5961◯市 長(松下玲子君) 浜田けい子議員の一般質問に順にお答えをしてまいります。
まず、大きな項目1点目の4についてです。気象情報については、気象の民間専門事業者であるウェザーニュースと契約し、台風の接近などの際は、本市の影響など逐次情報収集を行っております。
気象防災アドバイザーにつきましては、地方公共団体をバックアップする制度と理解をしています。まずは、他市の導入事例等の情報収集を行いながら、武蔵野市で活用できるか検討してまいりたいと思います。
続きまして、5についてです。「とうきょうぼうさいえほん」は、育児等で防災対策に取り組むことが難しいとされる幼い子を持つ親向けに、親子で一緒に防災を学ぶことができるよう、令和元年に東京都が作成した絵本ですが、市から保育園等に配布し、児童の読み聞かせに使用するなど、防災意識の向上に役立てております。
6についてです。現在、地域防災力の一翼を担う防災推進員の役割について、市民防災協会内で議論しており、防災士の資格取得助成については、防災推進員の能力向上の一環として、必要に応じて検討されるものと考えております。自主防災組織への導入につきましては、今後の検討課題と捉えております。
大きな項目2点目の1についてです。認可保育施設と地域型保育事業の定員の空き枠については、例年4月以降、育児休業からの復職等による年度途中入所によって徐々に埋まっていく傾向にあります。ゼロ歳児から2歳児は、申込みに対して定員の空きが少ない一方で、3歳児から5歳児は、園によって複数名の空きが発生するなど、年齢ごとに需要と供給に差が出ていると認識をしています。こうした状況の改善に向け、今後、各保育施設内の定員を調整するなどの取組を進めていきたいと考えております。
2についてです。保育コンシェルジュの情報提供では、まず、保護者の意向を十分に聞き取った上で、最終的に保護者自身が決定できるよう、複数の選択肢について、メリットやデメリットを一緒に考えながら案内をするようにしています。希望する施設に空きがないなど、その時点での保護者の意向に応えられないこともございますが、先の見通しを含めた情報提供を行い、保護者が納得して保育施設を選択できるように努めております。
3についてです。重大事故防止の対策として、令和2年度に市が作成した保育における事故防止チェックポイントを各園へ配布し、周知を行うとともに、保育事故防止支援指導員が定期的に保育施設等を巡回し、食事、睡眠または水遊びにおける事故その他の保育における重大事故を防止するために、指導、助言、相談等を行っております。
大きな項目の2点目の4についてです。令和4年度に都へ報告している保育施設等における重大事故の件数は9件であり、主な事故内容としては、園庭や室内活動中での骨折の負傷です。令和5年5月の合同園長会において、国の令和4年度子ども・子育て支援推進調査研究事業におけるヒヤリハット事例を重大事故防止の参考資料として活用するように周知をいたしました。
大きな項目3点目の1についてです。認知症相談事業については、専門相談員による認知症相談を市役所と在宅介護・地域包括支援センターで月3回定例的に開催し、また、武蔵野市医師会のもの忘れ相談医による休日相談会や、武蔵野赤十字病院認知症疾患医療センターによる相談会をそれぞれ年間2回ずつ実施をいたしました。
2についてです。認知症は誰もがなり得るものであり、認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を緩やかにするための予防や早期発見、早期対応が重要であると認識をしております。認知症の相談窓口等については、認知度をより高めていくことが重要であると認識をしています。
3についてです。令和4年度から、9月を、認知症を知る月間から健康長寿のまち武蔵野推進月間として、認知症に対する正しい理解及び健康づくりに関する普及啓発を行い、健康づくりを実践できるきっかけとなる講演会等の事業を実施しています。運動不足や社会的孤立は認知症の危険因子とされており、今後もフレイル予防と一体的に普及啓発に取り組んでまいります。
大きな項目4点目の1についてです。令和5年7月に厚生労働省が示した第9期介護保険事業計画の基本指針案では、介護に取り組む家族等への支援の充実として、全世代型社会保障の構築を進める観点から、ヤングケアラーも含めた家庭における介護の負担軽減のための取組を進めることが重要であるとしています。
2についてです。令和4年度は合計91回実施し、参加者は736人です。開催内容のチラシや家族介護者交流マップを作成し、在宅介護・地域包括支援センター、市政センター、図書館などで配布をしています。
3についてです。家族介護支援事業では、リフレッシュ体操やアロマ教室などの介護者のストレス軽減や、悩みや介護の相談を気軽にできる交流の場など、多彩なプログラムを実施しています。また、認知症高齢者見守り支援などによる介護者のレスパイトやレスキューヘルパーなどの施策も進めてまいります。さらに、いきいきサロンや地域の居場所づくりなどにより、地域で支え合うネットワークづくりを進め、気になる高齢者世帯の早期発見や支援につなげてまいります。
4についてです。武蔵野市では、介護保険制度のサービスだけでは高齢者の生活の一部しか担えないとの問題意識から、高齢者福祉総合条例による総合的な施策体系を構築し、テンミリオンハウスやレモンキャブ、レスキューヘルパーなど様々な市独自のサービスを提供しています。今後も介護者の高齢化や多様化するニーズに応えるよう、既存のサービスの見直しとともに新たなサービスの検討をしてまいります。
5についてです。今年度は、ヤングケアラーについて先進的な取組を行っている自治体への視察や庁内での事例検討等を通じて、各機関の具体的な連携方法について検討予定であります。
他の質問については教育長からお答えをいたします。