12019◯教育長(竹内道則君) 私からは大きい御質問の4番目に順次お答えいたします。
まず、教科書採択に当たっての理念でございますが、本市の児童生徒の実態を踏まえ、学校教育計画の基本理念や、教育委員会の教育目標の実現に資するものを採択していくことを大切にしております。その上で、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律を踏まえ、採択の権限が与えられている教育委員会として適切な採択を行うため、幅広い意見の聴取を行うことについて留意をしております。
次に、(2)の採択の基本的な流れについてですが、まず、学識経験者や保護者の代表、市立小・中学校の校長や副校長の代表、教員の代表などで構成する教科用図書採択協議会にて、様々な観点から検討いただくために、市立小・中学校の管理職と教員で構成される教科別検討委員会において検討資料の作成を依頼しております。作成時には、教科書の内容における興味関心を引き出すための工夫、教科書の構成や分量の工夫、学習活動への配慮、表記、表現の工夫といった観点から、教科書を分析していただいています。教科用図書採択協議会では、教科別検討委員会が作成した検討資料に基づく協議を行い、その結果を教育委員会に報告をいたします。
そして、教育委員会では、教育委員による2回の協議の後に、教科ごとに1社を決定しております。その際、先ほどの教科用図書採択協議会の検討結果報告に加え、各学校から寄せられた教科書の内容、活用などに関する調査結果、教科書展示会で寄せられた市民の声といった多様な報告書を踏まえ、採択に臨んでいるところです。
次に、(3)東京都教育委員会から提供される教科書調査研究資料は、教育委員が事前に教科書を勉強する際の参考資料や、教育委員会での協議時の確認などで使用しております。
続いて、(4)教科別検討委員会の委員の選任についてですが、この委員会は、各教科の専門性が特に高い市内小・中学校の管理職や教員で構成されております。選任に当たっては、各校の校長で構成される校長会に依頼し、教員等の推せんをいただいています。その際、公正公平な検討を行っていただくため、教科書の作成に関わった教員は除外をしております。
最後に(5)の御質問、教科用図書採択協議会の委員についてですが、学識経験者や保護者の代表、市立小・中学校の校長や副校長の代表、教員の代表、教育委員会事務局からは指導課長、統括指導主事で構成をしております。教員代表については校長会の推せんをいただいているほか、保護者の代表については武蔵野市立小・中学校PTA連絡協議会に委員の推せんを依頼しております。学識経験者については、学校教育について専門性が高く、本市の学校教育の取組や児童生徒の実態について十分に御理解いただいている方を教育委員会事務局内で検討し、教育委員会から依頼をしております。
以上でございます。