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令和6年第4回定例会

12月4日(水曜日)

令和6年第4回定例会
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13680◯市 長(小美濃安弘君)  山崎たかし議員の一般質問にお答えをいたします。
 大きな1点目、武蔵野市のごみ環境についてでございます。
 1の1、生ごみの水分を減らす啓発活動についての御質問であります。ごみに出す前に水分を絞る、少し乾かすなど、水分を減らしていただくことにより、効率のよい収集、運搬、焼却をすることができると考えております。市のホームページ、ごみ便利帳、ごみカレンダーにおいて、生ごみは十分に水分を切って出してくださいと、市民の皆様に御協力をお願いしているところでございます。
 ごみの削減につきましては、様々な方法で啓発をしてきております。その結果、燃やすごみを含め、ごみ全体としては年々排出量が減ってきております。これまで同様、根気強く啓発を続けるとともに、新たな効果的な啓発方法について研究してまいります。
 2点目です。生ごみ処理機購入の補助についての御質問であります。本市においても、平成7年度から家庭用生ごみ処理機の購入費の補助をしておりました。平成20年に実際の補助対象者にアンケート調査をしたところ、利用しているという割合が約40%であり、補助金交付の成果が十分でないことが判明いたしました。また平成7年当時の価格は10万円前後であったものが、平成19年度には、安価なものでは2万円程度で購入することができるようになってきたことから、生ごみ処理機の普及という目的は一定達成されたと判断をしたところでございます。一方で生ごみ処理機の利用により、生ごみの減量、資源化に一定の効果があるものの、電力使用の増加が懸念されるところでございます。
 これらのことを踏まえ、補助金交付制度は平成20年をもって廃止をいたしました。このため市としては、これまでのような機器購入費の補助については現在は考えておりませんが、クリーンむさしのを推進する会と連携して行っている環境講座の「生ごみは宝!たい肥にしてごみを減らそう」を継続していくとともに、同会が行っている生ごみ処理容器の購入助成を紹介しております。
 次に3点目です。スマートごみ箱の導入についての御質問であります。スマートごみ箱はICTを活用したごみ箱で、リアルタイムにごみがどのぐらいたまったかを把握できることで、効率的なごみ収集に役立つものと認識しております。外国人旅行者の増加により、観光地でのポイ捨て防止やごみの発生抑制を図ることを目的に、観光庁などが設置整備費の補助を行っていることを把握しております。
 ごみ箱の設置は、まちの美化を推進するというプラスの側面と、ごみ箱の内外に新たなごみを呼び込むというマイナスの側面もあるため、導入するに当たっては慎重な議論が必要となってまいります。外出先でのごみは自宅に持ち帰って捨てるということが現在のルールであると認識していますが、スマートごみ箱をはじめとした新しい技術の活用については、市政にどのように活用できるのか、今後研究してまいりたいと思います。
 4点目です。ペットボトルの回収後の再利用について、現状と今後についての御質問であります。本市においては各家庭のペットボトルを収集した後、瑞穂町にあります中間処理業者の工場に運搬をしております。この工場で分別不適物を除去した後、圧縮し、まとめます。まとめたものは、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律第21条第1項に基づき、環境大臣が指定する容器包装リサイクル協会に運び込んでいます。その後、この協会が入札により決定したリサイクル事業者に引き渡します。本市においては現在は、落札したリサイクル事業者がほぼ全量をボトル・ツー・ボトルでリサイクルしております。引き続き現状のルートを利用し、ペットボトルの適切なリサイクルに努めてまいります。
 5点目です。民間企業にごみの回収の役割を負担させていることについての御質問です。市内においてスーパーマーケットなどの民間事業者が、ペットボトルなどの店頭回収、拠点回収を行っていただいております。店頭回収、拠点回収はあくまで民間事業者の環境面への意識、顧客サービスなど、自発的な取組であり、実施する民間事業者の負担の下に行われているもので、行政収集を補完する取組であると認識をしております。市には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、一般廃棄物を処理する責任があることから、市としてこのような取組は推奨するものではありますが、全てを負担していただくものではないと考えております。
 6点目、リサイクルセンターの再始動についての御質問です。御案内のとおり、シルバー人材センターのリサイクルセンター事業は令和3年の8月で廃止になりました。これはリサイクルセンターの運営の赤字がシルバー人材センターの運営に影響を及ぼしており、シルバー人材センターの移転に伴い、理事会で廃止を決議したと聞いております。シルバー人材センターの事業であったリサイクルセンターを、ある一定のスペースを確保して市が引き取ってリサイクルを行うことは、現時点では考えておりません。
 次に、家庭用廃油回収の進展状況についての御質問です。令和6年第2回定例会において同様な御質問をいただきましたが、現在は家庭での油はできるだけ使い切り、それでもなお廃食用油が出る場合には、紙類や布類に染み込ませて可燃ごみとしてお出しいただくか、市内のスーパー等の民間施設において回収できる仕組みがあるため、そちらを御案内しております。
 現在、市によるさらなるPRの可能性について、市内のスーパー等の民間施設と協議しているところであります。また今年度、東京都が廃食用油の回収促進事業を行っており、来年度も継続の予定となっております。この事業の中には、東京都と連携してイベントなどで廃食用油の回収ブースを設置するといったものもございます。今後はこういった取組も併せて検討していきたいと考えています。
 次に、8点目の土の回収についての御質問です。土の回収については平成17年から、御家庭で不要になった土を拠点回収し、樹木の培養土に資源化する事業を、事業者に委託して行っておりました。しかしこの事業者が資源化事業から撤退し、年間を通じて資源化できる事業者が近隣には存在しないことから、全庁的な事務事業の見直しの中で検討し、令和2年12月の総務委員会で行政報告を行った上で、令和2年度で事業を廃止した経緯がございます。
 土の回収におきましては、これまでどおり、お問合せに対しては、れんがやコンクリートブロックなどと同様に、市のホームページなどで民間の廃棄物処理業者を御紹介するとともに、古くなった土の再生方法を御紹介していきたいと考えております。
 次に9点目です。武蔵野市が設置したソーラーパネルの耐用年数と廃棄先の御質問についてであります。一般的にソーラーパネルの耐用年数は20年から30年とされております。市では、令和4年度に第一中学校及び第五中学校の改築に伴って、旧校舎に設置していたソーラーパネルを廃棄いたしましたが、廃棄物処理業者と調整の上、リサイクル処理を行いました。
 次に8つ目、エコセメントの武蔵野市における利用状況、今後の利用予定についての御質問です。本市においてエコセメント製品は、道路、公園、下水道の整備などの公共工事に使用されており、令和5年度の実績は、22件の工事に使われました。今後も公共工事において積極的に使用していく予定であります。
 次にネズミの駆除についての御質問であります。ネズミは感染症を媒介するおそれがあることや、宅内で配線やケーブルをかじるおそれがあることなどから、市としてもネズミが繁殖しにくくなる環境整備が大切であると考えています。しかしながら一般的に、外にいるネズミを駆除することは専門家であっても困難と言われており、ネズミ対策としては、餌を与えないこと、巣の材料になるものを置かないこと、侵入経路を塞ぐごとの3つが重要であると言われています。
 市では、市民税非課税の65歳以上の高齢者のみの世帯については、専門業者による対策指導や簡易なネズミ侵入防止対策を無料で実施しております。また毎年、公益社団法人東京都ペストコントロール協会に依頼し、市民や事業者の方を対象としたネズミ侵入防止対策講習会を実施しているほか、市のホームページにおいて、ネズミの習性や対策の方法などについて解説動画を掲載するなど、啓発に取り組んでおります。ネズミが繁殖しにくくなる環境整備については、地域全体で取り組んでいかないと効果がないため、ごみの捨て方の工夫や住宅や店舗周辺の清掃方法等について、引き続き啓発を行ってまいります。
 他の質問に関しましては、選挙管理委員会より答弁さしあげます。