13810◯市 長(小美濃安弘君) 南口から御答弁させていただきたいと思います。私の公約を先ほど読み上げていただきましてありがとうございます。時代の背景もあるのかもしれませんけれども、やはりここ十五、六年、あまりまちづくりについての議論が進んでいなかったというふうに、意識としては持っています。やはり今のまま、吉祥寺がこのままでいいわけがないと。南口は特に先ほど申し上げた交通の問題があります。
ただまちづくりというのは、では、今計画をつくって来年できるというものでもなくて、これはもう本当に丁寧な情報共有と、またステークホルダーの皆様方の生活もあるわけでありますので、そういったものも加味しながら進めていかなければならないというふうに思っています。なので私は公約には、まちづくりの準備に着手というふうに書かせていただいたのです。まちづくりに着手と言ってしまうと、すぐにできるのかというような、そういう誤解も得られるので。まちづくりというのは本当に時間がかかる話でありますので。
今どういう状況かと申しますと、まずはまちづくりをするぞ、これから始めますよ、準備に着手しますよということを、全庁的に確認を取らせていただいたということでございます。まずそれが1点。
ではどうするかというと、今まであまり話を聞けてこなかったステークホルダーの方々と、実際に今後南口をどうしていくのかという話を、これからしていきたいなというふうに思っています。もう何人かからはお話を聞いている状況でございますが、まだ全員ではありません。まさしくそういう準備をしっかりしながら、先ほど深田議員からおっしゃっていただいたような段階に、ステップアップをしていくのかなというふうに思っています。しかしそうはいっても、何もしなければまた10年、20年たってしまいますから、スピード感を持って。
それともう一つは、見える化ということです。先ほども少し課題として言っていただきました、動静が全く見えないという。私もそう感じておりました。やはり今市役所で何を考え、そして何をまちの中に提案しているのかということは、ステークホルダーの方はもとより、議会の皆様や、また様々市民の方にも見える化していかないと、やはり進んでいないという感じがありますので、それは庁内の共通認識としてお願いしているところでございます。とにかく見える化をしていこうということでありますので、この点につきましてはしっかりやっていきたいなというふうに思っています。
なので、先ほど御提案の中に市街地再開発事業等という文言も出てまいりましたけれども、まだそれをするための手法もどういうものがあるのかというのが。当然市街地再開発事業というのは一つの手法になり得ると思いますが、それだけではないわけであって、まちづくりの手法はそれこそ様々あるわけです。なので、そういったことも今後やっていかなくてはならないし、またある程度議論が進んでいけば、当然庁内に専門チームもつくっていかなければならないとも思っておりますので、今そういう準備をしている段階だということで、まずは南口については御理解いただければなというふうに思っています。
そして地下水というか、下水の話です。合流式というのは、武蔵野市は早く下水を布設いたしましたので、合流式でずっと来ているわけです。一部分流式のところがございますけれども、ほとんどのところが合流式で、一番最初にそれを造って、その上近辺にたくさんの埋設物があるので、今からそれを分流にするというのは相当困難な話であります。ほぼ不可能。今実際に生活を担保しながらそれをするというのは、なかなか不可能ではないかというふうに思っています。
ではどうするかということになりますと、先ほども他の議員にも御答弁させていただきましたが、やはり、上流、下流域の方々に対して御迷惑をかけないように、我々でできることは、浸透施設を造ることや、また浸透の舗装をするなど、様々なことをしていかなくてはならないかなというふうに思っています。ただ、先ほど御意見の中にありました、水道一元化に関して、確かに今は地下水7割、東京都から買っている水が3割でございますけれども、その割合はひょっとしたら変わってくるかもしれません。そういうことも考えながら、これはやっていかなければならないというのは、御案内のとおりだと思っています。
なので、そういうことも全て含めながら、これからしっかりと取り組んでいかなければいけないなというのは、当然そこにはICTが入ってまいりますし、市民の皆様にそれを報告するには、見える化をしていくには、DX化も必要になってくると思っておりますので、そういうものも駆使しながら取り組んでいきたいなというふうに思っています。