7498【齋藤障害者福祉課長】 続きまして、武蔵野市障害者計画・第7期障害福祉計画・第3期障害児福祉計画中間のまとめについて御説明いたします。資料は、番号9、10の緑色の冊子と、それに挟まれている概要版をお願いいたします。説明は、資料10の概要版で御説明させていただきたいと思います。
障害分野の計画は、障害者基本法に基づく障害者計画、障害者総合支援法に基づく障害福祉計画、児童福祉法に基づく障害児福祉計画を一体的に策定しております。一体的に策定することはこれまで同様でございますが、今回から計画の表題に、障害児福祉計画を加えることといたしました。
本計画では基本目標を、「障害のあるすべての人が住み慣れた地域社会の中で生涯を通じて安心して自分らしい生活を送るために」とし、基本的視点として次の4点を掲げています。1、障害のある全ての人が自らの選択に基づく生活スタイルを確保し、地域で安心して暮らし続けることができるような相談支援体制を充実させること、2、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるため、地域全体で支える仕組みづくり、3、ライフステージに応じた地域生活の選択が可能となるような環境整備、そして4、障害への理解、差別や権利侵害のないまちづくりを推進することの4点でございます。
障害のある方の数の推移はグラフのとおりで、全体的に増加傾向にありますが、特に精神障害のある方の数が増えている状況です。
概要版の裏面をお願いいたします。重点的な取組を裏面には示していまして、記載の5点を掲げて、主な関連事業をお示ししています。
重点1は、相談支援体制の充実です。中でも精神保健に関する相談体制の整備については、障害分野だけではなく、健康分野等とも連携して検討していく必要があると考えています。
重点2は、地域生活支援の充実で、障害のある方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるため、地域の事業者や機関が面的な支援を行う地域生活支援等事業に取り組みます。
重点3は、社会参加の充実で、障害のある方が必要な支援を受けながら、自らの決定に基づいて、あらゆる活動に参加するための環境整備等に取り組みます。
重点4は、障害児支援体制の充実で、子どもと子育て家庭への切れ目のない相談支援体制の構築に取り組みます。
重点5は、障害者差別解消に向けた取組の推進で、障害者差別の解消や虐待の防止に取り組みます。
それでは、中面をお願いいたします。中面には施策の体系をお示ししています。表は現在策定中の第六期長期計画・調整計画の基本施策との関連を踏まえて、障害福祉計画に定める事業をお示ししています。表の中ほどの区分欄には、新規事業、拡充事業をお示ししています。本日は、新規事業を中心に御説明いたします。
13番と17番、精神保健に関する相談体制の整備です。精神保健福祉法の一部改正により、精神保健に関する相談支援については、精神障害者のほか、精神保健に課題を抱える方も対象となることを踏まえ、福祉総合相談窓口や健康分野との連携の下、精神保健に課題を抱える方を適切な治療やサービスにつなげられるような事業の実施を検討いたします。
16番、分かりやすい相談窓口の周知です。実態調査の結果でも、どこに相談したらいいか分からないという回答が多くあったことを受け、相談窓口の周知を図っていくこととしています。
27番、住居に関する取組です。障害のある方が地域生活を継続していくために、住まいは大事な課題だと認識しています。既存のグループホームの整備支援を継続的に行うほか、住宅部局とも連携し、民間住宅への入居支援に関する取組を進めます。
28番、通所先の確保に向けた検討です。障害特性に合った卒業後の通所先の確保について継続的に取り組んでまいります。
29番、通所後や放課後等の居場所の確保です。介護者の就労等により、障害福祉サービスの通所後や週末の居場所のさらなる充実を求める声が多くなっています。通所先や支援者の確保に向けた取組を検討します。
40番、ピアサポーター育成の検討です。障害のある方の支援は、当事者間のつながりも重要だと認識しています。ピアサポーターの採用や養成研修等について周知を図ります。
最後に41番、時代の要請に合わせた障害者福祉センターの改築です。令和10年度の使用開始に向けて、現在事業を進めておりますが、障害のある方の地域活動や社会参加の場としての機能のほか、当事者及び団体を支援する機能を有した、将来まで機能する障害者福祉の拠点としての整備を進めてまいります。
以上、従来から継続して取り組む事項に新たな取組も加え、概要版中面右下にあります、計画の推進に向けてに記載した事項にも留意しながら、計画を推進していくこととしています。
以上です。