20185【落合委員】 情報提供とかその辺は手続上されるのだろうと思うのです。例えば取引だとかに対しても、届出があればそれはそれで分かると思うのです。
ただその前段として、もうちょっと遡ると、法政のときに様々問題があって、一定程度まちづくり条例もだんだん整って、地区計画も整ってきた後で、ほかの私立学校があるところはどうするのだという話ってたしか議論がありました。そのときに、例えば今回の15メートル規制なんかもそうなのだけれども、武蔵美にも、当然この地域は15メートルの規制がかかります、いわゆる地区計画の中での範囲に入っているので、それは規制がかかるという話はしに行った。吉祥だとか成蹊だとか、ほかの学校は移転しませんよねという話も、あの当時していたはずなのです。
そもそも我々は法政がいなくなるということすら、あの当時の住民からしたら、寝耳に水どころではないです。もうだまされたというぐらいの勢いで、みんな頭にきていたわけです。そんなのはまず考えなかったし、さらにそこの部分だけ、いわゆる周辺の用途地域と違っていたなんという。そこを逆手に取られて大規模開発されるって、一体どういうことなのだという。それはいろいろな方面に対してのやはり発信、いわゆるこんなのはあり得ないだろうというようなことがあったわけです。それがほかの学校にも波及しないよねというような確認も、あの頃の議会の中ではあったはずなのです。ちょっと詳細までは探り切れなかったのだけれども。
その上で、例えばほかの私立学校。公立の学校がなくなるといったら、それはそれで市の問題だからあれなのだけれども、特に私立の学校なんかで言うと、それこそやはり経営の問題だとかいろいろ様々関わるので、経営が成り立たなくなれば、移転だとかそういったことも当然考えられるし、そうなったときにどうするのだと。まず移転はしませんよねというようなことも内々で確認したとか何かそういう話もあの当時、本当かどうかちょっと私は確認しませんでしたけど、あった気がするのです。
その上で、武蔵美が今回売却されるという話に至ったところが、そもそも、ではあの頃からの教訓ってどこに行ってしまったのだろうなと、僕は率直な疑問なのです。あの頃のものがきちんと受け継がれていれば、少なからず武蔵美、美大のほうも、いや、過去にこういうこともあって、市のほうからもこういう確認をされていたと。もし売却するとかという話があるのだったら、事前にそういう話はしておかなければいけないだろうというようなことだとか、そういったことも含めて、要するに届出が出される前に何らかの対応ってできなかったのかと、ちょっとそこだけ大きな疑問なので、確認しておきたいと思うのですけど、どうでしょうか。