検索条件なし

令和6年第1回定例会

3月12日(火曜日)

令和6年第1回定例会
  • 日程
  • マッチ
    発言
  • 発言
  • マッチ
    箇所

0箇所マッチ

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2681

12333◯13番(さこうもみ君)  議案第11号 武蔵野市介護保険条例の一部を改正する条例に、賛成の立場で討論をいたします。
 今回の改正は、先ほどの委員長報告、討論にもありましたが、第9期介護保険事業計画期間の保険料を定めたもので、介護給付準備基金は9億6,248万8,000円を取り崩し、保険料基準額を月額7,324円と、第8期と比べて1,084円の上昇が見込まれたところを、6,600円としたというものです。基盤の整備、介護報酬の改定、交付割合の変更、認定者数の増加など、増加の要因があり、値上げは避けられないものの、国の示す公費軽減割合以上の乗率の引下げを行い、所得段階第1段階から第7段階までの年額保険料は第8期と据置きをするというように、低所得者の方の負担を抑えたことは評価できると考えています。
 また、今回基金で取り崩さなかった2億5,000万円を取り崩すことで、さらに今回の保険料を抑えることも可能だったかもしれませんが、今後さらに大幅な値上げをしていくことを抑えるために、財政的な余力を残しておくという選択をしたことも評価をいたします。さらに、特に武蔵野市の介護保険事業における特異点として、介護保険料の所得段階を20段階と多段階化していること、今回は要件の変更もすることにより、より累進性を高めたことを高く評価いたします。
 先ほどの委員長報告の中にもありましたが、20段階という多段階化については、委員会の中でも質疑をいたしましたが、全国でも同じ基準を用意しているのは4自治体のみという御答弁がありました。武蔵野市は全国と比べても非常に多くの段階を用意し、きちんと再分配できる仕組みを用意していると考えています。特に所得段階の要件の変更においては、20段階目は、住民税課税で合計所得金額5,000万円以上の方だったところを、1億円以上の方とするなど、武蔵野市の市民の方の実態に合わせた要件をしっかり検討いただいた結果の変更となっていることを高く評価いたします。
 介護保険は全ての方が関わることで、保険料の値上げ自体は誰にとってもうれしいことではありません。コロナ禍もあり、物価高騰もあり、生活が苦しい中で保険料を支払うことの大変さはもちろん理解をしています。ただ、高齢者の数が増え、長寿命化をし、認定者の数もどんどん増えていく中、所得段階の多段階化による累進性の確保、基金の取崩しによる低所得者層の保険料の据置きなど、特に低所得者の方の負担を増やさない工夫を重ねていることを評価し、賛成の討論とさせていただきます。
             (2 番 きくち由美子君 登壇)(拍手)