4814◯市 長(松下玲子君) まず、再質問の1点目です。施策の大綱、基本理念の議決をし続けていっていいのか、それが与える影響はとのことで、やはりちょっと私分かりにくいのですが、おっしゃったような、もちろん、会派の皆さんと委員の皆さんの意見交換会を聞いておりましたので、デジタルに関すること、様々ICTやデジタルの推進というのが変化が激しいという中で、でも、これは逆に、施策の大綱や基本理念を変えるほどのことではないというふうに私は受け取っておりますし、むしろ、そんなに多くはないかもしれないですけれども、第六期長期計画の中で、ICTやデジタルのことも明記されておりますので、ぎりぎり明記しておいてよかったと策定委員の方もおっしゃっていましたので、それがコロナ禍で進捗が進んだ、加速したという事実はあるにせよ、施策の大綱や基本理念ですから、その基本的な考え方、それを変えるには至っていない。きちんと未来を見据えた第六期長期計画が、市民参加で、そして、議会の皆さんの議員参加で、そして職員参加でできて、かつ、議決もいただいたということは、これはすばらしいことだと思っております。今後、議決をどうするのか、例えば長期計画の議決も行わないのか、可変的、変更可能なようにもっとしていくのか、それとも調整計画も含めて議決をするのか、様々もし御提案なり御意見がありましたら、今後の第七期等で考えていくべきことかなというふうに思っております。
自治基本条例の周知に関しての検証ですが、具体的に小美濃議員は、どういう形で検証すれば自治基本条例、市民の皆様が知っているか知らないか分かるとお考えなのか、ちょっとお示しをいただきたいなと思います。私が例えば考えると、検証するというのは難しいですよね。市民の皆様が、自治基本条例を知っていますか、知りませんかとイエス・ノーで聞いて簡単に分かるものなのか、体現して、そもそも自治基本条例がない時代から武蔵野市の市民参加というのは歴史的に脈々と受け継がれてきているものですので、そこを後から明文化しているのが自治基本条例なので、条例より先に自分たちはもう既に体現しているよね、ああ、それを条例で書いたのだ、ふーんと言われたらそれまでですし、なかなかその理解が進んでいるかどうかというのは、そう短期間でできるものではなく、この間の半世紀にわたる市民参加の歴史があるように、これからも半世紀ぐらいかけて脈々と続けて伝えていくべきものかなと思いますので、でも、できてから、令和2年からの単年度の短期間にどれだけ制定した条例が皆さんに知っていただいているのかというのを、一定検証するとしたら、アンケートとかになると思いますけど、その際には、せっかくですから、議会基本条例も一緒に、市民の皆様がきちんと知っているかどうか、一緒にセットでできているので、検証することになるのかなと。でも、その検証が果たしてアンケートで検証できるのかなというのも大変悩ましいですので、するかしないかと単純にはお答えできませんし、検証方法など具体的なものが、これをしたら絶対に検証できるというものがあれば逆に御提案をいただきたいと思います。
3点目につきまして、大切なことを誰が決めるのかというのは、すごく大きいくくりで、施政方針なので、考え方なので大切なことと言いましたが、小美濃議員、これは質問されるときに、もうちょっと具体的に言っていただかないと、例えば市でも様々な計画があったり、会議があったり、例えば新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、大切なことは、その会議の中で考える大切なことを会議で決めています。施政方針に何を書くか書かないか、私が大切だと思うことは私が決めて書いています。私の個人的なSNS等の発信で大切だと思うことは私が決めています。様々市の計画だったり、事業だったり、その都度、その場で大切なことの課題を挙げて、その関わりの中で、市長・教育長会議などでも、その場で考える大切なことを決めておりますので、一般論として、大切なことは誰が決めるのかと言われてお答えするのは、これはなかなか難しいと考えております。その都度、事業だったり計画だったりで決めているということです。
4点目については、施政方針ですよね。これは市長として、先ほどもお伝えしましたが、施政方針は、市長が、長がと言ったのは、これは施政方針の一般論でもお答えしたので、施政方針は、各市だったり、都道府県だったり、また、国政だったりでも行われていることで、施政方針という名前を使わずに所信表明というところもあって、全ての地域で施政方針が行われているとは言いませんが、あくまで施政方針は、市長が市長として、議会に対して向こう1年間の基本的政策や政治方針を示したものですので、市長として言っております。
5番目について、繁華街──でも、締め出さないとさっき答えたので、駅とか、そうですね──ただ、この間、放置自転車対策、市の最重要課題と位置づけて取り組んできた中では、最重要課題ですから、とにかく市有地が確保できたり、民有地でも借りることができたら、とにかく数を確保しなければいけない、自転車を止められる場所をつくらなければいけないということで、方針を定めることなく、放置自転車対策のために進めてきたのが現状です。一定、放置自転車対策として、最重要課題からは、「最」はつきませんので、一定放置自転車が減った中にあっては、今後はまちづくりの視点を取り入れて、自転車の駐輪場はどうあるべきか、暫定駐輪場というのはあくまで暫定なので、いつまでもいつまでも暫定を続けていくのがいいとは私は思えませんので、暫定ではない、恒久的な駐輪場として整備をしていく必要がある。その上で、駅の目の前、真下とかではなく──そうはいっても数分です。自転車を止めて徒歩で数分歩けば、お買物できたり駅に行けたりするような中で、計画的に整備をしていこうというのが方針ですので、それを御理解いただきたいし、できたら共有いただきながら、共によりよいまちづくりを進めていきたいなというふうに思っております。
6点目については、これまさにおっしゃる、議会が機能不全に陥っているかどうかというのも、これは住民が考えることだと思います。議会が考えることではないと思います。住民が、自分たちの意思を反映させたい、意見を聴いてほしいと思ったときに、あ、議会は機能不全に陥っていない、だから自治法に基づいて、50分の1の署名のほうがハードルが低いから集めて、住民投票をやりたいという提案をしようと、住民が決めることです。いや、今の議会はすっかりと機能不全に陥っているし、市長も全く言うこと聞いてくれないし、だから住民が立ち上がって、署名を一定集めて、住民投票という形で住民の意思を示そうというのは、それは住民が決めることなので、陥っているかどうか、私たちが決めることではないというのが、自治基本条例の第19条に基づく、まさに市民自治、住民自治の新たな形を示した崇高な理念に基づくものだと思っておりますので、そこはちょっと御質問の趣旨と異なるかもしれませんが、機能不全かどうかなんというのは、提案をする意思を示したいと思う住民の皆さんが決めることだというふうに考えております。
吉祥寺駅の南口につきましては、できるだけ議会の皆様と、また、市民の皆様と情報を共有しながらよりよいまちづくりを行っていきたいという中で、あくまで一定検討している案をお示ししたものを代表質問で取り上げられて、その案でどうだこうだと言われても、ちょっとお答えしづらいです。まだ正式に行政報告をする段階には至っておりませんし、それでも、大切なことだから、できるだけ議員の皆様の意見も伺って意見交換をしたいという思いでお示しをした資料ですので、そこについて、それを市民が見たらと、まだ見せていませんので、行政報告の段階で、ちょっとフェーズが異なるのではないかなというふうにお伝えをしたいと思います。
ただ、小美濃議員が、吉祥寺駅南口、パークエリアのまちづくりを考えていらっしゃる、そして市も考えているからこそ、できるだけよりよい意見を出し合って、民間の事業者や土地の所有者の皆様も巻き込みながら、よりよいまちづくりを進めていきたいという気持ちは同じであるといいなと思っております。