令和5年第1回定例会

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蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

映像ID: 2416

5006◯15番(蔵野恵美子君)  では再質問いたします。
 まず美術館についてですけれども、御答弁のほうからも、また吉祥寺美術館のモニタリング調査、この毎年の結果を見ても、一定大きな問題なく運営されているという印象を受けています。しかしながら、一方市民の方から直接伺う御意見の大半は、いま一つ存在感がないとか、あとはあえて行かないというようなことも多いのです。
 それで、まずモニタリング調査の結果の見解について伺いたいのですけれども、モニタリング調査の満足度は、令和4年度は「満足」という回答が59.8%、「おおむね満足」という方が33.5%で、合計93.3%という、高い満足という結果になっているのです。私の直接伺う意見とか、私自身も感じていることと、ちょっと乖離していると感じたのですが、これはよく考えてみれば、モニタリング調査というのは来館者に対して行っているわけです。だから、その企画に興味のある方へのアンケートですから満足度が高いのではないかということに気がついたというか、そういう思いになったわけです。
 来館者の市民の割合、これも出ています。令和4年度の結果、これは令和3年度の来館者のことなのですが、12.3%、令和3年度の調査結果、これは令和2年度の来館者の数なのですが、これが16.1%、つまり2割を切っているということが分かります。こういうことからも、市民の関心度と認知度というのは、それほど高くないのではないかということも感じました。だからつまり、来館者からの総合的評価は高いものの、市民の認知度や期待はそれほど高くないのではないかというふうに思いますけれど、そのことについての御見解を伺います。
 次に、吉祥寺美術館の目指す姿について伺います。質問で、吉祥寺美術館の特徴について、長所、短所を伺いましたけれども、そういった特質を含めて、どういった美術館を目指しているのか、ちょっとよく分からなかったのです。市立美術館でありますから、地域との連携事業、これが比較的多めということは分かりますけれども、もう一つ、美術館としての個性といいますか、どのような在り方を目指しているのか、伺いたいと思います。
 それと3点目として、来館者だけでなくて、美術館の特色や企画にこういったことを期待するということを伺う無作為の市民調査、これをすべきであると思いますけれども、併せて伺います。
 4点目、館長を美術について詳しい方にすべきという御意見、これはごもっともだなと思って聞いていました。美術館に詳しい方ですと、企画のアイデアの豊富さはもちろん、宣伝効果や施設の規模感に応じた企画の選定、美術関係者同士の横のつながりによる広がりなど、様々な効果が期待できる。これは必然であると思うのです。答弁では、企画会議の時点で詳しい方の御意見をいただいているということでしたけれども、総合的な把握とか最終的な決定、これは館長の裁量が大きいわけですから、どういう方が館長かで結果は大きく変わってくるのではないかと思うのですが、この点についていかがかということです。
 もちろん事務とか運営の部分は、事業団の職員の方が担うことはよいことだと思います。財政援助出資団体のメリットとしてこれまで言われてきたことは、半官半民の運営で、民間の視点や専門性を取り入れながら、公が関わることでの安定運営を出すことができるというふうに理解していますけれども、美術館という、まさに専門的な知見が必要な分野に専門家を登用しないで、一体どういうところに財援団体の特性を生かしていくのか、逆にここに入れないでどうするのかと思うのですけれども、その点について伺いたいと思います。
 それと最後、もう1点、これが5点目です。答弁で気になったことが、専門性を高めるための手法として外部人材ということは考えられるけれども、吉祥寺美術館に関してはそういう専門的な位置づけではないことから、ちょっと違うというような意味の答弁だったと思うのですけど、そうすると、市が考えている吉祥寺美術館のあるべき姿というのは、専門性をあえて持たない、スペース的な意味合いということなのか、そこら辺もう少し詳しく伺いたいと思います。

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