令和5年第3回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

5992◯市 長(松下玲子君)  宮代一利議員の一般質問に順にお答えをしてまいります。
 まず、私からは2の1の1)についてです。客引き、客待ちが多かった吉祥寺駅南口の階段を降りた付近について、重点的に対応した結果、ブルーキャップ活動時間内での客引き行為を行う者はいなくなり、一定の成果が出ていると考えております。令和4年度の実績といたしまして、ブルーキャップによる禁止行為に対する口頭注意は2,217件、禁止行為に対する指導は5件、禁止行為に対する警告は4件、路上宣伝行為に対する注意等は278件です。
 続いて2)についてです。これまでは、執拗な付きまとい勧誘行為のみを禁止行為としていたため、主に人通りの多い吉祥寺駅北口のサンロードや、南口のパークロードといった中心エリアを指定していました。令和4年4月から、新たに飲食店や風俗営業店の客引き行為等も禁止行為に加えたことにより、それらの実態を踏まえた上で、区域を見直す必要があると考えております。区域見直しに当たっては、吉祥寺活性化協議会、商店会連合会や市民意見交換会における意見も踏まえて区域変更案を検討いたしました。付きまとい勧誘行為や客引き行為等の禁止行為に至るおそれがある行為が他の地域より多く認められる地域やその周辺地域を追加する区域変更案を作成し、8月25日に開催をした環境浄化審議会に諮問を行いました。審議会においては、全委員の賛同を得ました。今後、審議会からの答申を受け、地区指定について手続を進めてまいります。
 3)、4)は関連するため、まとめてお答えをいたします。昨年4月の改正条例の施行により、客引き行為、スカウト行為及び客待ち行為を新たに禁止行為として追加した効果は一定あったと考えております。大きな繁華街を持つ自治体においても、過料を設けず対応し、効果が出ているとも聞いています。過料を科さずとも、本条例に基づく警告等の運用で効果があると認識をしております。本市としましては、現在の条例で定められている指導、警告、勧告等に該当する行為を現認できた場合は、見過ごさず、適切に処置を行い、粘り強く注意をすることで、客引き、スカウト等が活動しづらい状況をつくっていきたいと考えております。
 次に、2の2の1)、2)は関連するため、まとめてお答えをいたします。令和5年度から、ブルーキャップの活動時間を延長するとともに、深夜、早朝に活動する吉祥寺ミッドナイトパトロール隊においても、従来の安全パトロールに加えて、客引き行為等に対する指導等ができるよう制度を変更し、より体制を強化しました。ブルーキャップと市職員において定期的に協議を行いつつ、パトロール方法について状況に応じた改善を加えながら対応を行っています。評価や感謝の声をいただく一方で、まだまちの状況は改善していないという厳しいお声をいただくことも事実であります。ブルーキャップがいる前では明らかな客引き行為を行わないことや、客待ち行為の認定の難しさなどから、指導、警告等の件数には表れていないですが、客引き行為等と思われる現場を確認した際は、口頭注意を粘り強く行うことで、禁止行為が行いづらい環境を目指して活動を行っております。
 続きまして、3)についてです。客引き行為等の状況を注視しながら、曜日や時間帯の隊員の人数配分について、事業者と調整を行いつつ、柔軟に対応しています。現在の体制及び制度の中で最善を尽くし、その上で改善しない場合は、必要に応じて隊員の人数増加について検討を行ってまいります。
 続いて、3の1の1)についてです。特命随意契約に係る令和4年度の指摘件数は13件で、内容は、随意契約とした根拠法令の号数や、契約した業者を指定した具体的な理由の記載が漏れていたものが7件のほか、収入印紙の添付漏れ、予定価格、比較価格の記載漏れ及び私印決裁されていたものが6件です。令和3年度の指摘件数は7件で、内容は、見積り合わせを2者以上でしなければならないところを、1者でしか行っていなかったものが1件のほか、随意契約とした根拠法令の号数や、契約した業者を指定した具体的な理由の記載漏れが6件でした。令和2年度の指摘件数は13件で、内容は、分割発注に見えるものが1件、見積り合わせの業者数が不足するものが4件のほか、指定理由の記載漏れ、随意契約とした根拠法令の記載誤りや記載漏れ、契約した業者を指定した具体的な理由の記載漏れが8件です。令和元年度の指摘件数は9件、内容は、分割発注に見えるものが2件のほか、指定理由の記載誤りや記載漏れが7件でありました。
 2)についてです。監査指摘事項は、例年同じような誤りがあることについて残念に思っています。改めて課内のチェック体制の強化、契約事務研修等の受講を含め、契約事務の理解を繰り返し促すとともに、法令、要綱、マニュアル等を確認し、適正な事務処理を行うことを徹底していくなど、不断の努力を続けていく必要があると考えております。
 続きまして、3の2の1)、2)は関連するため、まとめてお答えをいたします。庁内における研修として、新任職員向け研修、担当者向け契約事務研修、課長補佐、係長及び新任管理職に向けたリスクマネジメント研修を別個に行い、それぞれの職層に応じた4つの研修をきめ細かく展開しています。それらの効果については、参加者アンケートで多くの職員から、参考になったと回答を得ています。契約関連のマニュアルについて、今年度はプロポーザル実施手続を一部改定するなど、より分かりやすいマニュアルになるよう適宜見直しを行っています。また、指摘の多い指定理由の入力漏れについて、入力がなく処理を進める場合にエラーの注意喚起を表示するシステムの改修を令和5年度に行ったため、今後の入力漏れは解消される見通しです。職員ポータルにおいて、契約等で不明なことがあれば、簡単に確認することができるオンライン問合せシステムも運用しています。このように、研修やシステム改修などを重ね、また、各課でのチェック体制を整えることなど、庁内全体で契約に関する理解を深めていくことが重要と考えます。
 他の質問については教育長からお答えをいたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成