令和5年第1回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

4812◯市 長(松下玲子君)  小美濃安弘議員の代表質問に順にお答えをしてまいりたいと思います。
 まず、第1点目の質問でございます。第1点目の御質問は、第六期長期計画における議会の議決が与えた影響という形で御質問をいただきました。今、小美濃議員も壇上でお話しになったように、まさに今、第六期長期計画・調整計画の策定中で、新年度、令和5年度中に策定をいたしますが、それが議会にどう影響を与えたかというふうに私は聞き取ったのですけれども、(「違う」と呼ぶ者あり)違うの。(「後で再質問します」と呼ぶ者あり)はい。第六期長期計画・調整計画、これまでも議論をしてまいりましたが、議決事項の変更は必要ないというふうに考えております。コロナ禍という誰も想像し得なかったような大変大きな事象もございましたが、あくまで、この第六期長期計画の中でも、例えば感染症についても言及もございますし、そうした中で議決──でも、違うと言われてしまったらあれだな──長期計画の議決事項というのは、まさに策定委員との意見交換のお話もされていらっしゃいましたが、足かせというよりも、逆に言えば、暴走を止めているという点があるとの委員の御意見もございましたので、改めて議決事項を、調整計画でも議決を行うというようなことは考えておりませんし、今まさに策定をしている調整計画の中で、様々な社会の変化などは織り込んで議論をしていっていただきたいなと思っております。
 次に、2点目についてですが、自治基本条例の市民周知を行っているが、どれだけそれが市民に伝わっているかという御質問かと思います。小美濃議員は御質問の中で、御自身の周りの方に尋ねたけれども、あまり伝わってないのではないか、市民周知がまだまだ足りないのではないかとの趣旨からの御質問でございます。ぜひ小美濃議員からも、自治基本条例については、これはまさに議会基本条例と共に成立をしてスタートしたものでございますので、議会基本条例もきっと周知の努力をされていると思われますので、セットで、自治基本条例も小美濃議員からも、そうした伝わっていない周りの方には周知をしていただきたい、お示しをして、お知らせをしていただきたいなというふうに思っております。様々、市として、リーフレットの配布やシンポジウム、また、取り組んでいる中で私自身感じたのは、特にシンポジウムをしていたときに、一緒にシンポジウムに参加していた市民の方から、自治基本条例としては意識していなかったけれども、自分たちがまさに日々行っている、市からの情報を共有して、そして様々市民参加をしていること、自らまちのため、地域のために活動していることが、実は自治基本条例に基づいているということを実感したということが、シンポジウムの中でも改めて感じているところです。なので、自治基本条例は、まさにこれまで実践の中で培われてきた、皆さんが既に行ってきたことを改めて明文化したものでありますので、具体的な様々な日常の取組だったり、市としての取組の中で、自治基本条例に引きつけて説明していくのも大切だと思いますが、意識せずとも、自治基本条例を体現しているという方もたくさんいらっしゃるなというのを実感しているところでございます。また今後も様々な手法を用いて知っていただく努力は続けていきたいなと思っております。
 次に、3点目の御質問でございます。3点目は、「大切なことは何度でも」の「大切なこと」というのは、誰がどのような基準で決めるのか、付置義務の距離の変更、規則の変更は大切なことではないのかといった御質問かと思います。まさに、大切なことを決めるのは、その時に応じてだったり、その時点で大切なことが、1年後、2年後に、実はそう大切ではなくなることもあると思いますので、これが大切なことだと定義をするのはなかなか難しいと思います。その時、中身もそうですが、時期というのもあるのかなと思っています。多くの市民の皆様の市民生活に大きな影響を与えるということが、まさに大切なことに値するのかなと思いますので、意識して取り組んでいきたいと思っています。
 付置義務の変更に関しましては、これは市民生活に影響を大きく与えるかどうかという観点からしますと、まさに、後ほどの、規則でなくて条例で定めるべきではないのかにもつながるかとは思うのですけれども、規則で定める中で、全市民に影響を与えるというよりも、関連する事業者に影響を与えるという中での判断で、条例に基づいて規則で変更をしております。その周知について、小美濃議員は、市報等で付置義務の距離の変更をしたということを、大切なことだから、市報でもっと何回も周知をすればいいのではないかという趣旨かなというふうには受け取ったのですが、そこまでとは考えていなかったというのが、市の見解でございます。
 続いて4点目の質問です。まず、施政方針についての御認識でございますが、私自身の認識といたしまして、これは、長が議会に対して、また、議会に対してということは市民に対してにもつながるのですけども、向こう1年間の基本的政策や政治姿勢を示したものという認識を持っております。その認識の上で施政方針を書き、皆様にお伝えをしているところでございます。
 民主主義の軽視の動きという部分は、まさにこの間の安全保障や原発政策等の大きな方針転換が閣議決定というような形で、国民の代表である国会議員が国会で審議を行うことなく、閣議という場で物事が決定をされたり、大切な文書が改ざんをされたりするなどの動きが見られることを指しており、それに対して不安を抱くとともに、強い憤りを感じております。市民に身近な市政において、様々な課題の解決に向けて、市民との対話を重視していきたいという思いを持っておりますので、そして、対比のためにそのように書いた部分もございます。これが今4点目です。
 5点目につきまして──そうですよね、5、6が一緒だったのが、公共事業と公共的な事業のところかと思います。こちらについては、まさに小美濃議員に御説明をいただいた言葉の定義そのものだと思いますが、いわゆる公共事業というのは、国または地方公共団体の──公共事業が2つに分かれておりまして、その大きな1つが社会公共の利益を図るための事業で、まさに公益事業、公益的な事業、これも公共事業であるという認識を持っております。子育て支援というのはこの部分、公益的な事業で、イコール公共事業であるべきだというふうに私は思っております。もう1点が、国または地方公共団体の予算で行う公共的な土木工事、営繕工事の事業、道路、港湾の整備、河川の改修などを公共事業として捉えられているかと思っております。
 なぜこのように私は書いたかと申しますと、国政で今議論されている異次元の少子化対策の中で、少子化対策というのは、防衛費と違って、全国民が負担すべきものではない、当事者がいて当事者のみが負担をすべきものだという議論があった中で、それは違うのではないか、少子化対策、子育て支援こそ、全ての国民に関する大切な事業であり、全ての国民が支えながら、負担をしながら行っていくものであるという認識の下で、公共事業として取り組むべきだというふうに私は述べた次第でございます。
 続いて7点目についてです。住民投票制度、自治法に基づくものと、自治基本条例に基づくもの、個別設置型と常設型のどこが違う、全く異なるのかというのは、やはり議会の議決が要るかどうかという部分が私は大きく異なると思っております。細かくは、投票資格者とか、また様々異なる点はありますが、投票の結果をどうするかとか、投票率をどうするかとかいろいろありますけれども、一番大きくこの2つで異なるのは、自治法に基づくものは、署名を一定集めた後に議会の議決が必要となっております。常設型とそこが全く異なるという意味でお示しをいたしました。
 そして8点目についてでございますが、自治基本条例の19条のこちらも含めて、どうするかも含めて住民投票制度の議論をするべきという趣旨かと思うのですけれども、この自治基本条例は、市議会の全会一致で可決により制定された条例であります。そのため、自治基本条例の第19条の規定に基づいて、武蔵野市にとってふさわしい住民投票制度となるように、市民の皆様や市議会の皆様と熟議熟慮の上、検討を進めていくものと認識をしておりますので、19条を含めたというか、それは必要性ということなのかな、そこも含めて議論をするという考えは持ち合わせてはおりません。
 9点目が、放置自転車対策ですね。こちらは、歩行者中心というのは、駅や周辺、繁華街から締め出すという方針かというのが御質問かと思いますが、ごめんなさい、駅というのは、設置している場所があるので分かるのですけど、繁華街とおっしゃったその範囲が非常に広いので、繁華街から締め出すのかというのは、ちょっと分かりかねますので、後ほど必要であれば御説明をいただきたいのですけれども、様々この間議論をしてきた中で、駅周辺の歩行者の安全性や回遊性というのを大切に考えております。締め出すという意図は持っておりませんし、今現在でも、自転車は、例えば吉祥寺の商店街では、乗らずに押して通行してくださいねというふうにアナウンスも入っているかなと思います。歩行者の多い商店街、アーケードなどでは、自転車を締め出すのではなく、手で押しながら移動するというのも大切なことだと思いますので、繁華街の範囲がちょっと分からないので、あと定義ですね、締め出すということではなく、あくまで歩行者が安全に回遊できる、そうした形のまちづくりというのが重要ではないかということをお伝えしたいと思います。
 10点目につきましては、条例と規則の関係についてですね。条例で定めるものと規則で定めるもの、まさにそれは条例を定めたときに決めていることだと思います。今現状で要綱ですとか規則で定めていることを、それぞれ議決が必要で、条例で定めるべきだというものが具体的にあるというお考えならば、それをお示しいただいて、議会の提案で条例を変更することも可能かと思いますので、今、私自身は現状規則で定めているもので条例に変えるべきだということはございません。例えばパートナーシップ制度などは、条例として議決をいただいて市として始めておりますが、他市などの例を見ると、条例ではなく要綱で設置をしているところもありますので、議会の議決を行わずに制度を行っているようなところもありますので、武蔵野市は、例えばそのときには要綱等ではなく──これは規則というのはないな──要綱等ではなく、条例でしっかりと議決をいただいて進めるべきだという思いで行ってきておりますので、その都度考えるものかなというふうに思っています。
 11番目についての御質問です。0123施設の4・5歳児の利用が子どもにとって最善の利益になっているかということですが、0123施設は、設立当初と現在とでは、やはり目的というのは変わってきている部分があると認識しています。市として大切な子育てに関する相談のできる場所、虐待防止だったり、虐待予防だったり、子育てに不安を抱える方などが0123施設で、相談が受けられる場所というふうにも変わってきておりますので、そういう意味では、ゼロ、1、2、3、そして4、5と、未就学のお子さんが通って、そして保護者の方も相談ができる場所として、どちらにとっても、子どもにとっても最善の利益になるというふうに私は考えております。今後、兄弟姉妹以外の4・5歳児の利用につきましても、実際に本格実施に向けて取り組んでいくよう努力をしていきたいと思っています。
 そして、12点目の御質問です。学童クラブにつきましては、これは学校敷地内に設置する方針を転換するということは考えておりません。現在、大野田小学校の具体例をお話しいただきましたので、1年生から3年生までの児童に関して、保護者の就労の継続性を考えて、待機児童を出さないように対応しておりますが、児童数や学童加入率ともに上昇傾向にあり、育成スペースの確保が現状では厳しいことから、今回、緊急的な措置として校外への一時的な設置というのを提案し、4月以降始めたいと思っているところでございます。
 その際の話合いは十分かということでございますが、URとの協定に基づいて、住民の方、また、URの方、また、あちらの皆様と話合いは重ねてきたというふうに聞いておりますので、十分かどうかの定義も、これも難しいので、反対される方は十分ではないとおっしゃるかもしれませんし、賛成の方は十分だとおっしゃるかもしれないので、十分かどうかというこの曖昧さの部分でのお答えはなかなか難しいのですが、4月のスタートに向けて話合いを行って、準備を進めているところでございます。
 その次が、学校改築について、13番目、失礼いたしました。今後の施設整備は予定どおり進められると考えているかが御質問だった──今後、予定どおり進めていきたいと思っておりますし、そもそも、その御質問の基になったのが、僅か5行しか施政方針に書いていないのは少ないのではとのことですが、施政方針の9ページにも私書きましたように、公共施設の建て替えや大規模改修等、これには学校も含みますが、一つ一つをここで詳細に取り上げるということがやはりできかねますので、それぞれ進捗状況を踏まえて、適時適切に情報共有を行った上で進めていきたい、第六期長期計画・調整計画策定に向けた取組の中でも、今後の方向性や方針を定めるべく、課題については議論をしてまいりたいというふうに述べました。基本的に予定どおり進めていきたいと考えておりますが、様々な外的な影響や変化など、予測不可能なことがあるかもしれませんので、ただ、計画に基づいて、そして、修正も必要に応じてかけながら進めていきたいというふうには考えております。
 14点目につきまして、吉祥寺駅南口ですね。面的整備、令和7年──まず、吉祥寺駅南口を頭に描いていただくと、市としての市有地、公有地に加えて、面的整備を行っていく上では、民間の土地の所有者の皆様の理解をいただいて進めていくことが欠かせないと思っております。つまり、相手があることですので、相手がいる中で、遅くとも令和7年に──令和7年の方針が遅いということですか。令和7年には全部固めろということですか──ごめんなさい、趣旨が、令和7年では遅いのではないかということなのか、令和7年には全部固めて方針を定めろということなのかが、ちょっと分かりかねたのですけれども、あくまで今、将来像実現までのイメージを市として検討していて、まだ公表はしておりませんので、内部で検討しております。様々、相手があることですので、利害関係者、土地の所有者を含めてしっかりと、また、市民の皆様と対話を続けながら、目指すべき将来像に向けて努力を続けていきたいと思っています。
 以上です。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成