令和5年第3回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

三島杉子
三島杉子
日本共産党武蔵野市議団現職

映像ID: 2510

5916◯20番(三島杉子君)  御答弁ありがとうございます。再質問いたします。府中市の市長は、府中市としても23区との差がないように子育てをできる環境を整えたい、給食費無償化は市長会で国に要望しているが、先駆けとして取り組んでいきたいと述べ、学校給食無償化にかかる費用の財源は、財政調整基金を取り崩して充当すると報道がありました。府中市の担当者は、来年度以降も無償化の継続を検討する考えを示しているとのことです。
 財政負担の話がありましたので、ちょっと府中市と比べさせていただきます。多摩にある市として初めて学校給食完全無償化に踏み出す府中市と、武蔵野市の財政状況です。武蔵野市の令和5年度の予算規模、年度末残高729億2,200万円などを比べたときに、今回府中市が見込んでいる無償化にかかる費用は、6か月で4億2,600万円、年間11か月にしますと、おおよそ7億8,100万円となります。府中市の財政調整基金の約9%、予算規模に対しては0.65%です。
 武蔵野市で先ほどの年間4億7,000万円かかるとしますと、武蔵野市の財政調整基金の約7.8%、予算規模に対しては0.6%の金額です。学校給食無償化にかかる費用の負担率は、武蔵野市より府中市のほうが大きいと言えます。令和3年度算定の財政力指数を比較しますと、多摩で一番高いのは武蔵野市1.484、2番目に高いのは府中市ですが1.187、間は大きく開いているのです。
 また、借金の返済以外に使えるお金が少ないという数値が高くなる実質公債費比率は、令和3年度決算ですが、武蔵野市はマイナス1.1、府中市はプラス3.2。武蔵野市は府中市よりも財政的な自由度が、これから見ても大きいです。財政力指数から見ても実質公債費比率から見ても、武蔵野市より予算の自由度が少ない府中市で、武蔵野市より財政に占める負担率が高くなる学校給食無償化の実施に踏み切ったのです。武蔵野市でも学校給食無償化は実施できると考えますが、すみません、改めて見解を伺います。
 2の柱について再質問です。給食調理場がメンテナンス等の工事で使えなかった日数が、この間、3年間で一番長い場合でも2週間。学童開所中は全日使える状況の施設もあったと施設課からお聞きしています。施設の老朽化で日数が増える傾向はあるということですが、学童クラブへの昼食提供に給食調理場を使用することは不可能ではなく、十分検討の余地があると思いますが、見解を伺います。
 また、学童クラブでの昼食提供について、児童青少年課と子ども子育て支援課や給食・食育振興財団で相談、検討されたことはありますか、伺います。
 武蔵野市学童クラブ入会案内には、学童クラブは児童の健全な育成を目的とした福祉施設ですとあり、入会条件には、保護者の就労、就学、疾病・障害、家族の介護・看護などにより放課後の時間帯に保護者が家庭にいないこととあります。保護者が児童の放課後の監護に当たれない、または児童の放課後の監護に当たることが困難ということが入会の条件なのです。そこから考えれば、そもそも学校長期休業中に毎日の弁当の用意をすることが、大なり小なり困難である家庭が対象の施設なのです。
 児童の健全な育成を目的とした福祉施設として、子どもの権利の視点から、保護者の状況で児童の食生活の質が落ちないように、昼食提供のよりよい仕組みを考えていくべきではないでしょうか。御自分の疾病があってお子さんを預けていた方からの切実な声もいただきました。学校長期休業中の昼食が家庭からの持参弁当が基本であるということを、市として、先ほど検討していくとはおっしゃっていましたけれども、見直していく必要があるのではないでしょうか。
 将来的に給食調理場を活用した昼食提供ができることを望みますが、その検討と並行して、一刻も早く学童クラブに通う全ての子どもに、児童の健全な育成を保障する学校長期休業中の昼食提供を実施することを求めます。仕組みづくりを考えて動き出すことを求めますが、見解を伺います。答弁お願いします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成