令和5年 厚生委員会

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6914【齋藤障害者福祉課長】  それでは、武蔵野市障害者福祉についての実態調査(速報版)について御説明いたします。
 まず、調査の概要です。令和5年度に策定を予定しております障害者計画・第7期障害福祉計画を検討する際の基礎資料及び、日常生活を送る上で必要になるサービスを検討する資料として活用することを目的に実施いたしました。
 対象者といたしましては、令和4年11月1日現在で、記載の5区分の方の中から計3,000名の方を抽出して調査を行いました。なお、障害児通所支援サービス受給者につきましては、児童のニーズも把握する必要があるため、今回の調査から対象に加えております。
 調査期間については、記載のとおりで、調査方法は、従来の郵送に加え、今回調査ではインターネット調査を併用いたしました。
 回収状況でございますが、回収状況の表の一番下のところに合計を示しておりますが、3,000名の方に送付をしまして、1,878名、有効回収率としては62.6%ということでございました。前回との比較では6.2ポイント増となっております。なお、ウェブ回答については、括弧内に内数でお示ししておりますが、全体の3割弱となっております。
 次に、結果の概要です。
 まず、御本人についてです。こちらは、全体では75歳以上が28.5%と最も多く、65歳以上の高齢者の方は44.2%となっております。この表では、20%以上の数字のものについて網かけをしておりますが、前回との比較でも、障害者の高齢化が進んでいるといったことを感じております。
 次のページをお願いいたします。保健・医療についてです。「通院するのが大変」は、いずれの障害でも2割台、「医療費の負担が大きい」は、難病・特定疾患の方での指摘が多くなっております。また、「障害のため症状が正確に伝えられない」は、知的障害の方に特に多くなっております。
 次に、相談についてです。相談相手が「いる」は、知的障害の方では75%、また、身体、精神でも60%といった結果でございますが、全体として、相談相手がいない割合が前回よりも7.3ポイント上がっている状況です。また、相談の際、不便なことといたしましては、知的障害者と精神障害者では、「相談先が限られている」「実際の支援につながらない」などといった意見が多くなっております。今回初めて調査した児童では、「実際に支援が始まるまでに時間がかかる」「相談先の知識不足や対応に不満」などといった声が多くなっています。
 3ページをお願いいたします。相談相手がいない理由というところですけれども、「相談先がわからない」は、難病・特定疾患、知的障害者で4割台、また、精神障害者では「他人に相談するのが不安」といったところも割合が多くなっています。
 次に、通園・通学している障害児の日中・放課後や休日のサービス利用状況についてでございます。現在の利用状況は、放課後等デイサービスが51.2%と多くなってございます。また、利用意向が高いサービスといたしましても、放課後等デイサービスが目立っております。また、放課後等デイサービスの利用希望回数は、前回と比べて「週1回」や「週2回」が増えましたが、「週5回以上」は減っています。また、日中一時支援についても「週1回」という回答が多くなっています。
 4ページをお願いいたします。
 次に、通園・通学している障害児の父母の就労についてでございます。障害児を持つ父の就労状況は、パート・アルバイト等も含め、就労中が88.3%となっております。障害児を持つ母親の就労では、「正社員として働いている」と「パート・アルバイトなどで働いている」を合わせた、いわゆる就労中は50.6%と、前回より1.1ポイント増となっていますが、「働いていないが、できれば働きたい」が9.1ポイント減、また「働いていないし、その意向もない」は8.5ポイント増という形になっております。
 次は、御本人の就労状況でございます。19歳〜64歳では、63.7%の方が何らかの形で就労をしています。就労の形態としては、「会社員、団体職員など」「福祉的就労を利用している」「パート、アルバイト、契約社員、派遣社員などとして働いている」となっています。
 今後の就労意向といたしましては、身体障害者、精神障害者、難病・特定疾患では、「パート、アルバイト、契約社員、派遣社員などとして働いてみたい」が2割台と多く、知的障害では「福祉的就労等を利用してみたい」が、難病・特定疾患では「働きたいとは思わない」が多くなっています。
 5ページをお願いいたします。次に、災害時の対応についてです。災害時の不安は、「できるだけ自宅で避難していたいが、水や食料が入手できるか不安がある」は、児童以外の調査区分で4割台と多くなっております。難病・特定疾患と精神障害では「薬や必要な医療的ケアが受けられるかどうか不安がある」が、知的障害者では「避難所でほかの人と一緒に過ごすことに不安がある」が多い状況ですが、知的障害者につきましては、ほかにも多岐にわたる不安が示されております。
 6ページをお願いいたします。障害福祉サービスの利用についてです。障害福祉サービスの利用の際に不便だと思うことでは、いずれの調査区分でも「何が利用できるのかわからない」と「サービスに関する情報が少ない」が多くなっております。また、児童では「サービスを利用するための手続が大変」が多く、知的障害者と児童では「事業所と利用日時などの調整が大変」「利用できる回数や日数が少ない」についても、ほかの調査区分よりも多くなっております。
 次に、新型コロナウイルス感染症の影響についてです。感染症拡大による生活や行動の変化について聞きました。障害福祉サービスの利用については、緊急事態宣言下と感染予防対策期とでは、どちらの時期も「変わらない」が6割となっていますが、緊急事態宣言下で利用が「減った」は15.2%、感染予防対策期に「減った」は9.7%となっています。また、新型コロナウイルス感染症拡大期の経験としては、難病・特定疾患では感染への不安が、知的障害者と児童では、外出制限によるストレスが5割台となっております。
 7ページをお願いいたします。次に、障害者差別解消法についてです。障害者差別解消法を知っているかという問いに対して、「知っている」「聞いたことはある」を合わせて、認知度は32.5%という結果でした。また、合理的配慮が不十分だと感じる場面についてですが、「不便と感じたことはない」が43.3%と多い状況ですが、「公共交通機関を利用するとき」「買い物や店舗を利用するとき」というのも多くなっている状況でございます。
 次に、8ページをお願いいたします。今後のことについてです。武蔵野市での暮らしの満足度を聞いておりますが、「とても満足している」「まあ満足している」を合わせて、満足している方は87.1%となっています。
 最後に、施策の要望のところでございます。今回上位となりましたのは「いつでも気軽に相談できる窓口の充実」、こちらが一番多くありました。「住宅の整備、住宅探しの支援」は特に知的障害の方に多く、また、身体障害や難病・特定疾患では「地震や台風など災害時の支援体制の整備」が、精神障害者では「就労支援」が上位といった結果でございました。
 以上になりますが、今後のスケジュールといたしましては、年度内にクロス集計などを行って分析し、報告書としてまとめてまいります。そして来年度1年間かけて、令和6年4月からの3年間の計画となる障害者計画・第7期障害福祉計画を策定してまいります。
 障害者福祉についての実態調査については以上です。

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