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令和6年第3回定例会

9月18日(水曜日)

令和6年第3回定例会
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山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2817

13514◯22番(山本ひとみ君)  それでは、ただいま議題となっております陳受6第9号 「当面の間、現行の健康保険証とマイナ保険証の両立を求める意見書」を政府に送付することを求める陳情、委員長報告に賛成、陳情に賛成の立場で討論をいたします。
 なお、次の意見書に関しても賛成でありますので、併せて申し上げておきたいと思います。
 この陳情の内容は、当面の間、現行の健康保険証とマイナ保険証の両立を求めるものです。マイナ保険証をなくせと要望しているものではありません。また、この「当面の間」という言葉は、資格確認書をマイナ保険証を持たない方に申請によらず発行する際に国自体が使用している言葉であり、使用することに不都合はありません。陳情者から資料が提出され、なるほどと思って読んでおりましたので、それも申し上げたいと思います。
 それには、全国保険医団体連合会による2023年10月1日以降のマイナ保険証トラブルの調査報告があり、38都道府県に送り、8,672件の回答が寄せられておりました。回答のあった医療機関では医科診療所が6,216件ですが、オンライン資格確認に関するトラブルは5,188件と、回答者の6割近くに及んでいることが明らかになりました。トラブルの内容では、名前や住所が黒丸で表記されるというのが67%と、最も多くなっていました。トラブル対応で一旦10割負担を患者に請求した事例も、少なくとも753事例あったと報告されておりました。したがって、健康保険証が2024年廃止されるということに対しては、延期が1,169件、保険証を残すべきというのが6,884件でした。この全国保険医協会というのは、現場を担当する団体の一部であり、機械の負担や窓口の負担も大きくなることに対して、こういう現場から不安と困惑の声が上がっていることを政府は重視すべきだと思います。
 マイナ保険証を取得する人は確かに増えたかもしれないのですけれども、しかし利用する人というのは本当に少なくて、7月段階で11.1%しかいないということを忘れてはならないと思います。
 ここで、私のマイナ保険証に対する見解を大きく3点、簡単に述べたいと思います。
 1点目は内容に関してであります。このマイナ保険証に関しては、申請に暗証番号が必要であって、5年ごとに更新しなければならないということになっております。健康保険証を例えばコピーをして管理しているという例が施設でもあると思うのですけれども、そうしたことに対する困惑の声は大きいと思います。また、マイナンバーカードをめぐって、他人の情報にひもづけがあるということも起きておりますので、個人情報の塊であるにもかかわらず、トラブルが続出している、個人情報流出に対するリスクというのは現状、避けられないと思います。
 そして2点目の問題としては、様々な機関に関して、先ほど申し上げましたが、やはり大きな負担があるということです。医療機関や薬局に対する負担、そしてこの武蔵野市も含めた行政の機関にとっても明らかに負担が増大することになります。
 そして3つ目は、国民の多くは、この制度に関しては不安を持っている人が多いということであります。先ほど私は議案に対する反対討論で述べましたが、地方紙の新聞18紙における世論調査で、8割もの方が、マイナ保険証はやめてほしい、もしくは保険証とマイナ保険証の選択制にしてほしいというような意見が出ているということ、これは重視すべきだと私は思っております。マイナ保険証を使わなければ無保険状態になってしまう、こうした事態は避けるべきです。誰でもいつでも医療保険を使うことができる、これは大変優れた制度であり、この国民皆保険制度を掘り崩すような制度はあってはなりません。
 よって、本陳情には賛成をして、私の討論といたします。