11889◯市 長(小美濃安弘君) 前市政、前々市政、前々々市政の評価というのはなかなか難しいです。というのは、私が市長に就任させていただいて本当に思ったのは、やはり市政って継続していたのだなというのを感じているのです。なので、議員のときは施策や事業に対して、それは市民側に立って様々厳しい指摘などもさせていただいたことはございましたが、今この場の市政というのは、それこそ本当に、もう武蔵野市ができてからずっとつながって連続していることでありまして、それを市長の立場で評価することが果たしていいのかというのを、ちょっと自分の中では持っているのです。
なので、評価ということになれば、いいとか悪いとかという話になってしまいますが、今あること、このこと、これが現実でありまして、全てそれは過去の市政があったから今の市政があるということでございますので、もちろん各事業に対して何が問題だったかというのを述べること、これはやろうと思えばできるのですが、しかし、そこは市長に就任した立場としては、あまり言うべきではないだろうというふうに思っておりますので、具体的に過去の市政をどう評価するかというのは、少し申し上げづらいなと思っています。
失礼しました。先ほど質問もいただいておりました、第二次調整計画をどのようにつくるのか。これは策定委員会をまた立ち上げます。策定委員会を立ち上げて、そこには当然市民参加もしていきたい、議員参加もしていきたいと思っておりますが、通常の長期計画の調整計画は、長期計画の全てを調整、全部見直して調整していくということなのですが、今回のやり方は、私の公約とそごがあるところをピックアップして、その部分に対しての調整計画を立てていただきたいと思っておりますので、それに対してまた全体のことが変わってくれば、そこにも触れていかなければしようがないと思いますけれども。
第一次の調整計画のような、あのような時間は恐らくかからないのだろうなというふうには考えておりますが、つくり方としては変わらず、市民参加、議員参加、職員参加で、策定委員会の下に第二次調整計画をつくっていきたいというふうに思っております。
財政シミュレーションが大変難しい問題だと思っています。私もこれは庁内というか、職員の皆さんと、僅か2か月の間ですけれども、随分議論させていただきました。長期財政シミュレーションの中には、今回取り上げました南口等はもともと入っていないのです。なので、これはなぜ入れないのかと聞きましたらやはり入れようがない。もうあまりに規模感が大き過ぎてしまって、長期で入れることは難しい。
しかし、一応人口推計やそういうものを考えるとこういう形になるというものは示しておかなければいけないので、今のところは長期財政シミュレーションを、参考資料として出しているわけでありますが、まだこれは私個人的な考えかもしれませんが、今後はそのやり方がいいのかどうなのかというのは、もう少し庁内で、もしくは議会の皆さんとも相談しながら、あれを出すことがいいのかどうなのかということは、議論をしていきたいなというふうに思っているところであります。
それと財援団体の評価です。確かに財援団体が多いなというふうに思ってもおりますが、今、社協と福祉公社の統合なども議論されているところでございますし、生涯学習事業団と文化事業団も統合されたことでございますし、よくこういったことの実績を見ながら、本当に統合したことによってどういう実績が出てくるのかというものを見ていきたいなと思っています。
他の市に比べれば圧倒的に財援団体の数が多いというのは分かりますが、しかし、これもやはり議員のときには見えなかった、市長になってみますと様々なものが見えてまいりまして、なかなか必要な財援団体もあるなというのは、これは実感もしているところでございますので、また詳しいことは、予算委員会、その他でお話をさせていただければなというふうに思っております。