令和5年第3回定例会

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東山あきお
東山あきお
日本維新の会武蔵野市議団現職

映像ID: 2548

6228◯5 番(東山あきお君)  日本維新の会武蔵野市議団、東山あきおです。陳受5第21号につきまして、反対の立場で討論いたします。
 本日、マイナンバーに別人の公金受取口座を誤って登録するミスが相次ぎ、個人情報を漏えいした問題で、政府の個人情報保護委員会がデジタル庁に対して行政指導する方向で最終調整に入ったというニュースが飛び込んできました。このように、度重なるミス、また、それに対する報道にて、市民の皆様は不安を抱えており、それらに対して政府はしっかりと説明責任があり、説明を果たしてもらいたいと思います。そもそもマイナンバーカードを中心にデジタル改革を行うなら、そもそも最初から取得を義務化するべきだったのに、配付に多額の税金を使い、ひより続けてきたことが今日の混乱を招いています。さらに、資格確認書という新しいカードまで登場し、びほう策のただの延命措置で、コストと我々の負担だけが増えているという行き当たりばったりの政策で混乱している政府には、我々は強く言っていかないといけないということ自体は間違っていないというふうに思います。
 これらを大前提に、では、現時点での紙の健康保険証で問題はなかったのか。平井元デジタル大臣は健康保険証につきまして、本人確認ができないなどを理由に、年間およそ500万件の差戻しが起きているということをニュース番組で述べました。現状の制度で問題がないといったら、そんなことはないということでございます。このように、デジタルで問題が増えているというのは大きな勘違いで、デジタル化をするとミスを発見しやすくなるわけでございます。これまで紙ベースでやっていたときは、取り違えなどがあっても気づかれずに終わってしまっていたり、単発ミスとして処理されていたものが、デジタルだと、データ、記録を検証すれば、多くのミスを比較的簡単に発見することができるようになります。ミスが出てきたからといって、マイナンバーそのものやデジタル化を否定するのは大きな間違いで、むしろ再発防止に向けたデジタル化の過渡期の一つと捉えるべきでございます。
 アナログからデジタルに手入力をしていくのはミスが増えます。ただ、この管理体制はしっかりと見直してほしいなというふうに思います。批判すべきは、マイナンバーカード自体ではなく、少ない人数で数多くの手入力を行わせている、その管理体制だというふうに思います。また、ミスやトラブルを肯定しているわけではございません。個人情報に関わるものならなおさら、極力ミスは防がなければなりません。しかしそれは、これまで紙ベースでも起きていたことであり、残念ながら、人がやることに完璧というものはございません。それでも限りなく完璧に近づけるためにデジタル化やIT技術があるわけで、その真価を否定してはならないというふうに思います。
 デジタルにおいて先を行く韓国では、保険証が書類として交付されていますけれども、保険の情報はマイナンバーとリンクをしているから、医療の窓口ではマイナカードを保険証の代わりに使うのが便利なので、韓国では一般的だそうでございます。政府には、これまで発生したトラブルにはきちんと再発防止に向けた措置を講じていただくとともに、銀行口座のひもづけや、医療における利活用など、我々の生活を便利に進めるためのマイナンバーの徹底的利活用を求めたいというふうに思います。
 我々としては、この陳情に対して、政府の右往左往する姿から見て御不安な気持ちは重々分かるものの、不採択が望ましいと考えて、反対の討論とさせていただきます。
             (22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)

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