令和5年第3回定例会

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6072◯教育長(竹内道則君)  私からは、大きい御質問の1から順次お答えいたします。
 まず、飼育頭数が減少した理由、死因及び飼育の記録についてですが、当時の状況が分かる教員がいないなどの理由で、全校に確認できたわけではございませんが、老衰による死亡などが理由と聞いております。飼育動物が死亡した際には、学校が、市と獣医師会との委託契約に基づき、獣医師に連絡を取り、死亡原因を確認し、その後の対応をいたします。教育委員会が確認できている範囲では、老衰以外には原因不明の突然死があったことが分かっております。飼育記録については、教育委員会が指定した書式はございません。各学校では、児童が中心となって運営する飼育委員会などで記録をした後、担当教員が確認し、病気、けがなど、必要があれば獣医師に相談するなど取り組んでおります。
 次に、飼育頭数、別種が増えた理由、背景についてですが、一例として、1年生が生活科の学習を進める中で、学校で飼育しているモルモットとは別に自分たちのモルモットが飼いたいと考え、これは校長先生に何回か相談したようですが、新たに飼育が始まった例、これは境南小です。それから、それまで飼育していたウサギが死亡したため、ウサギの里親団体に依頼をして、新しくウサギを飼育し始めたといった事例、これは桜野小ですが、そういったものを聞いております。
 減少、増加した際の児童への周知や死因を含めた詳細を児童に伝えるといった、蔵野議員がおっしゃるような飼育教育への反映についての御質問です。例えば、飼育動物が増えた際には、全校児童から名前を募集するなど、子どもたちが親しみを持って接することができるような取組があったと伺っております。逆に、死亡等により飼育動物が減った場合ですが、慣れ親しみ触れ合ってきた生き物の死を伝えることは命の大切さを教える上での意義があると考えますが、その詳細を伝えるかどうかは児童の発達段階やそれまでの関わり方を考慮する必要があり、各校では児童の実態に応じて取り組んでおります。
 次に、飼育場所や飼育環境についてですが、蔵野議員がお尋ねのケージや囲いのサイズ、室内温度調整等については、教育委員会では把握しておりません。ただし、各校では、必要に応じて獣医師から飼育動物それぞれの状態に合った飼育方法を伺っていると把握をしております。教育委員会では、東京都獣医師会と先ほど申し上げた委託契約を締結しており、学校は獣医師による年2回の訪問にて助言を受けております。例えば、夏休みなど、夏の気温が高い時期には校内で飼育する、エアコンなどを用いて温度調整し適温を保つ、人の目が届くような環境で飼育するなどの工夫を聞いております。具体的には、夏場、冬場とも、校舎内での飼育をしているところが5校、屋外での飼育を行っているところが2校と聞いております。いずれもそれぞれの学校で獣医師に御相談をして、学校の校舎などの環境が異なりますので、その上での判断で行っているものと認識しております。
 次に、学校飼育動物の本市の位置づけや方針についての御質問ですが、小学校学習指導要領の生活科の学習内容には、動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して、生き物への親しみを持ち、大切にするとあります。また、小学校低学年で使用する生活科の教科書においては、モルモットなどの動物だけでなく、ダンゴムシ、バッタといった昆虫の飼育方法や、アサガオをはじめとした植物の栽培が掲載されております。蔵野議員が御紹介の動物の飼育をはじめ、こうした多様な生き物との触れ合いの中で、生き物への親しみ、生命を大切にしようとする態度を養うことが、本市が進める多様性の理解や命を大切にする教育活動の推進の一助となると考えております。
 災害時における飼育動物の取扱いに関する御質問です。災害時には子どもの安全確保が最優先ですが、学校で飼っている飼育動物については、飼育担当の教員や用務員など教職員が管理職と相談しながら対応するのが適切であると考えております。校内であらかじめそのように取り決めている学校や、防災計画に定めている学校もございます。
 そして、飼育動物に関する市の方針及び状況についての御質問ですが、学校施設整備基本計画の標準仕様にその方針は記載をしておりませんが、改築を行う各校の改築懇談会において、各校の状況を踏まえ、設置について検討してまいります。
 以上でございます。

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