5523◯市 長(松下玲子君) 宮代議員から壇上でも御紹介いただきました青少協の委嘱状の交付式において、あそび庁の小山先生から、御講演というよりも、私もああいう形は初めてでしたので、単なる講演ではなくて、一緒に遊びの奥深さを学べる、とてもいい取組だったなというふうに思っています。
私はあの場にいて体験を通じて、やはり子どもの気持ちを分かったつもりになってはいけないなと。本当に子どもの気持ちになれるかというと、やはりかつての子どもだった自分としては、分からないことのほうが多く、でも一緒に声を出して動作をすることだったり、同時発声、同時動作の効果などの理論を学ぶ中で、すごく実体験に基づいた、研修のような取組だったなというふうに、私自身は思っています。
御質問の中の、おっしゃるような、子どもにとって何が一番いいか、子どもの最善の利益を第一に常に心がけていくということ、これは言葉で言うのは簡単ですけれども、それを大人が本当に実践していくのは、とても大変難しいことだという認識を私も持っています。実際に我が子と接していても、宮代議員がおっしゃるような、後になって分かったということもあるでしょうし、目の前にいる我が子が本当に本音で自分に話してくれているのかというところは、常に言葉だけではなくて、態度だったりとか、あとはどんな行動を取っているかというところで観察しなければいけないのかなとも思っています。
やはり子どもの権利条例がスタートしたことが、これから出発であり、様々な気づきだったり学びの場を市としても提供できるような、そして大人も子どもも、条例の思いや趣旨や、そして本質の部分を一人一人が理解できるような取組を、大変だと思いますが、こつこつと続けていって、理解を深めていきたいなというふうに思っています。