令和5年第2回定例会

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5499◯市 長(松下玲子君)  川名ゆうじ議員の一般質問に、順にお答えをしてまいります。
 まず、最初の大きな1問目の4番目についてです。市の職員に対しては、第六期長期計画の基本目標である、多様性を認め合う支え合いのまちづくりの一環として、ダイバーシティ推進研修を行っており、ダイバーシティ、多様性の構成要素の一つとして検討するなど、周知を図っていきたいと思います。市民に対しても、高齢者や障害者をはじめ、知られていない病気の人も含めた全ての人が包摂され、一人一人の多様性が認められるよう、引き続き市民への周知を図っていきたいと考えます。
 大きな2番目の御質問の1番目についてです。本市では、市内で猫トラブルが多発していた平成18年に、市が猫について考えるワークショップを複数回開催し、そこに参加した市民の方々が猫に関する問題を解決するための市民グループを立ち上げ、現在の武蔵野地域猫の会の活動につながっています。当会は市と共に立ち上げた団体であると認識をしており、活動費の補助金を出すだけでなく、団体の自主性を尊重しつつ、市と団体との協働事業として連携しながら、譲渡会や地域猫活動等を実施してきているものと考えています。
 2番目についてです。飼い主のいない猫の数については正確には把握できておりませんが、平成18年に200件以上あった猫に関する苦情相談件数は、令和4年度では42件まで減少しているため、これまでの地域猫に対する活動により、相当数減少しているものと考えております。
 3番目と4番目については関連するため、まとめてお答えをいたします。近年、ひとり暮らしの高齢者が入院や入所等でペットの飼養継続が困難となったケースや、多頭飼いで衛生面での課題があるケース、孤独死等で残されたペットの取扱いについての相談を受けるケースが度々あり、対応に苦慮していました。
 こうした状況を踏まえ、市では令和4年度から、都補助金を活用し、地域における要支援動物の相談支援体制構築モデル事業を試行的に開始しており、市民税非課税世帯や生活保護世帯の飼い主の方を対象に、飼えなくなった猫の保護と譲渡までの預かり、譲渡について、武蔵野地域猫の会に委託し、実施をしています。当該モデル事業で保護した猫の頭数は、令和4年度は6頭、令和5年度は5月末現在までに5頭となっています。
 様々な課題が背景にあるペット問題については、動物の対応だけでは解決せず、飼い主への社会的支援も同時に必要であるため、当該モデル事業については福祉関係者に広く周知するとともに、福祉関係者との意見交換を行い、連携しながら対応を行っています。
 5番目についてです。公共施設の使用については、設置条例で入館の制限を定めており、指定管理者を含めた施設管理者は、管理上支障があると認められる者の入館を拒否することができるとされており、現在、動物を連れての公共施設への入館は、動物の鳴き声や臭い、衛生面等の懸念があり、管理上の支障となることが考えられ、入館をお断りしています。
 市役所については不特定多数の方が来庁するため、アレルギー対策や鳴き声、臭いなど、様々諸問題を解決する必要があると考えています。また市役所を使用した場合、その後数日間は換気やアレルギー対策等を要する場合もあると考えています。むさしのエコreゾートについては、屋内、屋外に様々な機能を持ったスペースがありますので、現在、屋根のある半屋外のスペースを使用し、試行的な実施に向け、武蔵野地域猫の会と協議を進めています。
 6番目についてです。公共施設を使った猫の譲渡会の事例については、区部では千代田区、中央区、市部では西東京市、東大和市、日野市等で譲渡会を実施していることを把握しております。
 続いて7番目についてです。高齢猫や弱った猫、人なれしていない猫等、譲渡につながりにくい猫の保護が続いたことから、預かりボランティアの方々に頼るなど、体制に課題はありますが、先ほど御説明したとおり、都補助金を活用し、令和4年度から地域における要支援動物の相談支援体制構築モデル事業を試行的に実施しています。また、当該モデル事業を委託している武蔵野地域猫の会については、令和5年度より、市の普通財産である中町3丁目の元賃貸住宅2部屋を、倉庫兼事務所として無償貸付けを行うなどの活動の支援を行っています。
 8番目についてです。少子高齢化や単身化の進展、コロナ禍での在宅時間の増加に伴い、愛玩動物を飼う人が増加しているほか、ペットの家族化など、ペットを取り巻く環境や問題は変化してきており、人とペットの豊かな共生社会づくりが求められていると認識をしています。こうした状況を踏まえ、現在策定中の第六期長期計画・調整計画において、緑・環境分野の基本施策5、様々な環境の変化に対応した良好な生活環境の確保の中で検討いただいていると認識をしています。
 大きな3番目の御質問の1番目についてです。学童クラブでの弁当配食は父母会主体で行われており、令和4年度の実績では12校中6校が実施、その中でも夏休みの実施が比較的多くございます。実施の頻度は多くても週2回で、利用状況はクラブごとにまちまちですが、10名から50名程度と認識をしております。
 2番目についてです。御質問の内容にもあるとおり、弁当配食は父母会の事業であり、支援員の業務に位置づけられてはおりません。弁当配食実施時の作業は多岐にわたり、御質問の内容にある以外にも、積み忘れなど注文数の過不足などの調整等もあり、現状の人員配置状況からは、実施主体の父母会の立会いなしでの実施は難しいと考えております。なお人員配置についても、安定した人員確保に苦慮している状態であり、質の維持向上等、組織運営上も急速な人員増は現実的ではないことから、弁当配食を支援員の業務内容として拡大することには課題があると考えております。
 3番目についてです。市の給食施設を使った給食の提供については、他の議員の御質問に教育長からもお答えをしておりますが、困難であると考えています。弁当配食や給食を学童クラブ主体で行うことについては、アレルギー対応や食中毒、衛生管理等に相当な配慮が必要となり、先ほどの御質問でもお答えした人員体制の問題等、実施には多くの検討課題があると考えており、現状では学童クラブ主体での実施は考えておりません。
 大きな4番目の御質問についてです。そのうちの1番目の御質問です。昨年度から2か年で整備をしています中央高架下公園において、今年度の整備部分についてユニバーサルデザイン遊具を配置する予定です。今年度整備範囲の遊具選定に当たりましては、設計段階において近隣の障害者施設へ伺い、整備イメージが分かるように、カタログやパンフレット等を基に関係者へのヒアリングを行っています。高架下という特殊性から、安全領域の確保について条件があることなどを説明し、御意見を伺い、反映させております。
 2番目についてです。障害者施設や障害児をお持ちの保護者へのヒアリングの際にも、分かりやすい表示等については御意見をいただいております。御意見を踏まえ、他自治体の事例も参考にしながら対応していきたいと考えます。
 3番目についてです。市内の市立公園では初の試みとなるユニバーサルデザイン遊具について、多様性を尊重した公園づくりをコンセプトとしており、利用者がルールを守りながら楽しく遊べるよう、遊具の順番待ちやルールについて、現地掲示板などで利用者に周知する予定です。近隣の小学校、幼稚園、保育園などにも周知をしていきたいと考えています。
 最後、4番目についての御質問です。ユニバーサル遊具はその特性上、他の遊具と比較し、大型になる傾向がありますので、安全領域を含めると、敷地面積に余裕のある公園に限定した配置となります。また障害児が利用する際には、保護者が自家用車もしくは路線バス等で送迎することが予想されるため、付近に駐車場やバス停などが必要であるとも考えています。今年度整備予定の中央高架下公園のユニバーサル遊具について、設置後の効果検証をしつつ、今後必要な公園への条件整理を行い、公園ごとの考え方も踏まえ、公園の改修、更新の際には検討していきたいと考えております。
 他の御質問については、教育長からお答えいたします。

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