5005◯教育長(竹内道則君) 私からは大きい御質問の4、市内プールの在り方検討について答弁申し上げます。
まず1)ですが、第二期武蔵野市スポーツ推進計画では、市営プールの在り方について、スポーツ施設の再編、施設の現状、利用状況、災害への取組や周辺のまちづくり、敷地内における通行などを総合的に勘案して、3つの検討案を検討した結果、屋外プールを廃止し、温水プールと管理棟を建て替えることで、遊泳コースの増、幼児プールの屋内化、バリアフリー化などを図り、年間を通して、誰もが市営プールを利用しやすい環境を整備することが望ましいとの方向性を示し、第六期長期計画・調整計画策定の中で議論を深めていくこととしております。
今年度実施した市民アンケート、ヒアリング、ワークショップなどの調査報告書は、今後の検討の基礎資料とするため、第六期長期計画・調整計画策定委員会に報告をいたしました。策定委員会では、第二期スポーツ推進計画の方向性は理解するが、整備の方向性については、現状維持のための保全工事と、改修、改築のための工事の支出経費の比較検討と、設計等の専門的な検討が不足していると考えることから、現時点において、策定委員会としてこの内容を承認した上で討議要綱に記載することはできないこととなったと認識しております。
今後、専門的な委員会を設置するなど、さらに検討が必要ではないかという策定委員会での意見も踏まえて、蔵野議員が述べられたように、討議要綱では、「温水・屋外プールは第二期武蔵野市スポーツ推進計画に示された方向性を踏まえ、現在の屋外プールの課題を解消しつつ、さらなる市民のスポーツ推進を図るため、屋外プールの廃止を支持する市民アンケートの結果も考慮し、全天候型の屋内プールの充実を検討する」と記載されたものと認識しております。
教育委員会としては、第六期長期計画・調整計画策定委員会で示された討議要綱により、市民意見を反映した第六期長期計画・調整計画において、一定の方向性が定まることを期待しておりますが、第六期長期計画・調整計画において方向性が仮に定まらない場合においては、策定委員会及び市民意見等により抽出された課題を踏まえ、再度市営プールの整備方針について検討し、市として決定していく必要があると考えております。
そして、2)学校プールの在り方と市営プールの在り方との関係の御質問です。学校プールについては、地球温暖化や、小学校では45分間を年間10こまという年間の使用時間など、市営プールの抱える課題と共通点はありますが、自校に設置しない場合は外部化をすることになり、民間プールなどの施設を確保する必要があります。
学校の改築は24年間かけて行う事業であり、そのため、プールの設置については事前に一律の方針を立てることができないため、改築校ごとに、その都度、民間施設の状況や改築校の意見を把握しながら判断すると、これまでも答弁してきたところでございます。学校プールの在り方と市営プールの在り方は直結するものとは考えておりませんが、市営プール整備についてのアンケート結果や第六期長期計画・調整計画の討議要綱は、教育部内で情報共有して、学校改築事業の参考にしてまいります。
以上でございます。