
宮代一利
映像ID: 2446
11658【宮代委員】 令和5年度全ての予算に対し、会派ワクワクはたらくを代表し、賛成の立場で討論をします。
コロナ禍が収束するのではないかというふうな流れができてきて、これから令和5年度は、ある意味新しい時代、その分、未知の時代に突入して、その前提条件が全部が見えない中で、こういった予算を編成しなければいけない難しさがあったのではないかなというふうに感じております。まず、予算を編成していただいた職員の皆様の御尽力に、心から感謝を申し上げます。
その中で、幾つか議論の中で指摘をさせていただいた部分について、最後に確認だけをさせていただきたいと思います。
まず1つは、公的サービス、公共サービスの物理的、距離的な偏在性について、款をまたがって指摘をさせていただきました。いわゆる交通弱者と呼ばれる方たちが、様々サービスを受けたくてもなかなかすぐ近くにアクセスができないという状況に対して、今後もそのことを課題として認識をして、工夫をする必要があるのではないかという指摘をさせていただきました。必ずしもハードを増やして、例えば3駅圏全部同じものを1つずつ造ってくださいというふうに申し上げるということではございません。御説明の中で、今あるものを活用して、様々なプログラム、政策を工夫して組み合わせることで対応している部分もありますという御説明も受けておりますが、今後も、そのことについてさらに取り組んでいただきたいというふうに考えております。
それから2つ目が、先ほどふるさと納税の話が出ておりましたが、やはり減収額を抑えるためには、市民がこの武蔵野市の土地に納税をしていただくということが、減収額を抑える唯一の方法だと思いますので、そのことを意識して、市の魅力を市民に向けてもアピールする必要があるのではないかというふうに考えております。くれぐれも返礼品競争の中に巻き込まれないようにしていく必要があるというふうに思います。
それから3つ目です。気候市民会議にかかわらず、市民会議であったり、あるいはムサカツ、様々なワークショップにおいて、これは明確にはお話はなかったのですが、クオカードを配ったり図書券を配ったりしている。これはなぜこういうことをするのですかというのは、こちらから、なるべく参加者を増やすためにやっているのではないのですかというようなことを申し上げましたけれども、そのためだけにやっているわけではないようではありましたが、少なくとも、確認をしていく中で、複数の部署にまたがっていて、そういった手法を採用しているところとしていない部署があると。庁内に統一した基準があるのかということについては、ないというふうなお答えでしたので、一度これは庁内で、こういった現金に近いようなものを配るという手法について、どういう基準でそういったものを採用していいのか、あるいは採用しないほうがいいのかということの議論をしていただいて、もう少し分かりやすい形で示していただきたいというふうに希望しますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから4つ目です。これも質疑の中で残念ながら最後まで分からなかったのですが、Teensムサカツを専門的知見を有する事業者に委託する事業というのがあって、この専門的知見というものの内容が何なのか、なぜ外部委託をしなければこのTeensムサカツというものを運営していくことが難しかったのかということについて、なかなか理解ができなかったところです。今後、その件についても明らかにしていっていただきたいと思います。
それから5つ目が、生活安全対策費用のところで、ブルーキャップの今後の在り方について1時間の延長ということでの御説明をいただきました。そして、この質疑の最後のところで副市長から、1時間の延長では必ずしも効果がどれぐらいになるかまだ分かっていないので、注視をしていきますというふうなお話をいただいておりますので、これは継続的に気をつけていかなければいけないことだと思っていますし、もう一つ、こちらからは、ぜひ南口だけではなくて、東部地区についてもブルーキャップの目が行き届くようなやり方をしていただきたいということをお願いしました。
それから6件目です。保健センターの増改築のところで、これから基本計画から基本設計に進んでいくということで、その段階において、市民参加が継続できるように工夫をお願いしたいというふうに思います。やはり今までも、だんだん計画が進んでいくと、やっとその内容が見えてきて、その時点で市民が様々な感想を持ったり考えを持ったりするという場面があって、今までやってきたからもう大丈夫だよねではなくて、逆に、追っかけて市民が来るということを意識していただいて、引き続き、なかなか詳細に入ってくると意見を取り入れるのは難しいかと思いますが、市民参加という形を取り続けていただきたいというふうに思っております。
7番目です。商工費の議論の中で、緊急経済対策はコロナ禍へのカンフル剤だよという御説明をいただいて、今後、漢方薬のようなというようなお言葉もありまして、この部分について、まさに冒頭申し上げたように、時代が変化して社会も変質したということに対して、さて、どんな漢方薬を服用していくのかということについて考えながら進めていただきたいなというふうに思っております。
それから、同じ商工費の中で8番目です。商店会地区サポート事業、この新規事業についての議論をさせていただきました。若手の方たちからの提案が出発点にあり、小さく生んで、実績を上げて、それを市内に成功例として展開をしていくというふうな流れが見えましたので、このことには大変期待しております。
それから9番目、最後になります。自転車対策です。自転車の整備のやり方として、何か出前であったり、学校に出ていったりという形での整備ということも継続しているというふうに伺いました。それから、これから始まる努力義務であるヘルメットの着用についてのお話もさせていただいて、もちろん、まずこれからその新しい努力義務に対しての呼びかけをしたりしていくわけですが、さらに工夫をして市民の皆さんに届け、そして最終的には、ヘルメットをかぶるのが格好いいのだ、それで安全なのだというムーブメントをつくっていくという形で、何とか市内にそういったものが広まっていくということに期待をしております。
以上、様々議論の中で特記しておきたいことについて申し上げました。以上をもって全予算に対して賛成の立場での討論といたします。