5426◯教育長(竹内道則君) 私からは、まず、大きい御質問の2の性教育及び若者の性に関する相談についての2の1、小・中学校での性教育の実施回数及び内容、数年の推移についてお答えいたします。本市では、小学校第4学年では体育科の保健分野で4時間程度、中学校では保健体育科の保健分野で第1学年が10時間程度、第3学年が6時間程度、年間指導計画に基づき実施をしております。具体的な内容としましては、心身の機能と発達、心の健康、思春期の不安や悩みなどへの対処や感染症などの病気の予防について、各校の実態に応じて指導しております。また、宿泊体験活動の事前学習として、月経時の対応や入浴に関する生活指導なども併せて取り組んでおります。
続いて、2の2、避妊や中絶についての性教育についてですが、さこう議員が御指摘のとおり、避妊や人工妊娠中絶といった、学習指導要領に示されていない内容の性教育を行う場合には、保護者の了承を得るとともに、学校の教育活動全体で教職員の共通理解を図り、児童生徒の発達段階を踏まえ、丁寧に指導していくことが必要です。その上で、外部講師を招聘することに関しましては、東京都教育委員会作成の「性教育の手引」では、性に関する授業を行う際に医師等の外部講師を招聘した学びが効果的であるといった調査結果が示されております。これは避妊や中絶のみにかかわらず、生命の尊重、人格の尊重、人権の尊重といった人格の完成を目指す一環として性教育を進める上で、外部講師の招聘が有効であるという意味と認識をしております。
こうしたことを踏まえ、2の3、外部講師による授業の実施状況についての御質問ですが、医師、助産師等を講師として招聘し、生命や異性の尊重と家族計画、赤ちゃんの誕生、月経について、性感染症予防についてなどをテーマにした授業がこれまでに実施されております。
最後に、性教育に関する現状についてですが、今まで申し上げたとおり、学校における性教育は、児童生徒の人格の完成を目指す人間教育の一環として、人間尊重の精神に基づいて行われます。これからも充実を図っていくこと、また、学校の教育活動全体で教職員の共通理解を図り、児童生徒の発達段階を踏まえた指導を実施していくとともに、保護者の了承を得ることなどに配慮した推進が必要と考えております。
以上でございます。