令和5年 文教委員会

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889【西館学校施設担当課長】  まず、1点目の工法の件でございますが、今回、設計当初採用した工法はケーシング工法という工法になります。今回、地中障害を取るに当たりましては、BG工法という工法で取るということになります。ケーシング工法というのは、くいの周辺摩擦力を開放するという趣旨で、ケーシングでくいと土の縁を切るということをまずやりまして、縁が切れた段階で、くい頭にワイヤーをかけて引き抜く、引っ張り上げるという工法でございます。一方、BG工法は、地中の土を全部掘り上げるという工法になりますので、設計当初からこのBG工法を使うとなりますと、非常に多額の費用がかかるということで、本来、ケーシング工法で全て抜ければ、余計なという言い方はおかしいのですが、多額の費用をかけずに抜けますので、最初からこのBG工法を採用するというのは、やはり金額的にも難しいというふうに考えております。
 今回こういった経験をして、我々としては、やはりこういうことが起こり得るということはしっかり頭に入れて、万が一そういった事象が起きた場合は、速やかにそれを取るための段取りをするということを、これからは今回の経験を生かしていきたいというふうに考えております。
 それと2点目でございますが、市民の皆様、それから生徒さんたちへの周知につきましては、こちらは説明会ということは考えておりませんが、建て替えニュースですとかビラを配布するなど、こういった事象が起きたので追加で工事をやらせていただきますということは御案内したいというふうに思っております。
 それと、3点目の原因分析でございますが、こちらについては、我々としては1か月以上かけていろいろ検討を進めてきたのですが、なかなか土の中のもの、そして60年もたっているということで、構造の専門の人間も入れながら検討したのですが、明確な原因を出すことは非常に難しいという状況でございます。今回、BG工法でくいの先端を取るということで進めますが、もしかすると、くいを打設した段階で、礫層に入ったときに先端がもう砕け散っていると、単純に礫層の砂利と一緒に上がってきてしまうと、先端がその形で残って出てこない可能性もあります。出てくる可能性もあります。ですので、これはやってみないと分からないというところがございますので、我々としては、できる限り原因分析はしたいと思いますが、明確な原因が出せるかどうかというのは、何とも難しいかなというふうな状況でございます。
 以上です。

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