
小美濃安弘
映像ID: 2575
9431【小美濃委員】 前回の行政報告のときにも私お話をさせていただきましたけども、非常にやりづらそうですよね、先生方が。行政報告ではなくて陳情のときだったかな、議論したのは。というのは、それぞれ専門の見地を持った先生方がお集まりなわけですから、それぞれの持論がおありで、それに対してやはり賛同される方もいるし、そうではないという方もいらっしゃる。今御答弁いただいたように、何となくこれは一つのコンセンサスになりつつあるなということもある。しかし結論が出せないという、この何とも、こういう形にしてしまった、附属機関ではない懇談会にしてしまったというところに、今回聞いていて、傍聴させていただいて、もったいないなというふうに思うのです、せっかくあれだけの先生方をお集めいただいたのに。結論を出してはいけない、結論を出してはいけないと、座長の小早川先生が非常に頭を悩ませながら議事を進めていらっしゃるような気がして私はしようがないなというふうに思っています。意見として言わせていただくならば、今からでも条例設置をして附属機関にされたらいかがかなというふうに思います。
どちらにしても、最終的には報告書を出すのですよね。だから、今日出していただいた別紙2の御意見、これも意見を役所のほうでまとめていただいたものだと思うのですが、恐らく報告書というのは、イメージとしてはこういう形でしか出てこないのですか、こういう意見がありましたとしか出てこないわけですか。それは質問させてください。イメージとして、報告書というのはこういうものを考えられているのかというのが1点です。
それともう1点は、論点整理は私、先ほども議事録をわざわざ名前を挙げていただいて。そういう意見を言いました。論点整理は大事だと思います。ただ、論点整理といっても、スタートが、否決廃案になりました前回の令和3年の住民投票条例を基準に最初説明をされて、そこから派生した課題等を執行部のほうでピックアップをして、これに対してお話をしてくださいというように進められていると思うのです。ただ、論点というのは、ではそれだけなのかなと思うのです。少なくとも前回、私どもは反対をいたしましたけども、前回否決した令和3年度に出された住民投票条例案は、大きくは、3か月しか住んでいない外国人にも投票権があるということは一番大きなテーマだったとはいえ、まだほかにもたくさんあったわけです。たくさんありました。大事なことは市長が決めるということに対して、二元代表制の中で市長だけにその権限が与えられていいのかというところから、代表機関の関与というそこでの議論もあったわけです。そんないろいろなことがある中で反対をしたわけですけれども、でも、内容以前に、やはり多くの方々が言っていたのは、こんな条例が出ているのを知らなかったと。それは確かにコロナ禍の中で条例が提案をされて、意見交換会なども2回開かれたけども、それは緊急事態宣言中に開催をされたという、参加人数も市議会議員が何名、市民が何名と、本当に少ない数であったと。それで十分だったという答弁も市長からいただいたところですけども、私は十分ではなかった、このように思っています。
さらに言うと、では、果たして皆さんがお作りになった条例案の議論だけで問題点は解決したのか、論点はそれしかなかったのかというと、僕はそうではなかったのではないのかなというふうに思っているのです。もっと実は論点というのはあったかもしれない。もっとたくさんの住民の方々が意見交換会等々に参加をされていれば、ひょっとしたら論点が出てきていたのかもしれない。前回反対をした大きな理由の一つは、やはり住民の理解が足りていなかった、これが大きな反対理由だったと僕は思うのです。
なので、先ほど他の委員の議論の中にもありましたけども、これは、卵が先か、鶏が先かの議論からすると、まずは、一回廃案になった住民投票条例は、住民投票条例としての課題がたくさんありました。そこからの論点の整理が必要かもしれないけども、もう1回広く市民の方々に、一体どういった住民投票制度が市民のためにいいのか、武蔵野市のために役立つのかという投げかけをするべきだったのではないのか。そういったものを受け取って、有識者の方々が、こういう論点に関してはこうではないか、ああではないかということをやるのも、せっかくあれだけの先生を集めたわけですから、必要だったのではないのかなというふうに思っているわけであります。
なので、これは考えようによると、これで何回かやって、今年度2月13日で終わるかもしれません。では、こういった論点が整理できましたので、住民の皆さん、熟慮熟考してくださいといって出しても、違う論点が住民から出てきたら、もうそこには有識者の方々が意見を言う場がなくなってしまうわけです。そういう点について、皆さんもそういうお考えで、早いうちから有識者会議の方々と住民との懇談みたいなものをやったほうがいいのではないかというふうに思っているのではないかと。これは私の推測ですけども、私はそのように思っているのですが、この点についてはいかがなのでしょう。