替事業は7地区で開催されました。
次、14点目です。実施判断についてですが、むさしのジャンボリーの実施に当たっては、開催年ごとに開催要綱、実施細目を定め、実施細目には地区委員会の担当事項、市の担当事項をそれぞれ定めております。重大事案発生時には地区委員会と協議の上、最終的な判断は市が行うことになると認識をしております。
次に大きな2点目です。武蔵野市職員並びに地域人材の育成等についてでございます。
1点目、職員と地域の関わりを増やすことについての御質問です。壇上での御案内のとおり、私は市長就任後の最初の職員の皆さんへの訓示で、職員自らがどんどん地域に出て、市民の声を聞き、今地域で何が起き、市民が何を感じているのかを知ってほしい、その上で一緒に市民のためになることを考え、市民目線の施策につなげてくださいとお願いをいたしました。現在様々な部署で実践が始まっておりまして、市民の皆様の声が届けられているところでございます。引き続き、地域との関わりを増やしていく必要があると考えております。
次に2点目です。ジャンボリーの支援員を職員研修で行ったらどうかという御質問であります。毎年度ジャンボリー支援職員につきましては募集を行っておりまして、40名程度の応募がございます。各課とも多くの業務を抱えているため、一律に研修として実施していくことは難しいと考えますが、同事業の意義を伝えながら、多くの職員がジャンボリーに関わってもらうよう、検討してまいりたいと思っております。
次に、3と4については一括して答弁をいたします。地域で行われている事業に職員が出向き、体験し、地域の声を聞くということについては、市政を進めていく上では重要なことと考えており、これまで新規採用職員の研修では行ってきた経緯もございます。各課とも多くの業務を抱えているため、一律に研修として実施していくことは難しいと考えますが、職員自らが地域に出て、地域の声を聞き、地域で何が起き、市民が何を感じているのかを知ってもらうよう、様々な機会を捉えて伝えてまいります。
消防団員等については、副業や兼業に当たる場合も考えられ、それらについては一定基準を設けておるところでございます。より使いやすい制度として地域貢献を促進していくものとなるよう、今年度策定します次期の特定事業主行動計画の中で検討を進めてまいりたいと考えております。
次に5点目です。地域の人材の関連で、生活様式の変化などに関する見解をという御質問です。単身世帯や共働き世帯の増加、SNSの普及等による地域でのつながりの希薄化といった社会環境の変化は、地域の活動にも影響を与えていると考えています。一方で、在宅ワークなど多様な働き方やワーク・ライフ・バランスの意識が広がる中では、居住地だけに関わらない、社会貢献的な活動が注目される傾向も出てきているのではないかと考えています。
地域人材とは、武蔵野市では特に決まった定義があるわけではございませんが、基本的には何らかの公共性のある様々な活動や業務を担っていただく市民の方々、市民団体の方々という意味合いで用いてきていると認識をしております。ただ、人材が足りているかという点は大きな課題であると認識をしております。特に立ち上げが古く、活動年数が長い団体は、立ち上げ当初のメンバーが高齢化し、次の世代への交代に苦労されているところが多いと認識をしております。
本市といたしましては、自治基本条例や長期計画において、市民参加と協働を原則として掲げているとおり、市民が活躍できる協働によるまちづくりをこれからも推進してまいります。そのため、長期計画や各種の個別計画などに基づき、活動のきっかけづくりや広報など、様々な形で人材の確保に向けた取組を行っているところでございます。
以上でございます。