4914◯市 長(松下玲子君) 与座 武議員の一般質問に順にお答えをしてまいります。
まず、一番最初の、大きな質問の1の1についてです。本市では、平成26年度から、職員自身が主体的にキャリアプランを選択できる制度として、複線型人事制度、いわゆるエキスパート職員配置制度を導入し、福祉分野の職員も認定をしています。一方、市民の福祉ニーズが複雑化・多様化し、分野横断的な問題も増えてきており、市職員にはこれまで以上に高度なケースワークや地域の相談支援機関との調整及びバックアップをしていく能力の強化が求められております。こうした課題に対応するために、福祉分野の業務を中心に配置される専門性を持った職員を確保・育成していく必要もあるのではと考えているところであります。そのため、第六期長期計画・調整計画や、令和5年度に改定予定の人材育成基本方針の策定過程で福祉専門職の採用等について議論を進めていきたいと考えております。
2点目が教育長なので、3番目の御質問についてです。今度は技術職についてです。一般技術職については、今後、公共施設等の更新整備や市有地の有効活用など、魅力あるまちづくりが求められている中、より高い調整能力と幅広い知識を持ってもらうことが必要と考えております。現在の一般技術職の採用状況につきましては、土木職は毎年数名採用し、令和2年度からは電気職の採用も行い、数名採用していますが、建築職は2年連続で採用がゼロとなっており、課題であると認識をしています。本市では、令和3年度に「一般技術職の在り方について」を作成、公表し、今後、技術職に求められる役割と責務や採用育成方針を示しているところです。今後も、技術職向けインターンシップの開催や市の仕事の魅力の発信を行うほか、採用手法等についても研究をして、技術職の人材確保に努めてまいります。
続きまして、大きな2問目の質問は全部教育長なので、私は大きな3問目の質問についての1番についてです。今回の新型コロナウイルス感染症への健康危機管理体制につきましては、令和2年初頭の、まだ情報が少ない時点から継続して市医師会や市内病院等と情報を共有し、その時点での課題を見つけ出し、また、対応について協議ができたこと、そして、早々に専門家会議を設置し、市の対応に関して御意見をいただける体制を整えられたことに関して、日頃からの顔が見える関係づくりの大切さを改めて実感をいたしました。庁内体制につきましては、健康課や安全対策課の業務量を明確化し、増員や兼務職員を早期から配置したほか、ワクチンの予約受付業務、受診券発送業務、予約サポートセンター集団接種会場での管理業務等、全庁体制で取り組み、対応をしてまいりました。今回のコロナ対応を踏まえ、今後も関係機関との継続的な打合せを行い、いざというときに御協力をいただける体制を整えること、そして、非常時には全庁を挙げて取り組むという体制を整えるためにも、今回の対応をしっかりと把握して、記録をして、その記録を引き継ぎ、いざというときに備えていくことが重要と考えております。
2つ目の御質問についてです。このたび修正をしました武蔵野市地域防災計画は、令和4年5月、東京都防災会議が公表した首都直下地震等による東京都の被害想定や新型コロナウイルス感染症の世界的流行、火山の噴火予測の更新、気候変動を受けた台風や大雨の頻発化・激甚化などを踏まえた被害想定に基づく計画となっており、近年の災害教訓についても反映をさせています。非常配備体制の見直しなどにより市の実効性を高めていることも大きな特徴と考えます。引き続き、庁内や防災関係機関との連携、情報や課題の共有、実践的な訓練の実施など、体制強化に努めてまいります。
そして、3点目の御質問についてです。市国民保護計画におきましては、都国民保護計画において想定されている弾道ミサイル攻撃などの武力攻撃事態4類型と、大量殺傷物資による攻撃などの緊急対処事態4類型を対象としています。新型コロナウイルス感染症は、市国民保護計画において想定している事態類型の特徴が一部共通している事柄もあります。今回のコロナ禍を踏まえた国民保護に関する国の基本方針や東京都国民保護計画の変更が行われた際には、市の国民保護計画についても改定を行ってまいります。
他の質問については教育長からお答えをいたします。