令和5年 文教委員会

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1418【小内資産活用課長】  まず、移築も一つの選択肢としてあり得るのではないかというような御意見というふうに捉えたところなのですけれども、まず、この建物が、日本の在来で建てている軸組み工法のようなものではないので、1回壊して、もう一回別のところで組み立てるということができないのです。枠組み工法というのは、ツーバイフォーで、いわゆるホチキスのようなものでやってしまうので、それを剥がすと木材が剥がれて、壊れてしまうのです。なので、日本の在来の住宅のような移築というのが非常に難しいので、今回、従前も、曳家という、建物の上をがっちり固めて、それごと動かすということしかできない。旧赤星邸も移築すればいいなんというお話も一部ではあったのですけど、あれもRCなので、あれを1回壊して、どこかで造るというのは、それこそ新築行為なので、そういうことが物理的にできないのです。なので、これを残すのであれば、現地ないしは近隣への曳家ということでしか存在できない。それをほかの場所にということは、結局壊してもう一回新しく造りましょうということになってしまうので、従前から使っていた材料を新しいものに替えるということは、形態を模倣することにはなりますが、レプリカを造ることになってしまうので、やはり文化財の保護という観点にはならないというふうに理解をしています。その上で、歳入の見込みも立たないということもありましたが、従前お断りをして、今回改めて検討を再開した理由の一つとしては、やはり今、かなり多くの市民の方たちから直接、六長調の策定委員会の中で文化財の保存を望む声というのも出ている中で、委員の方たちからも、何とかこれを保存する方向で市は検討できないのかというような御意見や意見交換があったというふうに聞いています。そのような中で、市としても、文化財をどうしていくのかというところを考えた結果、やはり民間レベルでこのまま土地が売買されてしまうと恐らくこの建物は残らないという結論になるということも聞いていましたので、文化財を保護するという意味合いで市が取得に向けて検討を開始するのがいいのではないかということに至ったということでございます。

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