
深田貴美子
映像ID: 2567
4774【深田委員】 日本維新の会武蔵野市議団を代表しまして、令和4年度の一般会計の決算は認定がしかねます。そしてほかの会計については認定をいたします。
理由の1つ目は、行革が見られなかったということです。今後人口推計、増加するであろうという見込みの下に財政計画をおつくりになっておりますが、大変厳しい状況だという御答弁がありました。であるならば、まずはきちんと身を切る、行革をするべきではないですか。
質疑を進める中で、保健センター、健康づくり事業団は、赤字を出しながら、市の委託、補助を受けて、これからも活動を続けていく。何と加えて増築を行うと。しかもその設置根拠が医療法であることが分かりました。今後の展望がきちんと情報共有されない中で、まさに外郭団体の行革は必須であります。またCIOの貢献が見られず、2025年問題、DXの具体的な成果と進捗が見られませんでした。これも行革に関わる問題であります。
それから市民意識調査を見ますと、市民ニーズと大きな乖離があることも指摘申し上げました。1番は自転車対策。2つ目は、私が今申しました行財政改革であります。そして災害対策。4つ目が高齢者福祉。これも2025年、待ったなしの問題です。ここに不安があるからこそ、市民意識調査の中にデータとして表れてくるものだと思われます。
そして人口推計です。まちづくりのこれまでの伝統を破って、規制を緩和し、そして開発を進め、市民の皆様とのまちづくりの合意形成がないまま、これからの開発が進んでいくことは、私は大変心配をしています。人口増を前提とした財政計画ですが、御答弁の中には、その2,900億円もの財源が必要とされる中に、上下水道の基本的なシビルミニマムと言われる財源についてはいまだ未定、そして、吉祥寺、三鷹駅北口の再開発、再整備についても未定。これについては、この2,900億円もの財源の中には盛り込まれていないという答弁を確認しました。極めて先が見えない財政計画となり、これを計画行政と呼べるのか、大変甚だ疑問に思っております。
そして、圧倒的な議会軽視であります。先ほどの道場委員の質疑に対する松下市長の答弁は、到底容認できません。議会は市民の代表です。真意を酌み取って答弁をすることが行政の責務であると思います。議員の聞き方が間違っている。議員の聞き方が足りない。このような答弁は、私も議会生活の中で一度も聞いたことがない。これを容認しているのはトップの姿勢だと思います。
いずれにしましても、議会はまさに両輪であります。議会を軽視することなく、懇談会のような形で議事録がないところで話を進めたり、会派ごとに話をして回ったり、このような形ではなく、きちんと情報共有が保たれる形の中で二元代表制を進めていく。地方政治は民主主義の根幹であります。このことを申し上げて、また詳細については本会議で述べたいと思います。