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4866◯13番(山本あつし君) ありがとうございました。細かいところはいろいろありますが、それはきっと予算委員会でやっていただけるものと思っております。
それで、この全体に関連する考え方の問題だけ、1つ申し上げておきたいというふうに思います。今の世の中って資本主義社会ですよね。資本主義社会というのは基本的にお金です。だから、何でもお金に替えることができるという側面があるわけです。これはもう何でもです。人間もそうです。お金で売り買いすることができてしまうという側面もあります。
しかし、例えばうちの田舎なんかもそう、地方に行けば、その集落として、お金に関係なく守っているもの、コミュニティの活動が実際には存在する。それから、家族なんというのももしかしたら、完全にはお金に替えられないものかもしれないです。人と人との関係とか、それからもうちょっと言うと、では今の自治体という存在はどうなのだと。あるいは、自治体が維持している社会資源全体というのはどうなのだと考えたときに、これは、なかなかそう簡単にはお金には替えられないものだというふうに思っています。
今の社会のありようというのは僕は、この2つ、会社を売り飛ばしたって平気みたいな、そこに何千人の従業員がいても会社ごと売り買いできてしまうみたいな、全てをお金に替えられる世界があり、だけど、そうではないものがやはり一方この社会の中にあって、そのバランスというのは国によって全然違います。アメリカ合衆国という国なりのその国内でのバランス、これはかなりお金の力が強い社会になっている。割合日本というのはそうでもないのです。お金で言うことが聞かない部分というのは結構あるのです。だけどみんな基本的に資本主義社会ですので、国家が関与している中国みたいなところもあるし、プーチンみたいな人が牛耳っているロシアみたいなところもあるしと、いろいろあるわけです。でも、基本的にはこのせめぎ合いだというふうに思っています。
ここでやるべきことというのは、つまり自治体で行うべきことというのは、きちんとそれのバランスを取って、やはり社会資源を大切にすることだというふうに思っています。なので、僕が例えばここにあまり金の話を持ち込まないでほしいといつも言っているのは、そういうことなのです。それは別に、今の社会がそうだから外でやっていただいて結構です。お金は社会の血液みたいなものだという側面もあるので、それは大いにやっていただいて構いません。だけど、そういう中にあって、公の役割というのはどういうことかということを逆に考えつつ、そのバランスが大事だというふうに思っています。
国家が統制する資本主義がいいとは僕は思いませんが、これからの日本のみんなが幸せになれる社会をつくっていけるかどうかということでは、そのバランスをどうやって取っていけるかが、非常に大事だというふうに思っています。ですので、皆さんの果たしている役割というのは、だからとても大切で大きいということを、くれぐれも申し上げておきたいというふうに思っています。それはコロナの問題なんかでさんざん議論してきたことでもありますけれども、もし何か市長のほうで御答弁があれば伺っておきたいと思います。