6476◯教育長(竹内道則君) 私からは、大きい御質問の1番の(2)から順次お答えいたします。
他の議員の質問にお答えしたように、令和4年度から一部の学校に常駐型の家庭と子どもの支援員を配置し、不登校傾向にある児童生徒の校内の居場所としての別室支援を行っております。学校内における居場所の機能や活動内容などについては、利用する児童生徒の状況、担い手となる人材の確保など、学校と教育委員会によって多角的に検討していくべきものと考えます。
次に、大きい御質問の1の(5)です。学校内における息抜きができる場所の一つとしての中学生の居場所に関する見解についての御質問です。これも別の議員にも答弁申し上げましたが、学校施設の管理責任は、一義的には校長にあることから、今後も子どもの居場所づくりについては、学校と十分に意見交換を行ってまいります。
また改築校における子どもの居場所についての御質問ですが、現在改築を行っている第一中学校及び第五中学校については、ラーニングコモンズ、大階段、学年コモンズ──これは学年の多目的室という位置づけです──及び自習ラウンジなど、教室以外のスペースを多様に設けて、生徒の居場所として位置づけ、確保しているところです。
次に、大きい御質問の2の学童クラブの教室利用に関する御質問です。御質問いただいた少人数教室と学童クラブとの兼用については、教室内で保管している物品管理や校舎内の安全管理などの課題もありますが、学童クラブの入会率が高まる中で、育成面積を確保するための方策として考えていきたいと考えております。
次に、学童クラブへの昼食提供についての御質問です。令和2年5月に給食弁当を実施できた理由は、5月が学期中であり、通常でも給食を実施しているためであって、対象人数も少なかったことが実施できた理由と考えております。長期休業中ですと、対象となる人数の増加に加えて、学童の昼食提供期間、施設、設備のメンテナンスの時期及び財団職員の勤務日程などの調整などが大きな課題であると認識しております。
続いて、小学校の運動会の開催方法の経緯と、事後のアンケート調査の有無についての御質問です。運動会は、保護者や地域の方が子どもたちの成長を見る貴重な機会として、大変楽しみにされている学校の行事であるというふうに認識はしております。その上で、運動会は学習指導要領で健康安全・体育的行事と位置づけられ、その狙いは、運動に親しむ態度や責任感、連帯感などを養うことにあります。そういう意味で運動会は、教育課程内の子どもたちの教育活動であり、校長の権限において編成を行っております。
今回の事例は、高学年の児童にアンケートを取ったり話し合ったりした結果、子どもたちの意見として、みんなで協力して1つのことを成し遂げたいという意見が多く、御紹介の開催方法になったと伺っており、今年の4月に施行した子どもの権利条例にある、子どもの参画に沿った取組でもあると認識しております。学校では今回の取組について、子どもたちや保護者等からのアンケート調査を行ったと聞いております。
最後に、給食費についての御質問です。きくち議員が御指摘のとおり、食材費は令和4年で約5億円であり、無償化を続けるためにこの規模の金額を毎年公費で負担するには、財源の確保の問題も大きいため、そのことも含めて今後の検討が必要であるものと認識しております。
以上でございます。