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令和6年第3回定例会

9月5日(木曜日)

令和6年第3回定例会
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宮代一利
宮代一利
ワクワクはたらく現職

13305◯6 番(宮代一利君)  おはようございます。6番、ワクワクはたらく、宮代一利です。ここ数日、天気に恵まれて、今日も気持ちのよい晴天になりました。この夏、ゲリラ豪雨に雷に恐ろしい夜を、あるいは朝方にも雷が鳴ったりして、非常に気候に悩まされたということが記憶にあります。
 この夏は、南町カーニバルから私は始まりました。南町カーニバルというのは子どもたちに楽しんでもらう夏祭りで、地元住民が実行委員会を編成し、南コミセンの協賛をいただき運営する夏祭りです。一夏を過ごした今でこそ、今申し上げたゲリラ豪雨や雷には、大分慣れっこになってきたような感覚はしますが、7月の3週目の土日の開催で、まだ雷、ゲリラ豪雨に慣れていない状態でした。初日は大変暑い日でした。小美濃市長にも御来場いただきましてありがとうございました。
 その日の最後のプログラムで盆踊りがありました。盆踊りが始まって2曲目を踊っていたそのとき、いきなり大粒の雨がぼつぼつと降ってきました。そして遠くで雷が聞こえたかと思った途端、突然大きな音で雷が襲ってきたのです。ゴロゴロというかわいらしい雷ではなく、バリバリ、ドドーンという、もう振動が伝わってくるような物すごい音がしました。多分すぐ近くに雷が落ちたのだと思います。盆踊りはもちろん中断して、校舎の中や体育館に一時避難をしました。校長先生が待機してくれていて、教室と体育館に退避することを臨機応変に許可していただきました。大変感謝しています。
 1時間ほど避難しましたが、もうグラウンドは水浸しで、全然元に戻れるような状況ではありませんでした。まだ小雨が残っている状態でしたが、子どもたちも御家族の皆様も、無事に帰宅することができたのではないかと思います。けがをしたというような連絡はなかったので、皆さん無事だったというふうに思っております。
 2日目の夜には花火大会を開催することができました。この日はゲリラ豪雨もなく、雷もなく、無事に開催できました。大勢の近隣の皆様、子どもたちにお集まりいただき、花火が打ち上がるごとに、おおという歓声が上がり、とてもうれしい時間になりました。
 まず最初の質問です。学校施設の利用に関する確認と考え方について整理していきたいと思います。1番、学校施設の利用について。
 質問1の1、現在の運用の原則について伺います。学校教育を最優先に考えるのは当然のことで、平日の授業があるときは、基本的に学校に入ることは禁止されていると理解しています。運動会、文化祭といった行事の際は、地域の方が入場することは許可されていると思います。また、PTAや地域の方が学校に用事があるときは、事務室を通り校内に入るなど、現在どのような運用になっているのか、まず原則について伺いたいと思います。
 また、地域との関わりとして、学校施設を利用するケースで、例えば学校施設開放のような場合、事前申請をして許可を得て入るなど、やはりこちらについても運用の状況について伺います。
 質問の1の2です。複合化に関する検討の進捗状況について。学校改築の基本計画の段階で複合化に関する議論がありましたが、その議論は終結していないと認識しています。既に改築に着手している学校がありますが、時代の流れの中で考え方も変化しますので、今後も複合化の議論は継続していくものと思います。公立の学校ですから標準化は求められる部分も多くあると考える一方で、既に改築が進んでいる学校と全て同じものを造るという発想に縛られないで、時間の経過とともに柔軟に考える必要があると感じています。学校施設の複合化に関する検討の進捗状況と今後の考え方について伺います。
 質問1の3、グラウンドの整備について。
 1)ペグの露出などの危険を取り除くための市内学校のグラウンド整備の進捗状況について伺います。
 2)令和5年第2回定例会の一般質問において、グラウンド整備の件を質疑しました。その際教育長より、グラウンドの整備については実際に確認の部分についても専門性がありますので、こちらについては教育委員会の担当部局で全体を俯瞰して、計画的に判断してまいりますとの答弁をいただいております。各学校における整備状況の現状について把握しているのか伺います。
 冒頭のカーニバルのお話の中でも触れましたが、最近はゲリラ豪雨などに襲われることも多くなり、グラウンドも水浸しになることがあります。雨水浸透貯留槽を整備していただいているおかげで、水はけがかなりよくなっていると感じています。それでも表面の土が洗い流されており、くぎ以外の突起物が出ている例もあります。こういった状況を把握しているのか、どんなルールで把握しているか、御説明をお願いいたします。
 3)様々な要因でグラウンドの劣化は進みます。計画的整備が必要と考えますが、今後の取組に関する考え方を伺います。
 大きな2番です。学校交流について。
 昨日も多くの議員からこの議論がありましたが、8月18日に武蔵野市議会始まって初めての子ども議会を開催しました。市内中学校の生徒14名に子ども議員となっていただき、6つの中学校ごとに自分たちの思いをプレゼンテーションしていただく、そしてそれに対して私たち議員が答弁をするというイベントでした。その中で中学生たちが望んでいることを様々聞くことができました。どの指摘、要望とも、とてもすばらしいものだと感じました。その中から、今日は学校のイベントに関することを取り上げたいと思います。大きく言えば、生徒たちは他校との交流を望んでいるということです。
 1つ目のアイデアは、既に学校で行われているイベントを他の学校の生徒が見学に行く形で交流することができないかというものでした。そのことについては、現状の学校施設の運用においては様々な難しさがあるのかなというふうに感じています。将来的には、それも乗り越えることができればというふうに考えています。
 2つ目のアイデアは、学校施設ではなく公共施設、例えば陸上競技場であったり、総合体育館であったり、そういったところを使って、複数の学校が同時にイベントを開催するというものでした。全校合同運動会や合同大文化祭を開催するというイメージです。
 今回の子ども議会の中で、私が非常に衝撃を受けた話がございます。それは複数の学校のプレゼンの中で、夢物語という言葉が出てきたということです。自分たちがこういうことをやりたい、こんなアイデアがあるということをプレゼンテーションしながら、でも自分たちは、これは夢物語であるということは分かっているのですというふうに表現するのです。
 平たく言ってしまえば、どうせ駄目に決まっている、大人はきっと何かの理由をつけて、こういったアイデアを受け入れてはくれないというふうに感じているということです。それを前提として考えているということが分かりました。それでも、今回は駄目元で言うだけ言ってみよう。市長さん、議員の皆さん、自分たちの考えや気持ちに耳を傾け、実現してくれませんかと訴えていました。もしかしたら多くの生徒たちはふだんから、思いを口にしないというのが当たり前になっているのかもしれません。
 質問2の1、学校施設における交流について。生徒が希望する場合、運動会、文化祭など、既に開催している行事を他校の生徒が見学をすることはできるか伺います。
 質問2の2、学校施設以外における交流について。総合体育館、陸上競技場などの公共施設を活用して、複数の学校が合同で運動会、文化祭などを開催することについて、考えを伺います。
 質問2の3、児童生徒と学校の合意形成について。児童生徒の希望、意見をいかに聞くか、現在行われていることについて伺います。今後こういった児童生徒の希望、意見に耳を傾ける、さらに実現するために取り組もうとしていることについて伺います。まず意見を聞き、コミュニケーションを取り、子どもと大人の考え方のずれを明確にし、歩み寄り、合意形成する。こういったことが求められていると考えますが、いかがでしょうか。
 大きな3番です。「らしさ」について。「らしさ」ということについて考えてみたいと思います。まず市長は、武蔵野市らしいとはどういったことだというふうにお考えか伺います。
 質問3の1、武蔵野市らしさについて。武蔵野市の特徴、武蔵野市らしさとは何かについて伺います。今回一般質問で「らしさ」というものを取り上げる中で、まず自分らしさって何なのかなということを考えました。何か自分らしさというものはあるとは思っているのですが、それを言語化して表現しようとすると、なかなか難しい。そして、それほど厳密に定義できるものでもないのかな、空気感というか、雰囲気のような要素も多分にあるのではないかなというふうに感じています。
 ここで、学校の特徴ということについて考えてみたいと思います。公立学校は公立であるがゆえに、標準化、あるいは公平性といったものが求められる部分が多くあるのではないかと感じています。一方で、それぞれの学校において特徴的なものを出す、○○学校の「らしさ」というものを打ち出していこうというような考えもあるのではないかと思います。
 一例ですが、私は杉並区立宮前中学校の卒業生です。以前、校庭のくぎの事件のときに、卒業生であるということをお話ししました。当時の宮中、宮前中学校の音楽の授業は大変特徴的でした。小林光雄先生という音楽の先生がいらっしゃって、杉並混声合唱団の創始者であり、現在もこの合唱団は盛んに活動しております。小林光雄先生は既に他界をしております。この小林先生の音楽の授業は、3年間合唱しかやりません。合唱のみをやるという、学習指導要領において認められることなのだろうかと、今さらながら疑問に感じるところもございます。
 1年生の最初の授業で、授業のやり方について先生から説明があります。中学生ですからピアノを弾ける生徒はクラスに何人かはいるもので、クラスのピアノ担当が複数選出されます。そして指揮者も何となく決まっていって、そうすると先生は音楽室からいなくなります。与えられた課題曲を自分たちで練習に取りかかります。最初は面食らうわけですが、だんだんとできるようになるのです。そして1学年が終わる頃、年度末に合唱祭があって、そこでクラスごとに披露し、採点もあり、順位が決まります。3年生は3回目ですから、年度の初めから真剣勝負です。もう既に流れが分かっていますから、自分たちで1年間のストーリーを組みながら取り組みます。さらにその先には合唱部というものが存在していて、この合唱部が毎年全国大会にまで出場するという常連校になっていました。
 非常に極端な例ではあるかと思いますが、宮前中学校といえば合唱、これは一つの大きな特徴だったと感じています。おかげで私は今でも音楽は大好きです。自分という人間の一部を形づくっていると思っています。とても感謝しています。こういった非常に特化した特徴というものは、現にあるのかもしれません。武蔵野市においても吹奏楽が盛んで、それを中心に活発に活動しているという場面もあります。ほかにも様々学校には特徴があると思います。今後も生徒たちが楽しい、行きたい学校であることを求めて、特徴ある学校づくりに取り組むことが大切なのではないかというふうに感じています。
 質問3の2、武蔵野市が目指す教育について。武蔵野市らしい教育とはどのような教育か、目指す方向性について伺います。
 質問3の3、公立学校の特徴について。特徴ある公立学校を目指すことについて伺います。先ほど申し上げたように、公立学校は均質性や平等な機会の提供などを求められる側面があると考えています。これを担保しながらどんな特徴を持つことができるのか、考え方を伺います。
 大きな4番です。学校整備の今後について。
 第六期長期計画・第二次調整計画策定において、今後の学校改築の在り方の検討という項目が挙がっています。市内公立学校の統廃合についてということがテーマの一つに取り上げられています。これは、物理的な改築、建設等に関する合理性、合理的な方法を考えたときのアイデアとして統廃合ということが出てきて、その考えるプロセスが適切でなかった部分があったのではないかというふうに感じています。統廃合するか、しないかという前に、まず武蔵野市の教育の在り方について考える必要がある。そしてこれは継続的に考え続けるものであり、ゴールがあるものではないというふうにも感じます。
 学校施設の整備、改築には、様々な要因が関係していると考えます。将来の児童生徒の数であるとか、教育の方法、例えば1人に1台のタブレットを配っていますが、これからはこれを活用したオンライン授業といったものも可能性としてはあるのかなと思います。そういった前提条件が変化する、その前提条件の変化に対応しながら、学校施設について検討を継続する必要があるというふうに考えます。
 本日、学校の複合化についても議論させていただいています。地域に開かれた学校の在り方もまた、大切な要素と考えます。既に2校が改築に着手し、さらに今後も計画的に継続的に学校改築が進んでいきます。公立学校に求められる均質性、あるいは平等性といったものを担保しつつ、それぞれの学校が特徴を出していく必要があると思います。最初の改築をやってしまったので、もうその方式を取るしかないというふうにとらわれてしまうことなく、まず学校教育に対する考え方の構築、地域との親和性も含めた面的な学校の配置の検討、そういったことを継続的に検討しながら、その中の一つの選択肢として統廃合というものも浮上してくるかもしれない。そういった流れの中で今後考えていただきたいと考えます。
 質問4の1、学校選択制について。
 1)なぜ学区域を設定しているのか、その理由について伺います。恐らく歴史的な背景があると想像できますが、根拠となっているルールがあるのか、学区域の見直しが行われたことはあるのか、考え方について伺います。
 2)学校選択制の導入について伺います。学校選択制についてはメリット、デメリットがあります。全国的に議論があるようです。この学校選択制に対する武蔵野市としての考え方について伺います。
 質問4の2、選ばれる公立学校について。学区域をなくした場合、学校ごとに希望者の人数がばらつく可能性が考えられます。この可能性を受け入れながら運用する方策について考え方を伺います。今回、「らしさ」について議論させていただいています。各学校の「らしさ」を打ち出し、魅力ある学校づくりを展開し、この学校に行きたいと選ばれる公立学校になることは大切なことだと考えます。
 先日、市内中学校の卒業生と話をするチャンスがありました。アラサーの若者で、市内で元気に働いています。その方のお話によると、自分はある市内の中学校で合唱部に入りたくて、学区外からその中学に行きましたと、にやりとしながら語ってくれました。どんな手を使って越境したのかは謎です。しかし行きたい学校があり、そこを選ぶ。そんなことが市内でも起こっているようです。人数がばらつくことをリスクと捉えるばかりでなく、むしろそれを根拠に統廃合の議論に結びつけることもできると考えています。通学距離など物理的な側面も学校の特徴と言えると思います。そういったことも含めて、実態を分析することができると考えます。
 質問4の3、統廃合に関する議論について。以上述べてきたとおり、未来の教育を設計する中で、学校施設の配置についても検討が進むものと考えています。総合的な議論を行うことについての考え方を伺います。
 以上、壇上からの質問といたします。よろしく御答弁をお願いいたします。