令和5年度予算特別委員会

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11554【村松指導課長】  教科担任制の導入としての趣旨、目的、これは国をなぞらえる部分はあるのですけれども、やはり教材研究の深化等により、高度な学習を含めて、教科指導の専門性を持った先生、それぞれ全教科を教える中でも、教科ごと、専門性を持つことによって、教師が多様な教材を活用して、より熟練した指導を行うことが可能になる。授業の質の向上、また子どもたちの学習内容の理解、定着度の向上と学びの高度化を図ること、また小・中の連携による円滑な接続、あとは複数教師によって多面的な児童理解を通じた児童の心の安定に資すること、あとは先生方の持ちごまの軽減というところでございます。
 かつて小中一貫教育を進めようとしたときにも、この教科担任制というところが出てきて、その中で、何校か教科担任をやって、授業を交換したりということをする中で、やはり多数の先生方が関わることで、子どもたちを担任1人だけの目で捉えるだけではなくて、複数の目で捉えることによって児童の理解の質が高まること、また子どもたちも、担任にはちょっと言えないけれど、ほかの先生だったら相談ができるとか、そういうようなことで子どもの心の安定化というところがあります。
 私も平成19年、20年度と、区立の小学校で教科担任制をモデルとしてやっていた学校に勤務していたことがありまして、やはりそこでは、複数の教員で子どもたちを見て児童理解が深まるということは、とても有効であったというふうに思っております。私も1教科、社会科を教えたことで、やはりそれだけの授業、教材研究も深めることができたという効果、私の経験からもそれは言えるというふうに思っております。
 また、きょういく武蔵野の昨年3月に発行した内容では、境南小学校での学級担任間の授業交換の取組の中で、教材研究だけではなくて、子どもたちの理解というところ、やはり子どもたちをしっかりと指導していく上で大事なところがすごくよかったということ、続けていてよかった成果というのは、常に学校からも聞いているところでございます。そこを含めて、はやりに乗るということではなく、やはり子どもたち一人一人を育てるところを観点に、高学年においては教科担任制を、市講師等も活用しながら、先生方の軽減も図りながら進めていければというふうに考えております。
 市講師の配置の基準でございますけれども、高学年の担任の先生の持ち時数が20時間、3、4年生の担任の先生の持ち時間が21時間、低学年の担任の先生の持ち時数が22時間になるように、配置の時数を考えて予算化をしているものでございます。

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