令和5年度予算特別委員会

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深沢達也
深沢達也
立憲民主ネット現職

映像ID: 2436

10460【深沢委員】  大変結構だと思います。忠州のときは、結局行ったのですよね。(「行きました」と呼ぶ者あり)議会からは議長が行かれた。あのときも同じような評価をさせていただいたと思います。まさにそこだと思うのです。古い話になりますが、もともと国際交流が事業づけられた背景は、平和問題懇談会、つまり、これは昭和58年、59年の頃ですけど、自治体として平和に貢献できる道はないかということの討議をした中で、そのうちの大きな一つとして海外との姉妹都市交流がある、あるいは友好都市の交流がある、こういう交流事業というのがそこから生まれてきた。つまり平和のためである。したがって、今度のこの考えと行動は、まさにそれに沿ったものであるという立場から、高く評価をしたいと思います。
 私も、もう10年ぐらい前ですが、尖閣問題で大変だったときに、中国の山東省へ行ってきました。それは現地なのです。現地というのは、日本の大使が襲われたのです。そのちょうど近くに私は行った、砂漠の植林隊で。何と言われたかというと、よう来たな、こんなときに、もう大歓迎だというふうに、一般の人は言ってくれる。つまり、政府と一般大衆は違う、一般国民は違うということなのだ。だから、いわゆるマキシマムはというか、その本体はやはり国民ですから、そことの途絶えのない交流というのは、これは必要である。これはもう全く別に言うにはばからない話でありますから、申し上げるわけですが、そういう立場から、ぜひその姿勢で臨まれたいと思います。これが1点目です。
 それから2点目は、住民投票制度について、先ほど来、もうかなり出来上がった議論に終始したので、それ以上言うことはないのですけども、私は、明治憲法から今の憲法になった近代史を眺めていくと、今まさに、今の憲法ができてから国民主権なのです。その前の明治憲法のときは完全な国民主権ではなかった。確かに民主化は江戸幕府からすれば大変な民主化をしたわけであります。そのときに、全体の基軸となる方針を打ち出した言葉が、「広く会議を興し万機公論に決すべし」という明治天皇の発布されたメッセージであります。これは、あの時代、それまで殿様政治がずっと続いて、それが一気にしてそれだけの大メッセージ、極めてでかい時代の変革を表す言葉を掲げ、新たな近代国家に進んでいったという歴史があるわけです。その明治国家の評価というのはいろいろあるから、それはあれですが、こっちへ置きますが、そういう歴史的流れがあって今日に至っていると。その万機公論に決すべしというのは、私は今も真理だと思っているのです、それは今の民主主義にも十分通ずる話で。しかも国民主権であると。したがって、権力は国民にあるわけです。自治体において、国民イコール市民でもある、自治体における市民。したがって、その市民が、自分が生活するまちの問題で大きな問題が発生したときに、単に間接民主制だけではなくて、自分らもそれを決める権利があるよというのは極めて当たり前のことではないか。これはもう武蔵野市議会はみんなその点は否定する人はいないと思うのです。
 ですから、さっきもいいことを言ったのだ、歴史を見ながらやってくれと。私はそういうことだと思います、ずっと続いているのだから。ですから、150年前にそれだけの時代、四方を列強の艦隊に囲まれている中で、とにかく結果として急がなければいけないということで近代国家をつくってきた中で、いろいろな矛盾もあったし、いろいろあったけども、少なくともそうした今の民主主義のスピリッツを表す言葉の下でやってきたという、これは歴史的な事実でもあるわけで、そういう歴史の中で、今まさに本物の国民主権の制度があるわけですから。私はそういう認識なのですが、市長の認識をお聞きしたい。
 ちなみに、イギリスのジェームズ・ブライスが、地方自治は民主主義の学校であると言った。そしてまた、今我々は市民が主役だと言っているわけです。これは否定する人はいないと思うのです。だったら、その主役が、いざというでかい問題が出たときに、議会でも一つの、もちろん議論を淘汰して結論を出すとしても、それはそこに住むみんなで自分らのまちのことを決めていこうではないかと。私はこれは全然不自然ではない話だと思うのです、住民投票制度ということだけで言えば。そういう認識でずっと来ています。この点について、市長のお考えをお聞きします。

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