13809◯4 番(深田貴美子君) ぜひ東京都と連携を密にして、情報共有をしていただきたいと思います。
それから下水のほうなのですけれど、国土形成計画という言葉に、別にすごくこだわっているわけではないのですけれども、やはりこれは国のまさに骨格たる国土の利用の仕方と、今後人口が減るわけですし、その適切な人口推計を合わせた中で、どのようにICTを活用しながら暮らしていくかということの大きな大綱なわけです。このことぐらいきちんと長期計画に記載をしないと。それに似た文言がありますと言われたところで、市民の方は読んだって分かりません。
例えば、この国交省の国土形成計画のウェブサイトを見ていただきたい。国土形成計画関係施策一覧というものが出てきます。そうすると、カーボンニュートラル、グリーンインフラ、国土強靱化、MaaS、スマートシティ、スーパーシティ、もうどんどん並んで出てくるわけです。昨日も交通のことをお二人の議員さんが質問していますけれど。要はひもづくところはそこなのです。ですので、今後はこうしたICTを活用したグリーンインフラに関してもそうなのです。だからICTを活用したグリーンインフラの整備を求めているわけです、国は。
なので、今後水道の一元化をすれば、先ほどお話がありましたように、今11基ある井戸は、どれぐらい利用するのか分からないです。当然地下水が増加するわけです。これは雨水の管理をするだけではなくて、地下水の管理をしなければいけないということです。
以前にも一般質問しましたけど、都心のほうでは地下水が多くなり過ぎて、駅とかがフロートしてしまうのですから。それを一生懸命、今おもりをつけて下ろしているのです。だから雨水をどうやって管理するかだけでなくて、総合的に地下水がどうなっていくかということを把握しなければいけないということです。それをぜひともICTを活用して把握していただく雨水管理計画、これに中ポチを入れて地下水も入れていただきたいと思います。
要は水と緑も切り離せないのです。道路と上下水道、通信だって全部切り離せないです。だから申し上げているのです。マルチ・スケールな重層的な計画をつくる。先ほど概要を市長にお渡ししましたけど、町田市さんの都市づくりマスタープラン、これがまさに都市マスタープランを下敷きにして、上に交通から、緑から、暮らしから、全部乗っかっているのです。
これで何が皆さんにとって都合がよくなるかというと、ほかの課がつくっている計画を待たなくて済むということです。速やかな政策実行ができるということです。それから、行政のいわゆる縦割りってよくやゆされますけど、これを防ぐことができます。何よりも、これを見ることによって市民の方々がよく分かるのです。まちがどうなっているかというのが。これを見る中で、市民参加や協働が進んでいくのです。下水道こそ市民参加ではないですか。本市の大先輩がそういう本を書いていらっしゃったと思います。
だから、助成金ではなくて減免だと申し上げているのです。やりたい人に助成するのではないのです。やる気になってもらうために減免するのです。こういう発想の転換をしていただきたい。少なくとも、今日も相方が減税についての質問をしまして、大変センシティブな状況になっているのは分かるのですけれども、こういうインセンティブを働かせて市民参加で協力をしてもらうための減税というのは、私は非常に効果があると思います。研究をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
それから吉祥寺の件です。私が2010年12月の議会で、初めて自治体不動産の有効活用、いわゆるPRE、これを提言しました。そして第五期の長期計画にも記載されたところです。そして本市が2013年10月に東洋大学のPPP研究センターへ300万円の委託料で調査依頼した、そうした報告書があります。しかしながら、これは議会に報告されなかったデータであります。
武蔵野市公共施設再編に関する研究報告書、ここには以下のようなデータがございます。
まちづくりの課題解決に関する公民連携手法の導入アイデアとして、吉祥寺駅の南口の再整備手法の検討ということで、丁寧に御記載があります。整備のイメージは、1つ、市街地再開発事業による複合ビルを整備、2つ、公会堂の機能に準ずる民間施設を整備、3、駅前広場を含めた利便性の高い交通体系の整備。今と方向性はほぼ同じような話ではないですか。
この中には、従来型整備の場合は、公会堂の単純建て替えプラス駅前広場の単純整備ということで、約10.5億円の支出という計算が出ています。そしてオプションとして再開発事業による整備を行った場合、公会堂機能に準ずる民間施設の整備プラス再開発事業による駅前広場整備。これは公的支出はゼロと書いてあります。そして跡地利用による収入は、土地を売却した場合は年間約13.6億円の収入、借地の場合は年間約5.4億円の収入。
こうしたオプションつきの資料が実は武蔵野市の委託の費用として計上され、報告書が上がっていたにもかかわらず、ずっと議会にも報告されず、そのまま恐らくどこかの棚の中か段ボールの中に眠っているものと思います。これをぜひ小美濃市長、担当部署から手に入れていただきたい。参考にしていただきたい。
まさに、今この公会堂のことを考えるに当たり、担当部署がばらばらなのです。骨格がどこにあるのか。そして血を通わせるためにどのような人材配置とセクションを設けているのか。これをもう一度俯瞰していただいて、小美濃市長、ぜひ稼働できるように変えていただきたい。本日の私の一般質問も、都市整備部に答えていただきたいにもかかわらず、総合政策部の資産活用課が御答弁をしていたり、公会堂という館の構造の問題や費用便益をお尋ねしているのに、市民活動推進課さんが答弁を書いている。違うのではないのですか。
ぜひとも、まずはこの政策形成の根拠となります法令や国の方針、計画、これを一度きちんとテーブルの上に載せていただきたい。そして骨格づくりをまずしていただきたい。地方自治法が定める最小コストの最大福祉、これがどう実現できるのかということを、まず検討していただきたいです。その上で、庁内役割分掌と配置、これをぜひとも来年の春、やっていただきたいです。いつまでも都市計画の専門性がないセクションが、この事業の非常に重要な部分を握っていたり、都市整備部に都市再生推進本部が設置されていなかったりとか。これではまちは動きません。
ぜひとも先ほど申し上げました、東洋大学のPPP研究センターがつくってくださったこのデータを基に。それこそ建築資材は高騰していますので、この当時の公示価格ではおよそ実現できるとは思えません。ですので、まずはこうしたことから、今日的物価上昇、建築資材の高騰を鑑みた上で、武蔵野公会堂の単体改修のコスト、それから区画整備や再開発手法での費用便益をまずは算出すること、これはぜひやっていただきたいと思いますがいかがですか。