
川名ゆうじ
映像ID: 2523
6049◯25番(川名ゆうじ君) それでは、再質問させていただきます。
学童クラブの昼食についてなのですけれども、これは市としても、全部が課題というわけでもないでしょうけれども、現状に一部課題があって、やはり対策、対応が必要だという認識はあるのですよねという再確認をさせていただきたいと思います。配食弁当というのが一つの手段ではありますけれども、やり方はいろいろあって、ここでどれが一番いいというのは決め切れないというのは分かっていますけれども、対応が必要であり、それは早期に求められているという認識であるのかどうか。そうであるのだったら早期に実施していくべきと思いますけれども、この大前提について確認をさせていただきたいと思います。
そしてもう一つ、実施するとしても、どんなお弁当でもいいというわけではなくて、やはり子どもの健康を考えたお弁当でないといけないと考えています。これは松下市長も現場を見ているからよく御存じだと思うのですけども、お弁当といっても、大人が食べるようなお弁当ですと、やはり子どもは食べづらくて、人気がなくて、実は頼まない。子ども用に作ったお弁当だと、やはり人気が高くて、子どもの健康維持にも役立つという、ここに結構大きな差が出てきますので、実施するのであればその内容についても配慮して実施していくべきと考えていますが、この点について。要は現状と、内容についても、子どものためにという方向性で進んでいくのかどうかを確認させていただきたいと思います。
もう一つ、東部地域の児童館と言えばいいか、言葉はあれですけれども、やはり現状ではどうしても西部地域に施設が偏っていて、東部地域の子どもの居場所がなかなか少ないと。吉祥寺図書館が努力していることは評価しますけども、それだけではまだまだ足りないと私も思いました。そうすると、ここの地域には課題があるという認識でいいのかどうか。そして、場所をどこにするというのはここで決めるわけにもいかないし、すぐには決まらないと思うのですけれども、ちょうどこれから子どもプランを策定していくかと思いますけども、この中で検討していってはいかがかなと思います。要は、地域全体にどういう子どもたちの居場所が必要であるとか、どういう居場所が必要というようなことはかなり全市的に考えなくてはいけないことですし、今の御答弁ですと、児童館も青少年フロアもかなり評価が高いというのは市も認識しているということを私も感じ取りました。実際、行っている子どもですとか保護者に聞くと、とても評価が高いのです。逆に、それを聞くと、私は西部地区に住んでいますけども、西部地区だけでいいのかなと。ほかの地域にも必要ではないかなと強く思っていますので、ちょうど子どもプランの検討が始まりますけど、ここら辺で検討していってはいかがかと思いますけども、この点について確認をさせていただきたいと思います。
もう一つ、学校図書館と市立図書館の連携は今も行っていますし、これからも重視していくという、非常に前向きな答弁だし、期待をしている答弁だったと思います。ぜひとも進めていっていただきたいと思います。
それで、今、1つ答弁の中で気になったのが、デジタルシチズンシップについての定義なのです。普通に、日常的に使う道具だという認識でもって、制限するのではなくて、きちんと使いながら身につけていくという認識はこれまでも説明もありますし、今の教育長の答弁でもあったのですけれども、あくまでも機械を使うことが目的ではなくて、使うことによってどういう人間になっていくかというのが一つの目的ではないのでしょうか。実はこれは文科省の指導要綱を見ていくと、デジタルシチズンシップという言葉はまだ出てきていないのです。総務省とか経産省の言葉には書いてあって、どうしても産業界が優先しているのが実情だと考えています。逆に言うと、武蔵野市は、文科省がまだ検討の中にあって、先行して始めていることだと思っています。それはとても高く評価をしたいのですけども、そうなってくると、武蔵野市がこれを進めていく上でその目的がどこにあるかというのは非常に問われてくると考えています。デジタルシチズンシップについては、欧米でもう既に定着している考えなのですけれども、要は機械を使って社会人となっていく。その中には、これは欧州評議会が出しているものなのですけれども、責任を持って情報技術を用い、人権と尊厳を尊重した社会参加を実現する能力ということを定義しています。なおかつ、デジタルの社会だけではなくて、日常の対面する社会生活も重視していくと。要は、デジタルだけの社会ではないですということを示していて、それは大人にも求められているということを定義しています。アメリカも同様で、個人のモラルの話ではなくて、デジタル社会の中において民主主義的市民社会の形成者としての知識とスキルを持っていくという定義をしているのです。つまり、デジタルを使うことが目的ではなくて、社会人としてしっかり生活をしていくということが目的となっていくと。こういうことが本来の目的であるし、武蔵野市もそういう目的を持っていたと思うのですけれども、今の答弁から、ちょっとその辺がなかったように受け取れたのですが、このことについてもう一度確認をさせていただきたいと思います。
以上です。