検索条件なし

令和5年度決算特別委員会

9月25日(水曜日)

令和5年度決算特別委員会
  • 日程
  • マッチ
    発言
  • 発言
  • マッチ
    箇所

0箇所マッチ

山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2836

25233【山本委員】  それでは、無所属むさしのを代表いたしまして、2023年度の全ての決算に賛成の立場で討論をさせていただきます。
 この年度は第六期長期計画の4年目に当たる年であり、予算では、歳入が約794億円、また基金は606億円もありまして、実質収支が31億円と、財政は極めて堅調であると思います。出来事ということで言えば、昨年度は新型コロナウイルス感染症の法的な位置づけが変わりました。そして、これがどう影響するかを注視いたしました。また、物価高は引き続き市民生活に深刻な影響を及ぼしておりまして、この物価高に対する対応も求められていた予算であると思っておりました。さらに、12月には市長の交代という大きな出来事があり、この市長交代が市政にどのような影響があるか、これも注視をいたしました。市長は、長期計画・調整計画の大きな目標である、多様性を認め合う支え合いのまちづくり、これを変えないということをおっしゃいましたので、その点を私は評価をしております。今回の決算審査、監査委員の方からの審査意見書、これは私は本当にすばらしいと思いました。仕事の仕方についても踏み込んだ、思い切った記述があったこと、これを評価をしております。
 それでは、内容の面で、成果と課題を幾つか申し上げたいと思います。
 まず、保育園の置き去り事件のことであります。今日も様々な委員から指摘がありましたが、私も9月20日に伺って、本当に驚きました。確かに昨年の12月は市長交代があったわけですから、なかなか対応が難しかったという点は分かりますけれども、でも、例えば12月に学校の盗撮事件ということに対して、当該の文教委員全員にやはり説明が行政のほうからありました。議会と行政との情報共有は大変大事だと思っています。たとえ保護者の方が大ごとにはしたくないというふうにおっしゃったとしても、もちろんそういう気持ちは重要であり、尊重すべきなのは当然ですけれども、でも報告をするときに、例えば代表者会議懇談会であっても、当該の委員会だったとしても、事実をどの範囲まで言うのか、どのように言うのか、言ってはいけないのか、いつまで言うのか、そういうことに関してはしっかりと確認することができるし、必要だったというふうに私は思います。
 ですので、12月に起きた出来事が9月の20日まで議会の多数は分かっていなかった、このことは大変遺憾なことでありまして、残念ながら行政と議会との信頼関係が傷つけられたと、言わざるを得ません。ぜひこれに関しては真剣に総括をしていただいて、今後速やかな対応を求めたいと思います。
 また、次の課題を申し上げます。昨年は子どもの権利条例がスタートした年であり、各方面にその周知が進んだことを私としても評価をしております。また、男女平等施策に関しても、男性の育休の取得も進んでいるということが分かって、本当に今後期待しているのですが、まだ日数等は同じではありませんので、引き続きまして、取りやすい体制の整備をお願いしたいと思っております。
 治水対策の点で言えば、大型の土木工事、例えばダムを造ったりとか堤防を造ったり、こういう大型の土木工事だけにとどまらない、流域治水という考え方を今回私も提案させていただきましたけれども、武蔵野市ではこの流域治水の考え方をいち早く実践しているということを伺いまして、これはほっとしているところでもありますが、都市型水害もいっぱい起きている昨今でございますので、やはり土の保水力をより高めるような、そういう政策をこれからも期待をして、やっていただきたいということをお願いしたいと思います。中央公園地下のシールドマシンを使ったトンネル式の治水工事に関しては、公園を利用したい人、利用する人に関して、今後陥没などのおそれが本当にないと言えるのか、心配している方も多いですので、私もこのやり方に関しては引き続き注視をしていきたいと思います。
 エネルギー政策に関して申し上げます。武蔵野市は都会であり、全ての使用するエネルギーを単独で、発電所を造って得ることはやはりできません。今、政府はエネルギーミックスというようなことも言っており、脱炭素政策とも言っておりますけれども、そうしたことが原発を進めていく、再稼働を進める、そういうことの隠れみのになっては私はいけないと思っています。エネルギーを取り出した後の処理も十分にできないような電源は、私としてはやはりもう廃棄すべきであり、原発に頼らないエネルギー政策が大切だと思っております。ですから、放射能汚染対策、そして原発事故からの避難者に対する対応も引き続いて継続をしていただきたいと思います。
 最後に、職員待遇に関して申し上げます。今回の決算では、会計年度任用職員の待遇について、大変大きな議論になりました。他の自治体の労働条件と比べましたが、やはりそこと比べましても、年収の面、あるいは休暇制度等で決して優れているわけではない、これは改善の必要が絶対あるというふうに私は感じました。とりわけ図書館の職員に関しては、この待遇は他市と比べてかなり低いというふうに私は感じております。また、雇い止めという方法を再検討する、雇い止めをなくしていこうと考えている自治体も生まれておりますので、この点も再検討する必要があるのではないでしょうか。
 そして背景なのですけれども、この間、自治体の一部では人件費を減らしたり、あと職員の人数が減る、そういうことがあたかも改革を進めているかのようなことを言っている、そういうところも残念ながらありますけれども、問題はそうではないと思います。今、公的な仕事でやらなければいけない仕事は増えているわけですから、公的な仕事の重要性を改めて多くの人に、私としても伝えていただきたいし、行政もぜひそのことを訴えていただきたいと思います。
 以上、幾つか成果と課題を申し上げましたが、詳しくは9月30日の討論でも申し上げたいと思います。
 最後に、この決算審査に当たりました全ての皆様に深く感謝を申し上げまして、賛成の討論とさせていただきます。