19940【澤田交通企画課長】 私も落合委員が見られた東京消防庁のデータというのを確認しておりまして、それによると、年間の東京消防庁の救急車が出動して搬送しているという全部の件数が大体80万人ぐらい、年間でいらっしゃるそうなのです。その中で、自転車のスマホのながら運転、それから、歩きスマホが原因で救急車に搬送された人という数が、ちょっとデータが古くて恐縮なのですけれども、令和元年で41人が運ばれているということですので、全、80万人運ばれたうちの割合でいくと、0.005%ほどの数になっているというふうに報告されています。これはどういうことかと申しますと、やはりスマートフォンを見ていない側がよけているのです。見ている人がそのままいくと絶対ぶつかるのだけれども、どちらかが見ていなかったおかげで事故を免れているということが多いのではないかなと思います。ですので、そこまで大きなけがだったり、深刻な状態になっていないというのが現状なのかなと思います。
一方、自転車の場合は、自転車そのものの車重もございますし、スピードも出ているということですので、仮にスマートフォンを見ていなくて、よけようと思う歩行者側がいても、よけ切れないとかということで事故につながっているということもあって、警察のほうは、これはまずいということで、青切符も導入しようと。なおかつ道交法にも位置づけして、罰則も強化しないといけないというような形で動いているというところですので、まだ大きな事故になっていない、それぞれのモラルというか、お互いの気遣いでもって、大きな事故を防げているというような認識ではないのかなというふうに思います。
以上です。