10101【松下市長】 まず、1点目の部分につきましては、深沢委員おっしゃるとおり、自治基本条例、そして長期計画に基づいて市政運営を行っていく中で、また、様々な局面においては、できるだけ決定をしてからお示しをするのではなく、例を挙げますと、武蔵野公会堂の改修や、保健センターの、こちらも大規模な改修、増築等でございますが、幾つかの案をお示しする中で、様々な意見をいただきながら進めていきたいというふうに思って取り組んでおります。それというのも、やはり、なかなか難しいですよね、もっと絞って出したほうがいいのではないかという方もいれば、いや、自分たちの意見を反映させたいから、やはりいろいろな案があるうちに、でもそこに誘導しているのではないかとか、いろいろなお示しをする中で様々な御意見を頂戴いたしますが、市は、全て単独で判断できるものと、例えば三鷹駅の北口なんかだと、市有地は限られておりますので、これから駅前広場を広げていく際には、民間の土地所有者の方の御協力がないとできませんので、方向性を示した上でも、次には用地買収という交渉が必要になってきますので、必ずしも市が思ったように、市民の皆様が思ったようにはいかないこともある、そういう難しさもある中であっても、できるだけ様々な選択肢、考えられる選択肢をお示しする中で、事業者の皆様にも市民の皆様にも協力をしていただきながら、よりよい形でまちづくりを進めていきたいなという思いで、自治基本条例や長期計画に基づいて市政運営を行っているつもりでございます。
そういう意味では、2点目につながっていくのですけども、この間、コロナ禍でも、社会実験という形で数々事業を行ってきたなというふうに思っております。三鷹駅北口もオープンテラス的なこともいたしましたし、また、道路の使い方も、一定、車を入らないようにして、歩道を広げて、車道を車を止めて使ってみたり、これは吉祥寺でもオープンテラス、深沢委員おっしゃったような、こちらは開発公社が行ったり、様々社会実験という形で取組を進めている中で、まちの使い方なり、今後の可能性というのを探ってきたのかなと。公会堂も社会実験を行いました。いろいろと試してみながら、よりよいまちづくりを進めていきたいなと思って取り組んでいるところでございます。その都度様々御意見も頂戴しております。
保健所に関しては、やはりコロナ禍で、一番最初は感染者の方の個人情報が全く市には入ってこないという大きな課題がある中で、6市で1つの多摩府中保健所が府中市にあるということでのいろいろな制約がありましたが、6市の市長で協力をして東京都に働きかけをして、個人情報をいただくことができ、その後、自宅療養者支援センターという形で食料をお届けするなど、様々、今の制約の中でもできることはやってはきました。ただ、この保健所の問題というのは、やはりこのコロナで顕在化した脆弱な部分です。保健所がすごく重要だけれども、数が足りていないのではないか、人口に対してとてもカバーし切れない、もうパンクしてしまったというのが大きな課題だと思いますので、武蔵野三鷹地域センターを、感染症対策も行える保健所に戻してほしいということ、これは、知事と市長との意見交換、毎年行われている中では継続して取り上げております。実際には、まだ今調査を行うですとか、そういう段階でのお答えしかいただいておりませんが、継続して粘り強く取り組んでいきたいなというふうに思っております。