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令和6年第1回臨時会

5月9日(木曜日)

令和6年第1回臨時会
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西園寺みきこ
西園寺みきこ
立憲民主ネット現職

映像ID: 2707

14306◯24番(西園寺みきこ君)  それでは、議案第46号 武蔵野市長及び副市長に支給する給料の特例に関する条例に、会派を代表いたしまして、賛成の討論をいたします。
 今日の臨時会は、先ほど議決された追認の2議案を緊急に処理するために招集されたものであります。しかし、この議案第46号の提案理由2点のうちの前半部分、教育長の任命における対応に関して市政に影響を与えたに関しては、議会がこの問題を知った3月27日以降、議員提案による臨時議会招集を目指していたことを申し上げておきたいと思います。つまり、議会に適時適正な情報提供が行われなかったことには大変大きな危惧を抱いていたこと、報酬減額にふさわしい、そのぐらいの大きな問題だったというふうに認識していたということを最初に申し上げておきたいと思います。
 それでは、追認の部分、指導書の件につきましては討論で先ほど菅議員が述べましたので、私は、教育長任命の件について、何が問題だったのか、先ほどに加えて4点述べたいと思います。
 1つ目は、先ほどと同じ、ハラスメントの理解の甘さであります。小美濃市長は、5月2日の代表者会議で、受けた側が苦痛ならばハラスメントと、ようやく一般論としての認識を示してくださった。しかし、それ以前には、パワハラではないと感じた、大きな話にはしたくなかったのだ、正直な話とか、助けに行った正義感と判断したと述べるなど、やはり、やや古い認識をお持ちのようにお見受けをいたしました。本日も、反省しているという御発言がありまして、今後、ハラスメントへの理解を大きく改めていただき、時代に即した対応、人権意識の向上に努めていただきたいなということを切にお願いしたいと思います。市長の御発言は重いです。市長の発言が甘いものだと、市役所の中も、武蔵野市民も、いろいろな場面で大きな影響がある。市長の御発言が甘いと、本当に困っている人にとっては困るのです。そのことはぜひかみしめていただきたいと思います。
 2つ目、先ほど申し上げた、双方の意見を聞く、一方的な情報だけで判断しないという点であります。5月2日の代表者会議では、小美濃市長は、パワハラを受けた側から意見を聞くことができない、所属機関が認定したのは事実だが、何が真実だか今も分からないとおっしゃっていました。本日も同じような答弁がございました。しかし、私は、やはり市長たるもの、何が真実か分からないというところでとどまっていてはいけないのではないかと思うのです。何らかの手法を取って、対象者から意見を聞く場を設定する。それをするのが、市長、リーダーの役割ではないかなというふうに私は思います。世間一般、様々なトラブルがありますけれども、それぞれの立場で言い分が違うのは当たり前のことです。だからこそ、両方の意見を冷静に聞くという対応が、今、本当に不可欠とされているのです。これは、市役所内部でのいろいろな人事管理の場面においても、また、市民の皆さんと利害調整をする場面においても、この議場におられる管理職の方々は当たり前にやっているはずと私は考えています。その意味において、今回の小美濃市長の御判断のみならず、副市長の対応にもやはり驚きは感じましたし、長年培ってきた信頼関係にひびが入ることのないように改善を求めたいと思います。
 3点目、先ほど川名議員からの指摘があった、今後どうしていくかという点であります。今回の経験を踏まえ、武蔵野市のためにどういう方を選ぶのか。教育長だけではありません。様々な人事案件の中で、どういう方をどうやって選んでいくのか。今までの慣例踏襲でいいのか、もうそれでは不足なのではないかということが私たちの前に突きつけられていると思います。委員会付託をするのかどうかも含めて、議会との協議を進める手法について検討していただきたいと思います。議会の側でも議論をしていきたいと思います。また、私は、小美濃市長の就任のときの御挨拶で、議会出身の市長としては議会の皆さんと十分に意見交換していくと、本当に心強く思いました。その言葉に偽りはないということを市民の皆さんに報告できるようにしていただきたいと思うのです。先ほども指摘があった、隠し事のない市政、その市長公約をしっかり守ってくださる人ですと市民に報告したいです。隠すつもりはなかったというのでは、やはり市長に足りないです。結果責任を取っていただきたいのです。つもりはなかっただけでは、やはり駄目です。私は今回の件を今後市民の皆さんに適切に御報告していきたいと思いますが、市民の期待を裏切らない、市民が見ている、そのことを意識して今後も市政運営に当たっていただきたいと述べたいと思います。
 4番目は、減額の程度です。先ほど述べたとおり、今回の件は職員のミスに対する監督責任ではない、そこは明らかに区別する、そんな姿勢が本当は必要であったと考えています。それは、減額の程度について、過去の事例より自らに厳しい、そういう程度の、10分の1以上の提案があってしかるべきだというふうに思っております。姿勢を示してほしかったのですが、今回は反対はいたしません。しかし、今回の件は過去の事例とは性質が違うということは申し上げておきたいと思います。
 以上、今回の教育長の任命の同意に関して、会派の意見を4点述べさせていただきました。今、教育行政においては、学校校舎の建て替えだけではなくて、不登校対策、地域の皆さんとの連携、様々な状況にある子どもたちへの目配り、教職員の方々の働き方など、問題が山積みであります。教育長が就任1か月で辞任するということの、重み、停滞してしまったこと。本来であれば、新しい教育長の下で前を向いてぐんぐん進んでいけるはずだったもの。失われたものの大きさを厳しく受け止めていただきたいと思います。
 私たちの会派は、内部統制とか、ガバナンスとか、議会軽視だとか、そんな簡単なワンフレーズを振りかざして事足りる、そういうふうには考えておりません。市長をはじめ、職員の皆様方には、庁内の一つ一つの仕事に誠実に向き合い、リスクの可能性をしっかりと図りながら取り組むことを望んでおります。今回のこの問題の大きなポイントは、第一報が入った3月22日の小美濃市長の認識の甘さ、判断の誤りに起因することでありました。かつて小美濃市長が度々述べておられたように、一旦立ち止まる判断が本当は必要だったのです。そのことを指摘いたしまして、討論といたします。
             (22番 山本ひとみ君 登壇)(拍手)