
さこうもみ
映像ID: 2516
5973◯13番(さこうもみ君) 丁寧な御答弁ありがとうございます。再質問について、最後の大きな3番、平和施策についてからお伺いをいたします。
戦争体験者数について、9,000人ほど減っているというところで、これからもだんだん減っていってしまうというところはあると思うので、そこを踏まえた上で、戦争体験記録の収集整理について進めていっていただきたいなというふうに思っています。先ほど収集の状況について、継続的に情報を収集しながら、集まったら体験集を作るという形で対応されているということですが、スピードを上げて収集をしていくことというのが重要になるのかなというふうに思っています。市報において、収集をしていますというところのお知らせをされているとのことですが、具体的にどのような頻度で、どういう形でお話を伺いたいというところを広報を行っているのか、具体的なところをお伺いしたいというところと、もう1点、積極的な収集のために、個人や民間の団体と協力をして広く知ってもらう、お話を聞かせてくださいというところを届けていくことが必要なのではないかなというふうに感じています。市だけで届く方には限界があると思いますので、民間の団体や個人と協力していくというところの可能性についてどうお考えか、先ほど最初の質問でもお伺いしましたが、改めてお伺いをできますとうれしいなと思います。
次が青少年平和交流派遣事業についてです。過去の参加者の方にアンケートを検討しているとのことで、前向きな回答をいただけてうれしいなというふうに思っています。青少年平和交流派遣事業に参加した若者たちというのは、平和分野におけるリーダーの候補であるなというふうに感じています。市の派遣とはちょっと形は異なるものですが、例えば、1998年から長崎と広島をベースに行われている、国連の欧州本部を訪問するなど、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を訴えて国内外に向けて発信を行っている高校生平和大使の活動についてですが、平和大使を経験した先輩たちが翌年に講師として参加するなど、一度参加して終わりではないというような関わり方をつくっているなというふうに感じています。さらに今、長崎県で元高校生平和大使だった方たちというのは、大学を卒業後に、長崎で被爆者の方の記録のデジタルアーカイブに取り組んでいたり、平和大使を経て、自ら平和に関する団体を立ち上げていたり、また、就職をした後、Uターンをして核廃絶の活動に従事している方がいたり、非常に平和を推進していくリーダーを育てるような機会になっているなというふうに感じています。また、先ほど、派遣する中高生が長崎でピースボランティアの方と一緒に勉強しているというお話がありましたが、長崎、広島では、来訪者や他県からの派遣中高生に対して被爆の実相を伝えるボランティアガイドとして、高校生や大学生を育成しています。もちろん、広島や長崎と武蔵野市では歴史的な背景も来訪者の数も大きく異なりますが、ただ話を聞く、学ぶというだけではなく、自らリードしていく人たちを育てていくことが必要なフェーズであるという点は同様だと考えています。
そのことを踏まえて、派遣事業自体、実施をしていくことというのももちろん重要だと思いますが、先ほどアンケートの実施ということがありましたが、過去の派遣参加者で集まるですとか、派遣がない年には市内の戦争の記録について発信の方法をみんなで考えていくワークショップをするですとか、派遣にとどまらない形、一度参加してくれた方たちをフォローして継続的に関係を構築したり、平和分野のリーダーとして育成をしていく企画というのが検討できるのではないかなというふうに考えています。フォローアップの体制について、また、リーダーの育成としてどんなことができるか、市として見解や展望があればお伺いをできればなと思います。