15762【齋藤(公財)武蔵野文化生涯学習事業団派遣参事】 まず、事業継承だとか人の足りないというところから最初にお話をさせていただきまして、これは委員が御指摘のとおり、非常に重い課題だと思っております。特に文化事業部等に関して言いますと、人としてたくさん職員が配置されているわけではなく、特に事業に関しての専門家が中心で回しているようなところがございます。そういうのもございますし、先ほどおっしゃったように、併せて人が足りないというような話もあるような状況の中で事業を回していると。人の確保というのは非常に大きな問題というふうに思っています。
昨年度事業団では、新たな統合後の中期計画を策定し、その中で人材育成方針を策定しようという方向づけがなされておりますので、今年度は人材育成方針の策定を行っております。今回の人材育成方針の大きな核となる部分は、人材育成もそうなのですが、人材をどう確保するかと。人材育成確保方針というような形で、今検討が進められておるところでございます。やはりそれというのは、伝統芸で何とかなるようなものではなくて、組織的にどう考えていくかというようなところも整理していかないと、なかなか統一的な対応ができないだろうと思っておりますので、そういう形で取り組んでおるところでございます。
そして自然の村の管理についてでございます。この7月から熊が出てきておりまして、その中で、なかなか当初想定した事業、ジャンボリー等ができなくなってきているというようなところでございます。こちらに関して言いますと、今までの自然の村の管理に当たって、熊がこんなに近くまで出てきたことがなかったというのが現状でございます。
事前に昨年度からトレイルカメラを設置し、熊が動いていたら撮影をするというようなところで見ますと、やはり今般の状況というのは、今までになかったような形で熊が出ているというようなことでございます。それに合わせて、自然の村のキャビン地区だとかに関して熊の忌避剤を置くだとか、あとは今まで行っているものとしては、道の脇に管をつるして、通るときに音を鳴らして熊をよけさせるというような取組はしているのですが、結果として今年度熊が出てきているということでございます。
今般こういう形で熊がたくさん出てきているような状況がございましたので、施設管理としましては、今までは1月に一遍職員が行って、周囲の安全を確認してということをしておったのですが、6月かな、今年度に入ってからは、月に2回行って、そのトレイルカメラの確認だとか、熊の痕跡があるかないかの確認というのは、事業団の職員がじかに行っているというような形でございます。
どうしても生き物を対象としておる事業でございますので、対策的な対応にならざるを得ない部分があるのですが、現状においてはきちんと事業団の職員としても確認をしていますし、また現地の管理をお願いしている業者さんにも、自然の村の施設内を回るときには爆竹等を鳴らして、一定人がいるよ、危険なのだよ、ここはということを熊に周知するような対応も併せて行っておるところでございます。そのような形で熊の対応について取り組んでいるところでございます。