13679◯17番(山崎たかし君) 自由民主・市民クラブの山崎たかしです。通告に従い、一般質問を行います。大きく2つの柱を質問させていただきます。よろしくお願いします。
1、武蔵野市のごみ環境について。
1の1、燃やせるごみの中で約35%が生ごみと言われています。その生ごみの約80%が水分です。この水分をなくせば重量も体積も減ります。それだけ輸送効率も上がり、燃料費も抑えられることになります。クリーンセンターでの焼却の効率も上がり、発電効率も上がります。これは環境に優しいことになります。家庭での保管でも、臭いの問題、虫やネズミの問題にも有効的と聞きます。
しかし武蔵野市では、この水分を切るということに対する啓発が不十分ではないでしょうか。町田市などはホームページで、水分の切り方、例えば使い終わったCDを使って押してくださいとか、そういうことまで書いて準備をしています。武蔵野市でもこのような啓発が必要ではないでしょうか。生ごみの水分を減らす啓発活動について、今後市としてどのように考えているかを問います。
1の2、生ごみの水分を減らすのに効果的なものとして、家庭用生ごみ処理機があります。武蔵野市も以前は購入に補助金を出していたようですが、6割以上が資源化処理をしていないという理由から、平成20年度で購入費補助制度を廃止しています。
しかし、資源化していなくても、乾燥してごみの量を減らすことで環境に優しくなります。マンションに暮らしている場合、庭がないので、堆肥にした資源の使い道があまりありません。始めやすく効果のある環境対策と考えれば、今の武蔵野市でマンションが増えているこの状況、生ごみ処理機の利用は有効的ではないでしょうか。そこで、生ごみ処理機購入の補助を出すことができないのか問います。
1の3、子ども議会の議題として、スマートごみ箱の話が出ました。先日行われた市内一斉清掃でも多くのごみが拾われていました。大通りや道の端っこでは多くのごみが捨てられていることを実感させられました。特にたばこの吸い殻が多くあるのを見つけました。まさに子ども議会で出ていた、たばこのごみを入れることで様々なことに投票できるという話とリンクしていると感じました。
海外ではほかにも、液晶画面がついていていろいろなメッセージが出るもの、監視カメラとのセットになっているものなど、多く多彩にあります。国内でも、ペットボトルを入れるとポイント還元されるものがスーパーなどに置かれるようになってきています。ごみを圧縮することで多くのごみを入れられるようにし、一定の量になれば回収の連絡が行くことで、ごみ箱があふれ、その周辺にごみが置かれてしまうということを防ぐタイプも出ています。
吉祥寺などでは食べ歩きに適している店も多く、ごみ箱の必要性は高くなります。スマートごみ箱を設置するだけでも、吉祥寺に来られる方の満足度を高め、まちの魅力向上に効果的ではないでしょうか。スマートごみ箱が移動できるのであれば、大きな飲食に関係するイベントのときにこのスマートごみ箱を設置することで、効率的にごみの回収を行うことも期待できます。子ども議会ではほかにも多くのよい提案がありました。ですがその中でも、このスマートごみ箱の話は即効性のある提案の一つであり、ごみに関心を持ってもらう機会の一つにもなる話ではないかと感じました。そこで、武蔵野市はスマートごみ箱導入についてどのように考えているのか問います。
1の4、ペットボトルの再利用というと、フリースなどの繊維に使われるイメージがあるのではないでしょうか。確かに別の商品に生まれ変わる再利用もよいことです。しかし近年では、ボトル・ツー・ボトルの再利用という、再度ペットボトルを作るための原料とするということも出てきています。このボトル・ツー・ボトルのリサイクルは、環境負荷の観点で、原料調達から製造までの工程におけるCO2排出量が最も少ないリサイクル手法とも言われています。
このボトル・ツー・ボトルをするためには、きれいなペットボトルのほうがよいと言われています。まさに市が回収するペットボトルは自動販売機の横に設置されているごみ箱と比べ、ラベルはしっかり剥がしてある、中身もさっと洗っているものがほとんどで、理想的ではないでしょうか。ですが、洗った水だってかびの発生の原因になります。ならば週1回の回収をしっかり行い、きれいな状態でボトル・ツー・ボトルをしている業者へ引き渡すことが、ペットボトルの再利用として効果的だと思います。
そこで、武蔵野市で回収したペットボトルでボトル・ツー・ボトルされていることはあるのか、また今後増やしていくことを考えているのかなど、ペットボトルの回収後の再利用について、現状どのようになっているのか、今後市としてどのように考えているのか問います。
1の5、議会の質問や答弁で時々、民間企業であるスーパーなどにペットボトルを持っていくことでごみを減らすという話が出ることがあります。しかし本来、ごみの回収は市が行うものです。民間企業はサービスや地域貢献でやっていることです。民間企業はごみの管理や処理にコストをかけて行っています。それに甘え、行政が民間企業に民業圧迫とも言える負担を強いることは、行政の在り方として正しいことなのでしょうか。
また、民間のごみ箱にごみを持っていっても、ごみを処分する先が変わるだけで、ごみの総量が減るということではありません。民間企業にごみの回収の役割を負担させていることについて、市として適正と考えているのか問います。
1の6、リユースとリサイクルは別物です。厳密な定義で言えば、過去に武蔵野市が行っていたリサイクルセンターは、リユースセンターと呼ぶほうがふさわしい施設だったのかもしれません。今の武蔵野市でリユースといえば、むさしのエコボがあります。しかし、むさしのエコボのような仕組みは、引取り手が現れるまで自宅でその商品を保管しなければいけないという問題があります。部屋の模様替えなどで不要品が出た。この場合に、わざわざむさしのエコボで引取り手が現れるまで家で保管する。これは非常に難しいことです。また汚れを落とすなどの処理も必要になります。修理など必要になれば技術も必要になります。
以上のことから、リユースできる状況でも粗大ごみとして出すことが多くなりがちです。スペースの問題があることは理解していますが、過去にやっていたことをやめたままでいることは、ごみ政策として正しいことでしょうか。特にリユースは力を入れていかないといけない分野であるはずなのに、そこで大きな後退をしていることは問題であると感じます。
例えば清掃や修理など、コストがかかる形でリユースしたものでも、コスト分だけの価格で販売、または無償提供することで、エコreゾートで対応することはできないのか。保管、引渡しを市が代行することで、むさしのエコボ、自宅で商品を保管することをなくすということはできないのか。そのようないろいろな対策を考えていくことが必要ではないでしょうか。今すぐできなくても、再開させるために研究や新しい取組は続けているのでしょうか。ぜひともリサイクルセンターの再始動について問います。
1の7、ここ数回、様々な議員が家庭用廃油回収について質問を続けています。その後何かしら動きはあるのでしょうか。家庭用廃油は補助金もあり、売却もでき、再利用先も効果的なものです。リサイクルもごみ政策の中で力を入れるべきもので、しかも有効活用されているもので後退するというのは、ごみ政策として問題があると感じます。家庭用廃油回収の進展状況について問います。
1の8、先日の市民と議会の意見交換会でも、土の回収の要望が多くありました。生ごみの堆肥利用を進めながら、堆肥として使い終わった後の土の回収はしないというのは、市民への負担を強いているのではないでしょうか。今まで話したように、ごみ政策の後退している部分をしっかりと元に戻していくことは大事です。土の回収の再開ができないのか問います。
1の9、武蔵野市でも多くのソーラーパネルが使われています。しかし、ソーラーパネルの廃棄には多くの課題があります。太陽光パネルは今後寿命を迎え、2034年から2036年、およそ10年後ぐらい、この時期に廃棄される太陽光パネルが最も多くなり、年間17から28万トンにも上ると予想されています。太陽光パネルのリサイクルにはまだまだ課題が多くあります。しかしそういう中でも、近年、効率よくリサイクルするシステムを構築している自治体や、使用済みの太陽光パネルのリユース、リサイクル事業に向けた実証実験を行っている民間企業も出ています。
単に発電だけの環境負荷を考えるのではなく、太陽光パネルの製造や廃棄まで考えた環境負荷を考えていかないと、本当に環境に優しいかどうかは測れません。そのためには、今後どのように太陽光パネルを廃棄していくのか、重要な課題になります。そこで、武蔵野市が設置したソーラーパネルの耐用年数と廃棄先について問います。
1の10、東京たま広域資源循環組合は、焼却したごみを最終的にエコセメントとして再利用しています。これはリサイクルとして大きく評価されるべきもので、もっと広まっていく必要があります。そこで、武蔵野市はこのエコセメントをどれだけ利用しているのか、その実績を教えてもらえますでしょうか。
また今後、様々な建設が予定されています。このエコセメントを利用する予定はあるのでしょうか。このようなエコセメントについて、武蔵野市の利用状況、今後の利用予定を問います。
1の11、最近ネズミの被害をよく聞くようになりました。マンションでもネズミが出て、ネズミ捕りに捕まったという話を聞きます。ネズミは疫病とも関係し、ごみを食べるなど、単なる獣害ではなく、ごみ政策や健康などを含む環境問題であり、市が中心になって取りかかる必要があります。これは公園とか道などの対応を市が行い、店舗や農地、家などの対策は民間に任せればよい。そういうものではないと思います。もっとトータル的に市としてどれだけ駆除について考えているのか。民間でネズミの駆除をしなければならなくなった場合、補助などを考えているのか。そのようなネズミの駆除について、トータル的に市の考えを問います。
2、選挙について。
2の1、衆議院議員選挙、東京都議会議員補欠選挙と、選挙が続きました。特に都議会議員補欠選挙は、選挙が続いている中で急な選挙ということもあり、投票率が下がるのではないかと危惧されていました。そういうときこそ、選挙があること、投票を呼びかけることの広報が重要になってくると思っています。この2回の選挙での広報についてお聞きしたいです。
選挙のお知らせのポスターの枚数について、ほかの選挙で掲示されていた選挙告知のポスターが、今回の都議会議員補欠選挙では掲示されていなかったという話を聞きました。この実態について、私自身調査し切れてはいないですが、実際にこの告知のポスターは、今までと今回の2回の選挙で、作った枚数、貼った枚数に違いがあったのか、それとも今までと同じで、たまたま見るタイミングや貼った場所の関係でそういう話があったのか、それについてお知らせいただけますでしょうか。
また、選挙のお知らせのための広報車の使用を行ったのか、お聞きしたいです。他市では、目立つようにラッピングした1人乗りの小型車両を2台並んで走らせて広報していました。武蔵野市は今まで、選挙のお知らせや投票の呼びかけをする広報車を使用していなかったと思います。この2回の選挙で広報車の使用をしたかどうか、教えていただきますでしょうか。
また今回、選挙の広報を行うに当たって、武蔵野市広報戦略アドバイザーから意見を聞く機会があったのでしょうか。また今後の選挙で、広報戦略アドバイザーからアドバイスを聞く機会を設けることはできるのでしょうか。このような衆議院議員選挙、東京都議会議員補欠選挙の実施や投票の呼びかけの広報の状況について問います。
2の2、都議会議員補欠選挙では、街宣車のスピーカーの音量が大きかった、学校などの授業中にも大きな音量が出ていたという声がありました。これは選挙が続いたことでそう感じられたことがあるかもしれないし、武蔵野市だけが選挙だったので、市外からの応援も多く入っていたため、武蔵野市の施設の位置を知らない方の活動が多かった可能性もあるのかなと考えられます。ですが、今後のことを考えると、武蔵野市議会議員選挙では新人の方も多く出馬していきます。初めて選挙に出る人は、武蔵野市の全ての施設に精通しているとは限らないです。
そこで、音量を絞ったほうがよい施設などを一覧にすることはできないか。できれば保育施設など、お昼寝の時間なども併記する。もちろんこれらで街宣車の音量を強制することはできないですが、リストや地図があることで、気をつけたいと思っている人が、より音量を気をつけることは可能だと思います。選挙カーの対策として、候補者に音量を小さくしたほうがよい施設の一覧を渡すことができないか問います。
2の3、今回の都議会議員補欠選挙は、近年の武蔵野市では類を見ない低投票率になりました。そのことを考えると、少しでも有権者に選挙や候補者について関心を持ってもらうことが大事になってくる必要性を感じました。そこで、公開討論や候補者と対談する場の提供など、今までにやったことのないイベントを行うことで、選挙や候補者に関心を持ってもらうようなことはできないでしょうか。もちろんこれらは一例で、ほかにも様々なアイデアがあると思います。今後何かしら有権者が選挙や候補者を知る、関心を持つ機会の工夫はできないのか問います。
2の4、大阪府の四條畷市で電子投票が行われることになりました。このことで、世間では電子投票に対しての期待が高まっています。平日では、夜遅くまで働いていて、期日前投票の時間に帰りが間に合わない。土日は旅行に行く。そういう人が投票に行くことは難しいです。しかし電子投票が可能になれば投票ができます。開票時間の短縮による人件費削減のメリットもあります。しかし、投票の公平性の担保などでデメリットも考えられます。そこで、武蔵野市では電子投票についてどのように研究、調査し、今後どのように考えているのか問います。
2の5、武蔵野市はアニメや漫画を推しています。それならば、選挙をお知らせするポスターや投票済証に、アニメや漫画のデザインを使わせてもらうことはできないでしょうか。注目も浴び、関心も高まると思います。投票済証を欲しがる人も出てきます。選挙のお知らせや投票済証に、武蔵野市に関係するアニメや漫画を使うことができないのか問います。
以上、壇上からの質問とさせていただきます。御答弁のほうよろしくお願いいたします。