4933◯市 長(松下玲子君) 小林まさよし議員の一般質問に順にお答えをしてまいります。
まず、最初の1問目の御質問の1つ目についてです。民有地の土地の評価につきまして、議会の場で公表することはふさわしくないと考えますので、控えさせていただきます。
2つ目の御質問です。事業者から、地下階への設置は昨今の建築資材の高騰により厳しいこと、そして、1階でまとまった駐輪場を設けるとテナント区画が大きく損なわれ、イーストエリアのにぎわいの創出の基点の場所にそぐわないこと、歩行者の歩行環境及び回遊性の向上に努めることなどの理由により、隔地駐輪場設置の申出がございました。これは今後の吉祥寺駅中心エリアにおける本市のまちづくりの考え方に沿うと考えますので、隔地駐輪場が付置義務駐輪場として適正か判断するための資料の提出を求めたものでございます。
3つ目と4つ目は重なりますので、まとめてお答えをいたします。武蔵野市自転車等駐車対策協議会は、武蔵野市自転車等の適正利用及び放置防止に関する条例第16条において、自転車等の駐車対策に関する重要な事項について調査審議をするため、置かれております。重要事項とは、例えば、令和3年4月から実証している公共駐輪場の利用体系の一体的な変更について、不特定多数の自転車利用者に影響する事項のため、自転車等駐車対策協議会で十分な議論を行いました。また、武蔵野市自転車等総合計画については、自転車等駐車対策協議会で議論を重ね、意見を踏まえて、令和2年4月に策定をしております。商業が集積するエリアにおける駐輪場の適正配置の考え方や付置義務駐輪場の隔地誘導につきましては、この武蔵野市自転車等総合計画に施策として記載をしており、今後の取組を進めるに当たり、具体的な詳細部分について、さらに自転車等駐車対策協議会に諮るものではなく、市で実行していくものと考えております。市は付置義務駐輪場の隔地誘導について、今後の取組を実現するべく、令和4年5月に吉祥寺駅中心エリアにおける付置義務駐輪場の隔地対応について今後の方向性を決定し、同年7月に開催をした令和4年度第1回自転車等駐車対策協議会でこの方向性の決定を報告したところ、委員からの反対意見はなく、同年10月に条例施行規則の一部改正を行いました。令和4年10月12日に副会長、同月20日に学識経験者に対して、それぞれ訪問し、ヒアリングを行いました。今回の条例施行規則の一部改正は、吉祥寺駅中心エリアにおける地域の課題解決を一歩前進させることを目的として、ウォーカブルなにぎわいと活力のあるまちづくりに寄与するものと考えております。
5つ目の御質問についてです。この案件に限らず、会議の要約を作成等をした段階で音声データは消去しております。令和4年度第1回自転車等駐車対策協議会の音声データは、議事要旨を作成する際の補助であるため、議事要旨の作成、決裁が完了し、音声データの確認が不要になった時点で破棄しております。議事要旨は、その案を自転車等駐車対策協議会の各委員に送付して確認を依頼し、必要に応じ修正をし、作成をしております。令和4年度第1回自転車等駐車対策協議会の議事要旨は、令和4年8月中旬に確定したものを市のホームページに上げており、音声データも同時に破棄をしております。
6つ目についてです。4つ目でお答えをしたとおり、市は付置義務駐輪場の隔地誘導について、今後の取組を実現するべく、令和4年5月に吉祥寺駅中心エリアにおける付置義務駐輪場の隔地対応について今後の方向性を決定し、同年7月開催した令和4年度第1回自転車等駐車対策協議会でこの方向性の決定を報告していますが、委員からの意見はなかったため、記述がございません。
続いて、大きな2つ目の御質問の1点目についてです。駅周辺など、特にまちなかでの自転車と歩行者とのふくそうを考慮すると、一定の限定エリアについては政策誘導が必要であると考えております。武蔵野市都市計画マスタープラン2021では、まちの将来像に向けて、駅外縁部への駐車場の配置を掲げた、ウォーカブルなまちへの誘導を示しているため、自転車だけではなく、自動車も含め、将来的に駅中心部には歩行者中心のまちづくりを推進していくという方針です。ただし、駅の中心部、様々、駅前には土地が限られておりますので、隔地に付置義務駐輪場を設置する場合は、その隔地先が適切か、確認をする必要があると考えております。
続きまして、2つ目の御質問です。吉祥寺パーキングプラザ駐輪場は駅から約300メートル、吉祥寺大通り北駐輪場は駅から約400メートルに位置しますが、その利用率は高く、自転車等の利用者の利便の増進に資すると考えています。法の第1条では、自転車等の利用者の利便の増進に資することだけではなく、自転車の交通に係る事故の防止と交通の円滑化並びに駅前広場等の良好な環境の確保及びその機能の低下の防止を図り、併せて自転車等の利用者の利便の増進に資することを目的としていますので、自転車安全利用の啓発や放置防止業務、自転車走行空間整備、駅至近の歩行者等の良好な環境の確保など、様々な切り口でバランスを取りながら、まちづくりに関する施策を総合的に考えて推進していく必要があると考えます。
3つ目についてです。武蔵野市自転車等の適正利用及び放置防止に関する条例第6条について、現時点において廃止をする予定はなく、また、市の職員は御指摘のことを回答した事実はないと認識をしております。
大きな3つ目の御質問についての1、2、3は関連するので、まとめてお答えをいたします。東京の自治のあり方研究会の推計では、5年ごとの国勢調査人口を基準値として使用していますが、本市の令和4年に行った人口推計は、直近の令和4年1月1日時点の住民基本台帳人口を基準としている点が異なっております。推計を行った直近の5年間で本市の人口は約4,000人増加しており、その増加傾向を踏まえた推計値となっていると考えます。少子高齢の進展の影響について、本市の推計でも総人口は増加しますが、生産年齢人口が減少し、高齢者の人口が増加していくということが示されております。施政方針でも述べましたが、市長に就任以来、少子高齢社会への対応を最重要課題と位置づけ、市としてできることを国や都に先駆けて取り組んでおります。
4つ目についてです。将来人口推計はあくまで推計値でありますので、30年後の社会がどうなっているのかというのは分からない中、御質問について具体的な見解を申し上げることはできかねます。
5つ目の御質問です。歳入歳出は毎年度様々な増減要因が複雑に絡んできますので、人口推計だけをもって将来歳入歳出をどう増減するか予測するというのは、これは困難であるという認識です。
大きな4つ目の御質問の1つ目についてです。有機フッ素化合物の水質検査は、毎年度、各浄水場の管末給水栓で採水し、実施をしています。各水源井戸については令和2年に実施をしております。また、本年1月と2月に、休止中及び工事中を除く水源井戸について、水質検査を実施しております。結果については検査中ですので、正式な結果が出次第、報告させていただきます。
2つ目についてです。有機フッ素化合物の水質基準は水道水としての基準であり、個々の水源井戸ではないため、引き続き管末給水栓での水質検査を適切に実施し、水質基準に適合した水道水を市民の皆様に供給をしていきたいと考えます。なお、安全対策の強化といたしましては、今後、水質検査の回数を多くするなど、監視の強化を今以上に図っていきたいと考えております。
以上です。