
小美濃安弘
映像ID: 2511
5924◯17番(小美濃安弘君) るる御答弁をいただきました。
今回、久々に障害者福祉についての質問をさせていただきましたが、このきっかけというのは、先ほど質問の中でも述べさせていただきましたが、先ほど答弁の中で、今、58名の、都外の施設に入所されている市民の方がいらっしゃると。私は、先ほど市長が答弁されたように、基本方針は基本方針としてあるけれども、その基本方針が、障害当事者の方、もしくはその御家庭の方に、あまり伝わっていないのではないかということを感じたのです。都外施設にどんどん送られてしまっているのではないかと、そういう不安に駆られている当事者の方、御家族の方がいらっしゃるのが確かなのです。
そういうことは、やはりお互いのためにも、市当局にも、また当事者、御家族の方にもよくない。なのでもう一度改めて、長期計画にも障害福祉計画にも書いてある、障害のある全ての人が住み慣れた地域の中で生涯を通じて安心して自分らしい生活を送れる、これが武蔵野市の障害者福祉の、また長期計画の基本方針なのだということを、議会の中で確認させていただきたかったというのが、今回の質問の大きな目的であります。
そういう意味では、これが基本方針だということを、今、市長からしっかりとお聞かせいただきましたので、それにのっとってこれからも、この障害者の、特に住まいに関して、大変重要な課題でありますので、取り組んでいっていただきたいと思っております。
1点質問であります。改めてここで質問させていただきましたので、これは障害者福祉課だけの問題ではないと思うのです。住まいというのは大変裾野の広い施策、事業であります。なので、今日ここにいる部課長の皆様は御理解いただいたと思いますが、それぞれの部や課に帰られて、武蔵野市の長期計画、また障害福祉計画にはこういうことが書かれているのだということを、改めてその部や課の中で共通認識として持っていただきたいと、このように思っておりますけれども、そういうことをしていただけるかどうかというのを、1点お伺いさせていただきたいと思います。
2点目は、わくらす武蔵野の募集に41名申請があったということでありますが、先ほど全員が登録されたのかという質問をさせていただきました。申請者は全員登録されたのかということを再質問させていただきたいと思います。
4点目の基準なのですが、確かに基準はあるにはあるのですけど、非常に雑駁な基準でありまして、これ以外の基準があるならお答え願いたいと思うのですが、社会福祉法人武蔵野からわくらすをネットで調べていくと、基準に当たります。これも結構大変で、通常のわくらす武蔵野のホームページを何回探しても、この基準は出てこないのです。
ところが社会福祉法人武蔵野から入るとやっと出てくるのですけれども、A項目、B項目、C項目とあって、A項目は、本人の集団生活への適合性について、情緒の安定、協調性から評価する。御本人の年齢と支援度について評価する。御本人の支援ニーズについて、募集ユニットの適合性を評価するということで、御本人の基準なのですが、これは5点から24点とすごく幅が広いのです。
またB項目は支援の必要性ということで、現在の生活状況における支援の必要性について、主たる介護者、家族介護力、生活基盤から評価する。これは6点から24点と非常に幅が広いのです。
C項目はその他ということで、市民優先の考え方に基づき、居住地を評価する。虐待等の切迫した状況について評価する。障害者支援施設入所者の地域移行促進の考え方に基づき、地域移行の意向を評価するということで、確かに評価の基準はあるのですが、保育所の入所基準のように、保護者の方が、うちは何点ぐらいだからここは難しいけどここなら大丈夫そうだと、そういった判断ができるような基準ではないのです。
なので、やはり先ほど私は申し上げましたけれども、住まいに対しても、障害の有無にかかわらず様々な選択肢があるということが大変重要なことだと思うので、これは社福武蔵野の話になってしまうかもしれませんけれども、もう少し具体的な基準を、障害者福祉課、もしくは関係の部課と打合せしていただいて、ある程度、私は、もしくは私の家族はこれぐらいの基準だからわくらすに入れそうだ、いや、わくらすにはちょっと難しいからグループホームに申し込もう、入所施設に申し込もうと、そういう選択肢の判断ができるようなことができないだろうかということを、再質問としてお伺いしたいと思います。
次に、わくらす入所の卒業見込みについて。これも実は市民相談の中で私もお伺いさせていただいて、なるほどと思ったのです。同じ特別支援学校に通われている高校生の中でも、募集時期に18歳になっている人は登録ができるわけです。ただ同じ高校の中でも、18歳未満の人は登録できないということになるわけです。これは同じ学校の中でどうなのだろう。私はこれは考えました。
やはり就職の世界でも卒業見込みという考え方があります。なので、先ほど申し上げました、学校に通っているうちは御家族と生活されて、比較的安定した生活が送れているのが現状であるということも認識いたしましたので、学校を卒業してすぐにその入所施設に入ることができるならば、これにこしたことはないわけでありますので、ぜひともこの観点から、また卒業見込みも含めて検討をお願いできないだろうかということをお願いしたいのですけれども、もう一度御見解をお願いしたいと思います。
また、空き家をグループホームに利用するということについてであります。現在、事業者のほうから福祉目的の御相談はなかったということでありますが、私はもっとPRもしていいのではないかなという気もするのです。市内には、一定程度の人が今お住まいになっていない、しかし何らかの利用をしたいという方々もいらっしゃると思うので、そこのマッチングを、やはり市が、もしくは市が委託した事業者がやっていくということも、一つの考え方なのではないだろうか。
質問の中でも言いましたけど、武蔵野市は11平方キロと大変狭い市域の中で、様々なことをやらなければなりません。わくらす規模の入所施設もなかなかもうできないかもしれないし、グループホームだってそう簡単にできるかどうか分かりません。しかし空き家はあるのです。なのでこういった資源を──資源といっても人のものですからこれはいけないのかもしれませんけれども、しかしグループホームに活用できる、転用できるような、こういったものがあるわけでありますので、ここはもう少し一歩踏み出して、こちらからPRをしていく、そういうことは考えられないのかということをお伺いさせていただきたいと思います。
そして重度知的障害の方の訪問介護が、今2名ということであります。これはもうちょっと増やしてもいいのではないでしょうか。これも御家族の方からお伺いさせていただいた情報でございますけれども、市との折衝の中で、重度訪問介護につながるということはなかなか難しい。そのためにやはり都外の施設に入らざるを得ない。そういう方もいらっしゃるようであります。重度知的障害の訪問介護2名というのは、ちょっと私は少ないと思いますので、もう少し積極的にこれについて推進するということをお考えになっていただけないでしょうか。まずここまで再質問させていただきます。