11573【齋藤保険年金課長】 大きく2問、質問をいただきました。
まず1点目は、高校生の医療費無償化が国保財政に与える影響ということでございます。令和4年度の状況については、まだ数字としてははっきりしたものはないのですが、全体の国保の予算規模で考えると、そこまで大きな影響はないものというふうに思っております。特に年代的に、高校生というのは実はあまり医療機関にかかる年代ではないということで、そもそもかかっている医療費自体が少ないというところがありますので、国保会計における高校生無償化の影響というのは、そこまで大きなものはない、軽微なものであるというふうに考えております。
もう1点、赤字繰入金と、その保険料率の取扱いについての御質問をいただきました。これもなかなか難しい問題でございまして、特に国保における赤字の主たる原因というのは、医療費が増えていくというところが大きな影響で、それに基づいて保険料率を定めて、それに対して御負担をお願いしているということでございます。東京都からは、そのかかる医療費の負担に基づくような形で納付金が案分されて、それを支払っているというような状況がございますが、医療費が増えると納付金額も増える、委員が御存じのこととは思いますけれども、そういう構造にございます。
そういうような関係性の中では、国や都から赤字繰入金の解消が求められる中で、税率改定というのを、武蔵野市に限らず他の自治体も行っているところではあるのですけれども、その収入の増を超えるような形で医療費が増えているという状況があろうかというふうに思っております。今後のことを考えますと、後期高齢者に被保険者が移行するというのはありますけれども、比率から申し上げますと、高齢者の比率というのは引き続き大きな割合を占めると思っておりますので、国保財政的にはかなり厳しい状況にあるというふうに考えております。