19874【荻野副市長】 今、吉祥寺の陥没を受けて、吉祥寺の地下街が連続するような場所については、市役所だけではなくて、民間事業者も含めた連携をしながら、安全を確保していかなければいけないだろうといった質問かと思います。先ほど部長からもありましたけれども、道路の空間という意味では、やはりそこに埋設する下水、ガス、水道、電気等、こういった施工者のほうが、しっかりとした施工としっかりとした埋め戻し等をやっていただくというのが基本だと思っています。
それから道路表面に影響がある陥没というのが、一般的な話ですけれども、地表面から1.5メートルまでの空洞があった場合に地表面に影響があるといった形が、基本的なスタンダードの陥没のメカニズムだと思います。それ以深、それより深い部分というのは、これは道路に直接影響は基本的にはないと思うのです。そういった中で今回の吉祥寺の場合に、敷地内の掘削ではないですけど、既存の壁を使った形での山留めという形になっていますので、そこについては、山留めですと、しっかりした計算をして、その中で施工していただくというのが本来ですけれども、既存の壁を使うのが指針がないということで、先ほど御紹介いただいた形だと思います。
そういったことを考えますと、基本的には敷地内の工事で深く掘っていくですとか、既存の壁を利用していくですとか、そういった場合には隣の民地も含めて、道路も含めて、そこの土圧に耐えられるような山留めが必要だろうということだと思います。今回のその事故に関しては、事前にキャッチができなかったというところで、それをどうしたら防げるのかということで、建設リサイクル法がありますので、その中で建築指導課のほうに届出が出ます。
そうしましたら道路管理者として、道路の沿道掘削の中で、その山留めの土圧に耐えられる、自立ができる施工になるのか、そういったことを民間事業者にも心得ていただいて、その資料を提出していただくですとか、そういった中で安全を確保したいなと思いますし、吉祥寺の連続した地下街ですと、これはやはり市のほうとして、今回のレーダー調査などを踏まえた上で、現在のところ既存の道路には空洞等はありませんよということを、しっかりとした形で把握しておかなければいけないかなというふうに思いますので、基本的には敷地内の事業者に、地下街、地下の工事をするということであれば、その心得をしっかりしていただきたいのがまず第一ですけれども、それ以外に市でできることという意味では、既存の道路の安全性をしっかり確保していかなければいけないかなと思っているところでございます。