16634【菅委員】 ありがとうございました。私も、この東京都教育委員会の「性教育の手引」は拝見をいたしました。様々なことが書いてありまして、もちろん教育内容も大切ですが、教育内容は一義的には学校現場が、様々な創意工夫を教職員の皆さんがされ、さらに教育委員会があって、そうしたところでも議論をされますので、私の立場としては、その教育内容を、これがいいとかこれが悪いということを今ここで言うというよりは、今、実際にどういう。先ほど陳述者が持ってこられたアンケートというか、調査の中では、10%はある意味ではそういうことで知識を得たというデータもあるわけですけれども、まさにそうした形で身につけていく。身につける内容は様々ですが、もちろん「生命の安全教育」という呼び方でいいのですけれども、そういったものを身につけていく取組が、さっき教育長からも徹底ということがありましたが、どういう形で進められているのか。やはり、どなたも共通かもしれませんが、なかなかデリケートで取扱いの難しい課題の教育ですので、ちょっとほかの教育内容とは違って、どうしても。例えば、教育委員会としては、あるいは東京都教育委員会もこういう冊子も作って、学校で、学校における性教育の推進体制とかそういうことも書かれている。教職員の役割なども書かれているわけですけれども、そういうことを都教委や市教委のほうはそういう考え方に立っていても、では、現場で取り組もうとしたときに、どうしても校長先生も副校長先生も、あるいは一般の先生も含めて、分かっているのだけど、そこに、二の足を踏むというのは何ですが。もう一つだけ、今、都教委の手引を見ると、性教育の実施について保護者の皆様に保護者会等で配布する通知例なんというものも載っているわけです。こういうものを見ると、ああ、こういうこともやらなければいけないのかと。そうすると、やはり保護者の皆さんの反応も気になるしと。そういうようなこともあると思うので、この辺りは、それこそ私が言った学校の教育内容ですから、一義的には教育現場での取組が重要なのですが、今回こういう事案もあって、先ほども徹底というようなことも教育長はおっしゃいましたので、こういった今国や都が示しているものも含めて、どういう形で実際に実践まで取り組んでいけているのか、いけていない面があるのか、そういうことを何か測っておられるのか。もしその辺が分かれば教えていただけますでしょうか。